綾野剛主演のフジテレビ系連続ドラマ『アバランチ』が、10月18日からスタートする。同局が“月曜夜10時台”に新しく連ドラ枠を設け、『アバランチ』はその第1作目として放送されることとなり、業界内外から期待が寄せられているが、「成功すれば、綾野の直近の主演作は一層“黒歴史”とみなされるかもしれない」(芸能ライター)という。
「『アバランチ』で綾野が演じるのは、常識外れのアウトロー集団“アバランチ”の一員・羽生誠一。現時点で、羽生らの目的は不明ですが、“令和ニッポン”で生きる人々の正義感に訴えかけるような、過激で痛快な活躍を見せてくれるそうです」(同)
ドラマ放送開始に向けて、新情報も段階的に解禁されている。綾野以外のキャストとして、まずは警視庁特別犯罪対策企画室室長・山守美智代役に木村佳乃、山守の部下・西城英輔役に福士蒼汰、元自衛官・明石リナ役に高橋メアリージュン、元所轄刑事・打本鉄治役に田中要次の起用が発表され、その後、アバランチのメンバー・牧原大志役の千葉雄大や、内閣官房副長官・大山健吾役の渡部篤郎らの出演も明らかになった。
「“主役級”の顔ぶれがそろう豪華キャストも話題ですが、4日にドラマの公式YouTubeチャンネルにアップされた第1話の予告映像では、綾野の登場シーンが一部公開されていて、ネット上のファンは『影のある役みたいだし、綾野さんにピッタリ』『綾野剛の良さが生かされるドラマっぽいね!』などと喜んでいます」(同)
一方、綾野は今年4月期に日本テレビ系連ドラ『恋はDeepに』(以下『恋ぷに』)で石原さとみとダブル主演を務めていたが、同作を引き合いに出して「『恋ぷに』はストーリーがイマイチだった上に、綾野の雰囲気とも合ってなかったから残念だったけど、『アバランチ』で挽回できそう」「『恋ぷに』にはガッカリさせられたけど、『アバランチ』ではみんなの好きな綾野剛が見られそうで良かった!」などと、期待するネットユーザーも少なくない。
「『恋ぷに』は、巨大不動産企業の御曹司・蓮田倫太郎(綾野)と海洋学者・渚海音(石原)のラブストーリーでしたが、海音に“ファンタジー要素満載の秘密”があったり、倫太郎の言動にも違和感があったりと、一部ネット上で『感情移入しにくい』『非現実的すぎてついていけない』などと不評を買うことに。中には、『綾野剛の無駄遣い』『この役、綾野剛がやる必要あったの?』といった厳しい声もありました」(同)
賛否が飛び交った『恋ぷに』だが、最終回の平均世帯視聴率は8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、その後に放送されたスペシャルドラマも8.5%と、そこそこの結果に。なお、綾野は昨年6月期に『MIU404』(TBS系)で星野源とダブル主演を務めたが、こちらは“刑事バディもの”で、社会問題を扱ったストーリーも視聴者にウケて、全話2ケタの高視聴率をマーク。最終回は、自己最高の14.5%を記録する人気ぶりだった。
「そんな『MIU404』と同様に『アバランチ』も“社会派ドラマ”ですし、綾野が所属するトライストーン・エンタテイメントの関連会社であるトライストーン・ピクチャーズが制作に携わっているとあって、ネット上では、今から羽生誠一というキャラクターが『ハマリ役になりそう』と期待されています。ただ、そうなると『恋ぷに』は綾野にとって“黒歴史”と化してしまいそうで、ダブル主演した石原は複雑な思いかもしれません」(同)
『アバランチ』は、『MIU404』に続いて“綾野剛の代表作”として挙げられる作品になるだろうか。