10月7日、NHKの前田晃伸会長が定例記者会見で、大みそか放送の『第72回NHK紅白司会』を、2年ぶりに“有観客”で開催すると発表した。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため“無観客”で開催され、複数の会場から中継をつなぎながらでアーティストが歌を届けるという、かつてない形式となった同番組。初めて紅組司会を務めた女優・二階堂ふみに業界内外から称賛の声が集まっただけに、今年も二階堂、そして総合司会のウッチャンナンチャン・内村光良も「続投する」という説がささやかれていたものの、「ここへ来て、その可能性が薄くなった」(テレビ局関係者)という。
昨年の『紅白』は、2016年から4年連続で担当している内村と、通算3回目となる桑子真帆アナウンサーが総合司会を担当。また、同年の朝ドラ『エール』でヒロインを演じた二階堂と、『龍馬伝』(10年)や『真田丸』(16年)などの大河ドラマに出演し、18年5月から歌番組『SONGS』のMCを務めている俳優・大泉洋が、それぞれ紅組と白組の司会に初めて就任した。
「ここ数年、総合司会が内村、紅組が朝ドラ女優、白組はジャニーズタレントという顔ぶれが定番となっていましたが、昨年は大泉の司会ぶりが『お笑いに走りすぎ』『うるさい』と、一部視聴者から反感を買っていました。一方で名声を得たのが二階堂で、安定感のある進行ぶりや、前に出過ぎない佇まいなど、業界内外で『MVPは二階堂ふみ』と高評価が続出していました」(スポーツ紙記者)
この結果を受けて、年明け頃から早くも業界内では「今年も内村と二階堂は司会を継続」という話が、もはや定説となっていたそう。
「ところがここへ来て、大みそかに“大変革”が起こり、内村&二階堂コンビ解消の可能性が出てきました。毎年、『紅白』の最大のライバルとなっていた裏番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の『笑ってはいけない』シリーズの放送休止を、日本テレビが9月に発表したのです。もともと内村の起用自体、ダウンタウンに『対抗する』という意味合いもありましたが、『ガキ使』が放送されないのであれば、内村を続投させる必要性もなくなる。さらに、NHKにとって、今年は視聴者を日テレから引き剥がす大チャンスになるため、今年は司会者や出場歌手、ゲストに至るまで、例年以上にブーストがかかり、大物を起用すると予測されています」(テレビ局関係者)
例年、司会者の発表は11月に行われる。果たして内村は、昨年高評価を得た二階堂と共に、5年連続で総合司会を担当することになるのだろうか。