10月10日にTBS系「日曜劇場」枠で放送がスタートした小栗旬主演のドラマ『日本沈没―希望のひと―』。世帯平均視聴率は15.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、同枠7月期放送の『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の初回14.1%を1.7ポイント上回る好調な滑り出しを切ったものの、視聴者からは早くも「離脱する」と不満の声が上がっているようだ。
同作は、1973年に発表された小松左京のSF小説『日本沈没』(光文社文庫)を、現代の設定に合わせて実写化。2023年、日本の総理大臣・東山栄一(仲村トオル)は世界環境会議の中で、CO2を排出しないエネルギー“セルスティック”を吸い出すシステム「COMS<コムス>」の推進を宣言。環境省の若手官僚・天海啓示(小栗)もこの事業に参加していたが、彼の同僚・常盤紘一(松山ケンイチ)と共に、COMSに反対する団体のデモ行進を目の当たりにする。
この反対論が出たのは、地震学者の田所雄介(香川照之)が「関東沈没」へ警鐘を鳴らす内容の記事を発表したからだとわかり、天海は田所に会いに行くが……というのが初回の内容だった。
「田所の予言した『関東沈没』説に疑いの目を向けた天海は、週刊誌『サンデー毎朝』の記者・椎名実梨(杏)の協力を得て、政府に海底調査を行わせることに成功。COMSを推進する大学教授・世良徹(國村準)が事業の安全性を主張するなど、政府も『関東沈没』の可能性を否定する空気が漂う中、田所が関東沈没の前兆として予言していた『伊豆諸島の島・日之島の沈没』が現実に起こってしまう、衝撃のラストを迎えました」(芸能ライター)
この展開について、ネット上では「現実問題になったらと思うと怖い」「地震が多い国だし、めちゃくちゃリアル」などと引き込まれた視聴者の声もあったが、一方で「俳優が豪華なだけで、ストーリーは全然面白くなかった」「期待してただけに、かなり微妙。もう離脱するかな……」と否定的な感想も多く、賛否両論のよう。出演者に対しては、特に香川について「演技が大げさでシラける」「不自然でうっとうしいだけ」などと違和感を訴える声が目立った。
「さらに不評を買っていたのは、タレント・ホラン千秋が担当した番組のナレーション。ネット上では『めちゃくちゃ浮いてて、ドラマの雰囲気を壊してた』『ニュース原稿の読み上げみたいなテンションで、違和感しかない』『なんでホラン千秋? もっとうまい人いたでしょ?』といった不満の声が続出。放送開始寸前の6日に“サプライズ人事”として起用が発表されたホランでしたが、残念ながら、多くの視聴者が首を傾げる配役となったようです」(同)
好調な視聴率のウラで、視聴者から不満も多かった『日本沈没』第1話。『TOKYO MER』のように安定した人気を維持するか、それとも途中で“沈没”してしまうのか――次回以降も注目したい。