11月28日の千葉県・幕張メッセ公演を皮切りにスタートするHey!Say!JUMPのアリーナツアー『Hey! Say! JUMP Fab! -Arena speaks.-』。愛知・日本ガイシスポーツプラザ ガイシホール公演(12月11、12日)の開催にあたって、ジャニーズ事務所は同県が行う「ワクチン・検査パッケージ」の技術実証に賛同したと発表。これは「ワクチン接種済み」または「検査による陰性を確認」できた人のみが入場できるという試みだが、突然の知らせにジャニーズファンが騒然となっている。
11月末~来年1月末にかけて、千葉、愛知、宮城、北海道、埼玉の全国5カ所回る同ツアー。Hey!Say!JUMPにとっては約2年ぶりの有観客ライブとなる。ファンクラブ会員向けのチケット申し込みは10月4日~11日の間に行われ、当選結果が出るのは同25日の予定。ファンが吉報を待つ中、10月13日には12月の名古屋公演に関する「重要なお知らせ」がメールで届いたという。
「このお知らせによると、愛知県の『ワクチン・検査パッケージ』への賛同に伴い、ガイシホールの計4公演は入場者の上限を『会場の定員数の100%』の状態で開催するとのこと。ワクチン接種済み、もしくは検査による陰性が確認できた来場者だけが、コンサートに参加できるとアナウンスされています。ジャニーズはコロナ禍でも有観客コンサートを行なっていますが、基本的には客席に間隔を空けるなどして入場者数に制限を設けていたので、満席での開催となるのは初めてでしょう」(ジャニーズに詳しい記者)
この案内を受け、ジャニーズファンからはさまざまな意見が噴出。ネット上には「愛知は客入れ100%か……。ワクチンを打っていれば絶対に感染しないものでもないし、怖いと思ってしまう」「お客さんを100%入れるのはいいけど、感染が怖いからチケット当たらないでほしい」「今、収容100%はちょっと早くない?」など、否定的なコメントも見受けられる。
そもそも、ツアーの申し込みは11日に終了していることから、JUMPファンの間では「ファンクラブの申し込みが終わった状態で『100%動員する』ってメールが来たけど、お知らせの順番が逆じゃない!?」「愛知の『ワクチン・検査パッケージ』に賛同するって、チケット申し込み前に言わなきゃいけないことでは? 後出しはおかしい」「ワクチンを打つこと自体に賛否両論があるのに、発表が遅いよ……」といった声が上がり、疑問を抱く人も少なくないようだ。
また、ファンに送られたメールには「詳細につきましては、当選者様へメールにてご案内いたします」と書かれており、応募の段階では詳しい情報がわからないこともあって、ネット上には「陰性証明は実費じゃないよね?」「検査っていつやればいいの? 早く詳細が欲しい」といった、困惑の声も出ている。
「ネガティブな反応も多い一方で、『ワクチン・検査パッケージ』は“転売チケット”の撲滅に効果があるのではないかと、一部で期待の声も上がっています。ワクチン接種や陰性確認が現地で行われるならば、証明書や身分証等を提示して入場する可能性が高いため、『本人確認が必須になるなら、本当に行きたい人がコンサートに入れそう』『本人じゃないと会場に入れないだろうから、転売ヤーもいなくなるのでは?』などと、好意的に捉えているファンも見受けられます」(同)
なお、10月13日付の「日本経済新聞」電子版では、JUMPの名古屋公演について「コンサートの2週間前までにワクチンを2回接種するか72時間以内に検査で陰性を確認した人を対象に、最大収容人数8千人の会場で満員の入場を認める」「来場者にはその後、検査キットを郵送して感染が広がっていないか確認する」などと報じていた。
各種証明書はどこまでチェックを行うのか、陰性証明は実費になるのかなど不明点は多いが、いずれにせよJUMPの愛知公演は、ジャニーズ事務所にとって前代未聞のコンサートになりそうだ。