小栗旬主演のTBS系「日曜劇場」枠ドラマ『日本沈没―希望のひと―』の第3話が、10月24日に放送された。世帯平均視聴率は第2話と同じ15.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、引き続き数字の面では好調だが、視聴者からは「つまらない」といった不満の声が続出しているようだ。
第2話の最後、地震学者の田所雄介(香川照之)が、“1年以内に関東が沈没する”というシミュレーション結果を総理官邸で発表。厚生労働省の官僚で、優秀な若手官僚を集めた組織「日本未来推進会議」のメンバーでもある天海啓示(小栗)は、田所の発表を受けて対策の必要性を訴えるも、副総理・里城弦(石橋蓮司)はこれを「茶番」と切り捨て取り合わなかった。
続く第3話では、天海と経済産業省の官僚・常盤紘一(松山ケンイチ)が、地球物理学の世界的権威であるアメリカのジェンキンス教授に、田所の訴えは信頼度があるのか確認する……といった内容だった。
「結果的に、ジェンキンス教授は田所の考えを支持し、天海は再び日本未来推進会議の会合で、対策を取るべきだと訴えました。まずは国民全体に情報を公開するよう主張したものの、常盤は段階的に情報を開示していくべきと主張し、2人の意見が対立。そんな中、週刊誌記者の椎名実梨(杏)は、これらの内部情報を記事にすると天海に告げる展開でした」(芸能ライター)
ネット上では第3話について、「日本のために奮闘する人たちの姿が熱い」「こういう人間ドラマが見たかった」など喜ぶ声がある一方、「全然日本が沈没しないから、話がダレてきてる」「見たかったのは“日本が沈没する時のパニック”であって、こういう展開じゃない」など、不満を訴える視聴者も見受けられる。
「また、第3話の放送後には一時、Twitterで『日本沈没』と検索すると『つまらない』が上位にサジェストされることも、ネット上で話題に。今回の“何も起こらない”ストーリーにガッカリして、ネガティブなつぶやきをした人が多かったのでしょう」(同)
さらに、2016年に公開された大ヒット映画『シン・ゴジラ』と比較する声もある。
「同映画は“正体不明の巨大生物”ゴジラが日本を襲うという緊急事態に対し、『日本沈没』第3話と同じように政府内で対策を協議するシーンがありましたが、こちらは『リアルだし緊迫感がある』などと高評価を得ていました。そのためか、『「シン・ゴジラ」に比べると「日本沈没」の会議シーンは安っぽく見える』『つまらなくてモタモタしてる「シン・ゴジラ」』といった辛らつな声も少なくありません」(同)
安定した視聴率を記録する一方、視聴者からの苦言も多い『日本沈没』。第4話以降、右肩下がりにならないといいのだが……。