10月17日に放送されたバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)にて、出演者のある行動がネット上で批判を浴びている。
今回は「デヴィ夫人の死ぬまでにやりたい10のコト」と題して、番組のレギュラー出演者であるタレント・デヴィ夫人のリクエストに応える企画を放送。北海道・知床半島で、“クマが鮭をキャッチする光景”を見に行くという内容だった。
「タレントの出川哲朗も同行し、2人は船に乗って海から“クマの鮭キャッチ”を見に行くことに。初日は目撃できなかったものの、2日目は2人の目の前に子連れのクマが現れ、鮭を捕まえる場面が無事カメラに収められました」(芸能ライター)
一方で、視聴者から問題視されたのは、2人が岩尾別温泉に移動していたシーン。ロケバスで山道を進む途中、道の脇にヒグマがいたのを発見したデヴィ夫人は、窓を開けて口笛を吹いて呼び寄せようとしたものの、反応せず。「口笛を吹いても、クマは近くに来てくれません」というナレーションが流れていた。
「この場面について、ネット上では『野生のヒグマにちょっかいを出すのはよくない』『デヴィさん、ヒグマの恐ろしさをわかってないの? スタッフもそれをお笑いにしようとしているし……』など、“危険な行為”だと指摘する声が続出。中には、『この番組を見て、“ヒグマはかわいい”と勘違いする人が出そう』と懸念する視聴者も見受けられました」(同)
実際に今年に入ってから、北海道ではヒグマの襲撃事件が増加。6月には、札幌市の住宅地にヒグマが現れて4人の負傷者を出した事件が、全国的に報じられていた。
「10月18日配信のニュースサイト『FRIDAYデジタル』では、8月にヒグマの被害に遭ったという牧場長の男性が、その実態を告白。7頭の牛が襲われたといい、『損失は総額250~300万円』と明かしたほか、放牧できない牛が増えたことによって『餌となる牧草を買わないといけないので、1000万円くらいかかります』と嘆いていました。このようなクマの被害を知っている視聴者が『イッテQ!』に疑問を抱くのは当たり前でしょう」(同)
デヴィ夫人はもちろん、それを笑いに変えて放送してしまった番組サイドも、現状の認識が甘すぎるのではないだろうか。