• 日. 12月 22nd, 2024

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吉高由里子の演技が好評な『最愛』、事件の真相知る父が急死、弟の記憶障害、担当刑事が元カレ……ご都合主義に「冷める」視聴者も?

 吉高由里子主演のサスペンスドラマ『最愛』(TBS系)が10月29日に第3話の放送を迎える。ネット上では早くもストーリーの考察が盛り上がりを見せているが、一部で「ご都合主義だらけのシナリオに冷めた」と厳しい声もあるようだ。

 同作は、質の高い脚本で高い評価を得た榮倉奈々主演『Nのために』(同、2014年10月期)や綾野剛と星野源がダブル主演した『MIU404』(同、20年6~9月)のプロデューサー・新井順子氏と演出・塚原あゆ子氏が参加。さらに藤原竜也主演『リバース』(17年4月期)を担当した奥寺佐渡子氏と清水友佳子氏が脚本を手掛けるとあって、放送前から話題を集めていた。

※以下、あらすじのネタバレがあります。ご注意ください。

 なお、『Nのために』や『リバース』は湊かなえの小説が原作だったが、『最愛』はオリジナル脚本。初回では、岐阜県白川郷にある大学陸上部男子寮の看板娘・梨央(吉高)と陸上部員・大輝(松下洸平)の淡い恋模様が描かれたほか、寮を訪ねてきた大学生・康介(朝井大智)と梨央の間で“なんらか”の事件が発生。しかし、梨央は当時の記憶がなく、真相を知る梨央の父・達雄(光石研)はくも膜下出血で急死してしまう。それから15年後、康介の白骨遺体が富山県の山中で発見され、その10日後に長年息子を探していた康介の父・昭(酒向芳)の遺体が東京で発見される……というミステリアスな展開が続いた。

「大学卒業後、警視庁捜査一課の刑事となった大輝が、昭の殺人事件を担当。事件の重要参考人である梨央と15年ぶりに再会を果たすシーンに、ネット上では『吉高さんと松下さんのなんとも言えない表情にゾクゾクした』『切なくて胸がキュッとなった』という声が上がり、物語に引き込まれる視聴者が続出。『Nのために』に似た緊張感を盛り上げる演出や、キャストの演技も好評で、第2話で事件の真相の一部を知った梨央がひどく動揺するシーンには、『吉高さんの演技、本当にすごかった』『セリフもないのに、こんなに苦しい感情を表現できる女優さん、ほかにいない』などと吉高を絶賛する声が相次ぎました」(芸能ライター)

 過去と現代のシーンを行き来しながら、徐々に背景が見えてくる構成の同ドラマ。制作側の狙い通り、ネット上では「弟くんが康介を殺して、遺体をお父さんが埋めた?」「先輩の父親を殺したのは誰? 弟をかばいたい梨央?」などと、事件の犯人について予想合戦が繰り広げられている。

 そんな盛り上がりを見せる一方で、一部視聴者からは「初回からご都合主義の連続で冷めた。コメディならいいけど、シリアスな内容でこれやられるとつらい」「偶然が多すぎてツッコミながら見た。演技や見せ方は好きなんだけど……」「やっぱり原作のあるドラマと比べると演出重視で、良くも悪くもテレビっぽい」とネガティブな声もあるようだ。

「事件現場にいた主人公の弟は過去の事故による後遺症で“興奮すると記憶の一部を失ってしまう”ため当時の記憶がない、事件の真相を知る父が直後に病死、梨央が関わる殺人事件の担当刑事に元カレ……といったご都合主義にも思える設定や展開が気になってしまう視聴者もいるようです。ただ、あくまでもフィクションですから、綿密に計算されたサスペンスというよりも、登場人物の情感や衝撃的な展開を楽しむ作品として捉えたほうが良さそう」(同)

 初回、第2話ともに世帯平均視聴率8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、今一つの数字が続いている『最愛』。ただ、良い評判が口コミで広がっているだけに、今後盛り返す可能性もありそうだ。

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