冬物衣類の悩みといえば、ハンガーにかけたときにずり落ちるニットや厚みのあるアウターの収納ですよね。それら悩みを解決するとして人気なのが「MAWAハンガー(マワ)ハンガー」。ニットやツルツルした素材でも滑り落ちずに収納できて、スリムなボディなのでスッキリ片付きます。
そんな「MAWAハンガー(マワ)ハンガー」は、そっくりの類似品も販売されていますが、整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが選ぶのはケユカの「ヨーテ_スチールコーティング 滑らないハンガー」一択なんだとか! その理由を、本家「MAWAハンガー(マワ)ハンガー」と徹底比較しながら解説した記事を再掲します。
※商品価格、商品名などは2021年2月掲載時点の情報になります。
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整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!
滑らないハンガー「MAWAハンガー(マワハンガー)」と類似ハンガー
前回は、洗濯とクローゼットのハンガーを兼用できる、「進化系ハンガー」を紹介しました。今回は、冬物アウターやデリケート素材の衣類に最適な「MAWA風ハンガー」の魅力を比較レポート!
前回紹介した「進化系ハンガー」は、Tシャツを掛けたい人、洋服の出し入れを早くしたい人、洗濯物をたたみたくない人に最適でした。
でも、この進化系ハンガーは、フックに毛糸が引っかかったり、冬物や重たいスーツだとたわみやすい欠点も。デリケート素材や重たい衣類衣類には、「MAWA風ハンガー」を用意します。
「MAWAハンガー」はカーディガンやアウターに◎
ワードロープに「とろみシャツ」「カーディガン」「冬物アウター」が多い方には、ドイツ製カリスマブランド「MAWAハンガー(マワハンガー)」をおすすめします。ただし、本物の「MAWAハンガー」を買うと予算がかかりすぎるため「そっくりさん」の提案です。
ニトリをはじめ、多数のメーカーからそっくりアイテムは販売されていますが、筆者が選ぶのはコレです。
MAWAのように優雅なデザインの、「ケユカ」ヨーテ_スチールコーティング 滑らないハンガーです。MAWAと同じくフック(首)の部分が長く上品なつくりがポイント。
言葉では魅力を伝えにくいため、本家「MAWAハンガー」と、ケユカの「滑らないハンガー」、そして店舗数が多く購入しやすいニトリの「すべりにくいアーチ型ハンガー ラミー」3種の見た目を比較してみましょう。
[比較]MAWAハンガーとケユカ、ニトリをチェック!
本家本元「MAWAハンガー エコノミック」と、ケユカの「ヨーテ_スチールコーティング 滑らないハンガー」、そしてニトリの「すべりにくいアーチ型ハンガー ラミー」を揃えてみました。MAWAをお手本にした型だと思いますが、色も形状も微妙に異なります。
なぜ「ケユカ」一択なのか、5つのポイントで解説していきます。
【ポイント1】100均よりもコスパ満点! まとめ買いにも◎
ケユカのハンガーは30本の場合、2,871円(1本あたり95,7円)とお買い得。amazonからも購入可能で、100均(1本110円)よりコスパも良い品です。店舗数の限られた「ケユカ」ですが、直営オンラインでまとめ買いできます。
■【MAWA】10本 2,083円(1本:約208円)amazon調べ
■【ケユカ】3本の場合 319円(1本:約106円)直営オンライン店調べ
■【ニトリ】3本 304円(1本:約101円)直営オンライン店調べ
「MAWA」のフック(首)は、細めの長い形状です。このつくりにそっくりなのが、「ケユカ」です。
ハンガーのフック(首)が長いほど、クローゼットのワードロープを見渡せます。それにより、快適な出し入れになるので「洋服の管理」が劇的に楽になります。
[ポイント3]女性用サイズ! 緩やかなラインで、型崩れを防ぐ
「MAWA」のエコノミック型は幅40cmで、女性のトップスに特化したハンガー。また、世界中の女性が愛用するサイズです。筆者がお手伝いしてきた方の中には、XS〜Sサイズの女性もいます。そんな場合も含めて、38〜40cmを優先に選ぶようにしていますが、ケユカは39cmと絶妙なサイズ。
■【MAWA】W40×H22×厚み1cm(公式情報)
■【ケユカ】W39×H23.5×厚み1cm(公式情報)
■【ニトリ】W42×H20.5×厚み1.1cm(公式情報)
筆者私物の「MAWA」は、ガタガタしない頑丈なつくりでした。同じく「ケユカ」もスリムなのにしっかりした印象。
一方で「ニトリ」は、フックの接続部分を強く回すとガタガタする品も有り。ともに3本セットなので偶然かもしれませんが、品質の安定もメーカー選びのポイントですね。
[ポイント5]クローゼットが楽しくなる、エレガントカラー
「ケユカ」と「ニトリ」のカラーの違いもチェック。印象としては、「ケユカ」は上品な大人のブラウングレー。「ニトリ」は、案内通りのシルバーです。また、ステンレスフックの色も3種とも異なりますね。高見えデザインも「ケユカ」の魅力です。
一方で、これら3つのMAWAハンガーとそっくりハンガーにはデメリットもあります。それは、MAWA、ケユカ、ニトリの全てに共通する材質「塩化ビニル」。以下がそれぞれの材質になります。
■【MAWA】スチール(ニッケルメッキ)、特殊塩化ビニル樹脂(ドイツ製)
■【ケユカ】スチールメッキ、塩化ビニル樹脂(中国製)
■【ニトリ】スチール、ポリ塩化ビニル(中国製)
[3つ共通デメリット]塩化ビニル製の経年劣化について
筆者が10年ぐらい使っている黒のMAWAハンガーです。高温多湿の部屋で使ったせいか、塩化ビニルがベタベタして埃の付着が目立ちます。白のMAWAと比べると、フックの色も褪せてしまいました。汚れが気になった時に、水拭きのメンテナンスを怠ってしまった結果です。品質の良いモノは頑丈で長持ちもしますが、経年劣化はやはりあります。
冬のかさばるアウターを、「MAWA風ハンガー」でスッキリした後は……。もっとコンパクトに収納する方法を、[おまけ]で紹介!
かさばる冬物アウターをクリーニングに出した後は、ダイソーの「吊れる圧縮袋 ロングサイズ」がおすすめ。2着の洋服をハンガーに掛けたまま、圧縮袋内のフックに欠けて掃除機の吸引口で空気を抜くだけで、衣類のかさばりを抑えてくれます。衣替えの季節になったら、「スリムなハンガー」と「吊るす圧縮袋」で、すっきりしましょう!
※2021年2月15日初出の記事に再編集を加えています。