King&Princeのニューシングル「恋降る月夜に君想ふ」が、10月5日付のオリコンデイリーシングルランキングで初登場1位を獲得した。発売初日の売り上げは32万2,854枚だったが、今年5月リリースの前作「Magic Touch/Beating Hearts」よりわずかに下回り、ファンの間で人気低下を懸念する声が上がっている。
今作は、初回盤A・Bと通常盤の3種展開。表題の「恋降る月夜に君想ふ」は、King&Prince(以下、キンプリ)メンバーの平野紫耀と女優・橋本環奈が主演を務める映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル』(8月20日公開)の主題歌に起用されている。また、通常盤には、セブン-イレブン2021年クリスマスCMソングの「You are my hero」が収録され、封入特典として「セブン‐イレブン × King & Princeアナザージャケット」がついてくるという。
『かぐや様は告らせたい』といえば、2019年9月公開の前作は22.4億円もの興行収入を叩き出すほど大ヒット。今回の続編も、初日から3日間の累計で動員が19万5000人、興収は2億5200万円と、好スタートを切った(興行通信社調べ)。そんな同作の主題歌とあって、シングルの売り上げは初日で30万枚を突破。好調な結果を残したが、前作「Magic Touch/Beating Hearts」の初日記録(33万5,749枚)を1万2,895枚下回る数字となった。
「今年のキンプリは、グループと個人ともに活躍が続いていますが、売り上げという数字には結びつかなかったようです。平野の映画『かぐや様は告らせたい』をはじめ、高橋海人は7月期の日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)で主要キャストとして出演。岸優太はバラエティ『VS魂』(フジテレビ系)のレギュラーに加えて、6月~9月放送の月9ドラマ『Night Doctor』(同)にも出演し、永瀬廉は連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK)にて清原果耶演じるヒロインの同級生を好演中です。神宮寺勇太は、WOWOWと東海テレビの共同制作ドラマ『准教授・高槻彰良の推察』(フジテレビ系)で、Hey!Say!JUMP・伊野尾慧と共演。グループでは『24時間テレビ44 愛は地球を救う』(日本テレビ系、8月21日~22日)のメインパーソナリティーの大役を務めました」(ジャニーズに詳しい記者)
個々の露出も増えていた上に、大ヒット映画&大手コンビニエンスストアとのタイアップ作でもあったが、ふたを開けてみれば初日売り上げは1万枚以上のダウン。一部キンプリファンは、「前作との差が1万枚しかないのは売り上げが安定してるってこと」と前向きに受け止めているようだが、ネット上では「前作より売り上げが減ったのはかなりショック」「『24時間テレビ』後の初シングルとしては、肩透かしって感じがした」「ドラマに出ても新規のファンがついてないのかもしれない」などと落胆の声も出ている。
「キンプリの公式YouTubeでは、CD発売の約1カ月前、9月4日に『King & Prince「恋降る月夜に君想ふ」YouTube Edit』の動画が公開に。10月7日時点で1000万回再生を超えています。そのことから、『YouTubeの動画を見て満足した人も多かったのでは?』と推測するファンも。また、『かぐや様は告らせたい』の公開とシングル発売の時期が1カ月以上も開いたことが問題だとして、『映画の公開に合わせたら、もっと売り上げ上がったと思う』とする意見も見られます。32万枚は十分な数字ではあるものの、ケタ違いの売り上げを飛ばし続けるSnow Manを横目に、寂しい気持ちを抱くファンもいるようですね」(同)
一方で、「恋降る月夜に君想ふ」は10月6日付のオリコンデイリーシングルランキングでも首位をキープ。売り上げは6万2,180枚で、合計38万5,034枚に。ただ、「Magic Touch/Beating Hearts」は2日目の段階で40万1,046枚だったため、勢いが落ちている印象だ。
前作の初週売り上げは46.4万枚だが、週間ランキング発表までにこの壁を乗り越えられるだろうか?