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森戸やすみ先生に聞く「子どもが風邪をひくと、親として責任を感じます。何かできることはありますか?」

ByAdmin

11月 1, 2021

Q.子どもが風邪をひくと、親として責任を感じます。 何かできることはありますか?
A.風邪をひくのは、親ではなく多くはウイルスのせいです。 ゆっくり休ませて。

 風邪とはなんでしょうか? 医学用語では「急性上気道炎」「風邪症候群」などと言います。「私が寒い思いをさせてしまったから」「仕事でバタバタして寝かせるのが少し遅くなったから」「最近、食事の野菜が少なかったから」などと、子どもが風邪をひくと責任を感じる保護者は多いでしょう。

 でも、風邪の原因は80%がウイルス、残りは細菌などの微生物です。全体の30〜50%はライノウイルスが原因ですが、細かく分類すると100種類以上あるので特定はほぼできません。そのため特効薬はなく、「風邪に効く薬を発明したらノーベル賞もの」と言わるほど。現在、風邪薬と呼ばれているものは対症療法(症状を軽くする)の薬です。ウイルスが原因であること多いので、風邪には抗菌剤(抗生物質)もききません。

 また『ネルソン』という小児科の有名な教科書には、子どもは平均して年6~8回ほど風邪をひき、9〜15%は少なくとも12回も風邪をひくと書いてあります。新型コロナウイルスの感染対策を行っている影響で、もしかしたら風邪をひく確率は少し減るかもしれませんが、子どもは大人に比べてよく風邪をひくものと考えて間違いありません。誰でも、何度も風邪をひきながら大きくなっていくのです。だから心配な気持ちはわかりますが、あまり責任を感じないようにしましょう。

 子どもが風邪をひいてしまったとき、本人が特に苦しそうでない場合は小児科を受診しなくてもかまいません。風邪薬は対症療法の薬なので、症状を和らげる効果しかなく、自然に治癒するのを待つしかないからです。可能であれば、できるだけ慣れている部屋でゆっくり寝かせましょう。もちろん、 風邪の症状がよほどひどくない限り、なかなかずっと寝ていてはくれないと思います。その場合は、室内で安静に遊ばせておいてもいいでしょう。疲れたらすぐに横になることができるようにします。

 食事は、食べられそうなら何でも食べさせてください。バランスよく、と思っても喉が痛かったり、熱があったり、お腹がいたかったりすると食べられない場合もあるでしょう。そういうときは、うどんやゼリーやアイスなどを食べさせてもいいし、せめて水分だけでもとれるようにしてください。

 ただし、高熱が続く場合、新型コロナウイルス感染症などの他の病気を疑う場合、生後6か月未満の子が37.5℃以上の熱がある場合や哺乳量が普段の半分以下の場合、保護者が何かおかしいと感じる場合は早めに小児科を受診しましょう。

<今回のポイント>
○ 原因の多くはウイルス
○ 風邪の特効薬は存在しない
○ ゆっくり休むことが大事

森戸やすみ『小児科医ママの子どもの病気とホームケアBOOK ~いつものケアから不調のときの対処法まで』(内外出版社)
■連載「小児科医・森戸やすみ先生の子育てQ&A」一覧ページ


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