人気YouTuber・ヒカルと共同経営する焼肉店「牛宮城(ぎゅうぐうじょう)」をめぐるトラブルが、連日ネットニュースを賑わせている宮迫博之。当初は10月1日にオープン予定だったが、直前に行った試食会で、ヒカルがメニューに次々とダメ出しをしたことから、現在は店の撤退も含めて検討中のようだ。業界関係者によると、そんな牛宮城に興味津々なのが、「宮迫の古巣である吉本興業の芸人たちち」なのだという。
今年2月11日に、宮迫の公式YouTubeチャンネルで公開された「ヒカルくんに『「1億円貸して」』とウソの相談をした結果、とんでもない事態に…【ドッキリ】」という動画が発端となりスタートした、このプロジェクト。宮迫からの「焼肉屋の開業資金を貸してほしい」という嘘のお願いを、ヒカルがあっさり聞き入れたため、実際に2人で焼肉店を共同経営する運びとなった。
しかし、オープン直前の試食会では、店舗スタッフが提供した牛肉の状態が悪く、ヒカルが「正直、全然おいしくない」「ヒカル、宮迫の名前を使った粗悪店」などと痛烈に批判。その様子は、ヒカルが9月28日に自身のYouTubeチャンネルで公開した「ついにお披露目…ヒカル宮迫の焼肉屋『牛宮城』が完成しました」という動画にも収められており、10月1日には宮迫が謝罪動画「【緊急動画】牛宮城に関してお伝えしたいことがあります」をアップし、開業の無期限延期を発表した。
一連の流れを受け、ネット上では“炎上商法”と取る向きも強まっていた中、今度はヒカルが同8日に「宮迫さんとの焼き肉屋について」という動画を投稿し、試食会でダメ出しをしたことは「ガチなんですよ、あれ」とヤラセ説を否定。また、宮迫が信頼を置いていた人物に料理を任せていたことで起こった不備だったとしつつ、その人物をかばって「全部自分で責任を取る」と言って譲らない姿勢であると、宮迫をフォロー。牛宮城の今後については、「良いクオリティのものができないと判断したら撤退も考えています」と明かしている。
「今回のトラブルがメディアに取り上げられたことで、初めて牛宮城プロジェクトの存在を知ったという業界関係者も多く、少なくとも話題作りという点では大成功したといえるでしょう。その影響からか、ごく近隣で仕事をこなす若手吉本芸人の間では、『オープンしたら一度は行く』という声が多く出ているんです」(放送作家)
ちなみに、吉本が運営する劇場「ヨシモト∞ホール」は、牛宮城から通りを挟んでほぼ目の前という立地だ。
「あまりの近さに、一部ネット上では『宮迫サイドの吉本に対する“宣戦布告”では?』と見る向きもありますが、一方で吉本芸人らには、多大なPR効果があったようです。しかし、現在吉本と宮迫の関係は、過去最悪レベルといえるほど悪化している。相方だった元雨上がり決死隊・蛍原徹に対する誠意ある謝罪もなく、最後に共演した8月の『アメトーーク特別編 雨上がり決死隊解散報告会』(吉本興業公式YouTubeチャンネルとABEMAにて配信)が“手切れ金”のような形となってしまいました」(同)
それでも宮迫は、吉本サイドに対してのアプローチを諦めていないのか、現在でも複数の吉本芸人に自身のYouTubeチャンネルへの出演オファーを送り続けているのだとか。
「すべてのオファーが断られているわけではないものの、大半は吉本との関係性などを考慮してNGを出しているそう。しかし、何かとニュースになる機会も多い宮迫だけに、接点を持ちたいと考える者もいるとか。牛宮城が成功すればコラボが解禁されるというわけではないでしょうが、ネタ作りの意味では、同店はかっこうの場になるとみられているようです」(制作会社関係者)
話題作りだけでなく、結果的に後輩芸人を巻き込むことにも成功しそうな牛宮城。案外同店が、宮迫の業界評をV字回復させる起爆剤になり得るかもしれない。