連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
お悩み:「日用品の小物やストックが片付かない」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
汚家まるごと変身企画“21回目”は、前回に続き「小物収納」です。リビングとキッチンで使う、日用雑貨を「ワンボックス・ワンテーマ」でスッキリ片付けます。使用するのは、コスパ最強! コーナン「5段ケース」です。これで散らかりにくいスッキリした暮らしに変われます!
[Before]サランラップやティッシュのストックが入らない
前回の記事でも、作り付けのミニクローゼットが散らかるのは「棚板が少ないから」と説明しました。また、滅多に使わないモノ(紙資料)や間違った収納ケースで空間を使ったことも失敗です。
片付けても散らかるという家は、「小物ごとに仕切りを作る」仕組みと「頻繁に出し入れするモノ」を主役にした収納へ見直しましょう!
クローゼットの「棚板の位置」は上から調整します。今回は、人が一番出し入れしやすい腰から胸の高さ「中段」からの整理です。ファイルボックス(資料)を別の部屋へ移動して、空間を2段に仕切ります。
[After.1]引き出しケースを使う場合は、上から覗ける位置へ
Kさん宅にあった、無印良品の「ポリプロピレンケース引出式・横ワイド・深型」(1,090円税込、ライター調べ)を使いました。クローゼットの中で、引き出しケースを使う場合は「上から覗ける高さ」に使います。
この棚は、薬やサプリなどの「健康管理ゾーン」に変わりました。どれも使用期限があるので、溢れたときが「見直しサイン」になります。
[After.2]子どもの手が届く高さに、子ども用コーナーを用意!
子どもの手が届く高さに、小さい食品用のケースを用意しました。この家にあったダイソーの「Colorist 収納ケース」を使っています。このようなケースを使う場合、握りこぶしサイズの空間を残します。これ以上空けると上にモノを「ちょい置き」するので、余白は控えめに!
機会があれば、中身が見える透明のケースに変えると◎。扉や引き出しの中にしまう小物は、隠すより見えるほうがあらゆるロスを減らせます。
このゾーンには、紙モノとサランラップ、ティッシュ、保存袋、熱冷まシートなどの「日用消耗品」が入っていました。紙モノ以外は「急いで出すモノ」なので、写真のように崩れてしまいます。そのため、日用品のストックは、ワンアクションで出せる収納を目指します。
床側の最下段を空っぽにしました。真ん中の棚板は、上の段へ移動します。固定棚の下は、約76cmの高さがありました。この空間に、小さめのカラーボックスと収納ケースを入れて「仕切り」を作ります。
[After]デッドスペースの「小物収納」はコーナンが正解!
ホームセンター「コーナン」で販売している、サンコープラスチックの「ストッキー SA-450」¥1,848(税込)を2つ用意しました。A4のクリアファイルが入る引き出しが、5個も連結していてこのお値段です!
右脇のデッドスペース(約23cm)には、コーナンの「スリムボックス 6020」1,100円(税込)を設置。3つ合わせても、合計4,796円で済みます。棚板のDIYを考えるより、ずっと簡単な方法で仕切ることができました。
あらためて「仕切りの数」を確認してみましょう!
[検証]15の仕切りで、無駄のない簡単「小物収納」へ!
コーナンの収納グッズで15つの仕切りができました。「小物ごとに仕切りを作る」ことで、家族みんなが出し入れできます。また、ストックが多いティッシュは1階から補充式に。保存袋は、別の場所へ移動しました。
ちなみに、コーナンの「5段ケース」と「カラボ」は多数のサイズが揃います。ミニクローゼットのほか、スチールラックや下駄箱など「棚板がない」「床に直置きする空間」の仕切りに活用できます。
次に、小物収納のポイントについてまとめます。
家中の「小物」をかき集めるとワンボックスも満タンです。小さいモノは持っていたことも忘れがちですよね。
キッチン小物は無料でもらうモノ(試供品やおまけ)も多いので、使い切りたい! という方はぜひ、透明の収納ケースに「ワンボックス・ワングループ」で仕分けしてください。
[ポイント.2]ボックスの中にも「種類別の仕切り」が効果的!
「ワンボックス・ワングループ」でカトラリーをまとめました。使い捨ての割り箸、ストロー、スプーンも透明の保存袋で仕切りをつけています。今回は、満タンなので、透明の保存袋で仕分けました。ただし、袋から出す手間が増えます。半分量をストックルームに移して、牛乳パックや菓子箱の余りなどで仕分けするのも良しです。
[ポイント.3]引き出しの中は「タテ入れ」のが鉄則!
Beforeに比べて、出したいモノ(目的)がすぐに見える収納に変わりましたね。ボックスの中も「タテ入れ」なので、在庫量もひと目で確認できます。コーナンの「5段ケース」は、軽くてストッパーがないので出し入れの頻度に合わせて配置変えも可能。住む人の使い勝手で調整しましょう!
最後に、あらためて全体のBefore→After写真で比較です。
[全体Before]
リビングとキッチンでは一番大きなクローゼットですが、中は使っていないモノだらけでした。そのせいで、よく使うモノが床上まで散らかっています。
[全体After]
クローゼットの中を一旦「空」にして、必要なモノを減らし「使うモノ」を主役にした収納へと手直しさせていただきました。再び散らからないように、棚と収納ケースを使って細かく仕切って出し入れを簡単にしています。
[まとめ]
キッチンのクローゼットの「片付け予算」は合計5,236円です。初期投資はかかりますが、以降はストックの2度買いを減らすことができます。見える収納は、お金や時間のムダを減らすことができますよ。
次回は、クローゼット脇の「食器棚」を片付けます!