演歌歌手の五木ひろしが10月17日に行ったコンサートにて、今年の大みそかに放送が予定されている『第72回NHK紅白歌合戦』の不出場を発表し、ネット上でさまざまな声が飛び交っている。
五木は1965年に「松山まさる」名義で歌手デビュー。北島三郎、都はるみの前座や地方巡業をこなしつつ、「一条英一」「三谷謙」と二度も改名したものの、なかなかヒットに恵まれなかった。
「不遇の時代を過ごしていましたが、71年に現在の芸名である『五木ひろし』に改名、同年にリリースしたシングル『よこはま・たそがれ』がオリコンシングルチャートで1位を獲得し、日本レコード大賞歌唱賞を受賞。この大ヒットをきっかけに同年の『紅白』に初出場し、昨年、歴代最長の連続出場記録50年を果たしました。不出場となると、今年で記録がストップしてしまいますが、五木は『連続50年出場を達成できたという喜びを胸に終了したいと思う』と、前向きにコメントしたそうです」(芸能ライター)
『紅白』出場者関連のニュースが飛び交う中で発表された、五木の不出場。演歌歌手全体としては、2000年に出場者の半数以上を占めていたものの、昨年は4分の1以下にまで減っているため、一部報道では『紅白』が「若返り」を目指すとも伝えられているが……。
「昨年の『紅白』では、若者から絶大な支持を集める男女2人組ユニット・YOASOBIがテレビで初歌唱したことが話題に。今年も『うっせぇわ』がヒットしたAdo、『ドライフラワー』で知名度を上げた優里ら、若手アーティストの初出場がネット上で予想されています。そんな中で、演歌界の大御所である五木が不出場を発表したため、『このままだと「紅白」から演歌が消えそう』『若者狙いになったら「紅白」はつまらなくなる』などと懸念する声も。そもそも、“若者のテレビ離れ”が叫ばれているため、『中高年層に的を絞ったほうが、視聴率取れるのでは?』『誰が出ても、若い人は「紅白」見ないと思うけど……』といった、冷静な意見も見られます」(同)
長年、大みそかの風物詩として親しまれてきた『紅白』。今年は五木の不出場がどのような影響を与えるのか、正式発表に注目が集まる。