11月2日、伊集院光がパーソナリティを務めるラジオ番組『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ、以下『らじおと』)の“来春終了説”を、ニュースサイト「東スポWeb」が伝えた。伊集院をめぐっては、今年9月に「女性セブン」(小学館)が、同番組で共演していた新井麻希アナウンサーへの“パワハラ問題”を報じており、この報道が番組終了の一因になったとみられているという。しかし、「伊集院の降板は、パワハラ報道以前から議題に上がっていた問題ではあった」(TBSラジオ関係者)との声も聞こえてくる。
「女性セブン」によると、『らじおと』で月曜アシスタントを務めていた新井アナは、伊集院からたびたび厳しい“ダメ出し”を受けていたとか。実際、8月23日の放送中に「新井は降板スレスレのラインだからな!」と怒鳴りつけられ、近頃の伊集院には、こうしたパワハラとも受け取れる言動が見られたという。
「その結果、新井アナは伊集院との共演を拒否して、翌週の30日から2週間にわたって“夏休み”で番組を欠席。伊集院は新井アナと入れ替わりで2週間の休暇に入ったため、新井アナは伊集院と顔を合わせないまま、9月20日の放送をもって番組を去ることとなりました。このパワハラ疑惑が明るみに出たことが『らじおと』の打ち切りを後押しする結果となり、すでに局サイドは後番組のパーソナリティー探しを始めているようです」(スポーツ紙記者)
報道当時、伊集院は「女性セブン」の取材に対して、自身のパワハラを否定していたが、その後、番組内で、この騒動に言及することはなかった。
「これはTBSラジオによる“箝口令”も影響しています。局幹部が伊集院の影響力を恐れているのか、各番組の出演者だけでなくスタッフに対しても、『絶対にこの件には触れないように』とお達しがあったそう。これには、内部からも『臭いものにフタ』の対応だと、強い反発の声が噴出したとか」(制作会社関係者)
一方で、伊集院の言動は、「女性セブン」の報道以前から問題視されていたようだ。
「もともと『らじおと』に関しては、番組やスタッフに求める伊集院の理想が高すぎるにもかかわらず、満足のいく聴取率を獲得できていなかったため、ずっと打ち切りについて議論されていたんです。本人のパワハラが原因で、番組から離れるスタッフも続出していましたしね。しかし、伊集院を『ラジオの帝王』として担ぎ上げたのは、ほかならぬTBSラジオ。伊集院は局への功績も大きいことから、なかなか打ち切りが実現することはありませんでした」(TBSラジオ関係者)
また、伊集院がライバル局へ“出戻り”してしまう可能性も、TBSラジオにとって懸念材料のひとつだったようだ。
「というのも、かつて伊集院が活躍したニッポン放送が、ここ最近になって彼に水面下でオファーを出しているという話があるんです」(同)
伊集院はかつて、『伊集院光のオールナイトニッポン』(ニッポン放送、1988~90年)、『伊集院光のOh!デカナイト』(同、91~95年)でパーソナリティを務めてたが、スタッフとの関係が悪化し、番組は終了。その後は局を“出禁状態”となっていたものの、2019年5月に同局で和田アキ子がMCを務める『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(同)にゲスト出演し、14年ぶりのニッポン放送への帰還だと大きな話題を集めた。翌月には『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(同)にも登場している。
「現在、伊集院がレギュラーを務めているラジオ番組は、『らじおと』と『深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)ですが、今後の関係性次第では、この両番組がなくなりニッポン放送で“奇跡の復帰”の可能性も十分に考えられるでしょう」(同)
伊集院が新井アナに言い放った「降板スレスレ」発言は、実は伊集院本人にもいえることだったようだ。パワハラ報道の余波がどこまで広がっていくのか、さらに注目が集まる。