連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
お悩み:「オーブンレンジの横に作業スペースが欲しい」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
汚家まるごと変身企画“25回目”は、キッチンボードの「作業台が狭い」問題です。オーブンレンジの横に作業ができる空間がほしいというお悩みを解決していきます。
使うのはダイソーの「ジョイントラック」。また、「イケア」のアイテムも2つピックアップ! 1,000円未満でキッチンボードに「作業スペース」と「収納ラック」を確保できます。
写真は、Kさん宅の横幅約140cmのキッチンボード[Before]。オーブンレンジの横にスペースを作っていきます。キッチンの振り返った場所にあたるので、ここに「作業スペース」があると調理の準備も楽になります。
[Before.1]キッチンボードのカウンター上(レンジの横)
カウンター上(オーブンレンジの横)に散らかるモノは、「よく使うモノ」ばかり集まります。「定位置」が決まっていないモノや「棚へ戻しにくい」仕組みを改善してから見直していきましょう。
これらのモノは、すべて食器棚の「定位置」へ収納済みです。
*ラップ・割り箸・保存袋→「引き出しの中」へ
*使い捨て食品容器・その他→「食器棚の右側」へ
[Before.2]キッチンボードのカウンター上(レンジまわり)
オーブンの周りは、放熱のために5cmの空間を残す必要があります。レシピ本やランチマットなど、燃えやすいモノをギュウギュウに押し込むのは危険です。
[ポイント]奥行きが深い空間は「二分割」にすると便利!
カウンター上にあったモノを収納、移動した後です。写真上のように、「奥行き」と「高さ」が45cm以上ある場合は、空間を「二分割」に使います。
この空間を無駄なく活用するために必要なのは、「コの字ラック」と呼ばれる棚です。これを使えば、「手前と奥」「上段と下段」に空間を分けることができます。
[使用アイテム]高さ調節も簡単! ダイソー「ジョイントラック」
おすすめは、ダイソー「ジョイントラック」です。「コの字ラック」に必要なパーツを揃えると、合計880円(税込、以下同/ライター調べ)です。ダイソー「ジョイントラック」の棚板は、5種類のサイズが揃います。置きたいモノのサイズを先に考えてから、組み合わせを決めましょう。
[1]W30cm×D15cm(110円)
[2]W30cm×D30cm(330円)
[3]W40cm×D25cm (330円)*
[4]W45cm×D20cm(330円)←今回のチョイス
[5]W45cm×D25cm (330円)*
*転び止めタイプ凹も有り
[After.1]予算800円の「コの字ラック」でスッキリ!
カウンター上(オーブンレンジの横)に、ダイソー「ジョイントラック」を設置して「サプリとドリンクの収納棚」を用意しました。下段に、子どものミルクと大人のプロテインをセット。上段は、健康を管理するサプリをまとめました。
[ポイント]快適な出し入れを作るコツ:ラックの高さを調節するときは、「拳ひとつぶんの余白」を取ります。この余裕が、快適な出し入れと散らかり防止のコツになります。
次に、キッチンボード全体の「家事動線」との関係も確認してみましょう。
手前に「作業スペース」があると、調理家電の使用が簡単になります。例えば、オーブンレンジを使って調理する「離乳食」は、手を伸ばすだけで終了。そのほか、引き出しに収納した「マグカップとお茶の用意」「乾電池の交換」なども、コックピットのように少ない動作で作業できます。
「作業スペース」と「収納ラック」を確保した、カウンターの全体像です。調理家電が増えて、カウンターのスペースに余裕がなくなる家も多いのでは? ダイソーの「ジョイントラック」を使えば、空間を無駄なく活用できます。
次に、Kさんのキッチンボード(W140cm)より、もっと狭い食器棚の整理方法を紹介します。ダイソーより小さな「イケア」のラックを使った実例です。
[使用アイテム]イケア「ヴァリエラ」「テヴァーレン」がおすすめ!
筆者宅のカウンター付き食器棚です。システムキッチン以外の収納は、これだけなので奥行きの空間も使い切りたい目的です。
そこでおすすめなのが、イケアの「ヴァリエラ」279円と「テヴァーレン」699円(税抜)です。2つとも奥行きが20cm未満なので、大きな炊飯器や電子鍋にも合わすことができます。
[ポイント]奥行き「20cm未満」の空間も、収納できる!
例えば、コーヒーメーカーの裏にペーパーフィルターやコーヒー豆を置きたい! 炊飯器の裏に、ふりかけやお茶漬けを置きたい! など「一緒に必要な道具」を用意できます。カウンターに家電を設置したときに、余った奥行きを使い切るなら「イケアのラック」もおすすめです。
ちなみに、イケアの「テヴァーレン」はバス用品のコーナーに。「テヴァーレン」は食器コーナーにあります。
筆者宅で実際に使っている食器棚です。カウンターが狭くても「収納ラック」と「作業スペース」を確保しています。この2つがあるだけで、準備と掃除が楽になります。空いた空間にトースターを置くこともできますが、毎日使うモノと空間の余裕を優先にしたほうがゴチャゴチャしません。
ほかにも、小さなスペースを有効に使う工夫が、4つ(写真1~4番)あるのでおまけに紹介します。
[1]イケアの「ヴァリエラ」
我が家の炊飯器には、奥行き13cmの「ヴァリエラ」がベスト。
[2]プラスチックトレー
片手で動かしにくい家電も「トレー」に乗せれば、力をかけずに移動できます。水漏れをガードする、掃除の手間を簡単にする役割も兼ねます。
[3]100均のスリムファイルボックス
ダイソーの「A4ファイルスタンド」も、カウンター周りの収納グッズとして活躍するアイテムです。レシピ本、トレー、板海苔などの収納に使います。
[4]突っ張り棒+イケアの「スンネルスタ」
ラックより上段の余白も、突っ張り棒+イケアの「スンネルスタ」99円(79円の時もあります)でフル活用しています。ただし、横幅90cmを超えると突っ張り棒では不安定になりがちです。その場合、壁用レールなどを使うと◎です。