2019年9月にジャニーズ事務所を退所し、現在はソロで歌手や俳優業を続けている元関ジャニ∞・錦戸亮。先日11月3日に行われた『RYO NISHIKIDO "3N7" Supported by NO GOOD TV』では、ジャニーズJr.時代に歌っていた楽曲「Secret Agent Man」を披露し、ファンを驚かせたという。同じく事務所を離れ、再始動した近藤真彦もかつてのヒット曲をコンサートで熱唱していたばかりだが、元SMAPメンバーたちの場合は、彼らとは事情が異なるようだ。
錦戸は、37歳の誕生日を迎えた今年11月3日に、千葉県・幕張メッセイベントホールでファンクラブ会員限定公演『RYO NISHIKIDO "3N7" Supported by NO GOOD TV』を開催。参加したファンによると、オープニングの1曲目で「Secret Agent Man」を歌うというサプライズが待ち受けていたそうだ。
「この曲は、2000年に放送された少年隊・東山紀之主演ドラマ『平成夫婦茶碗~ドケチの花道~』(日本テレビ系)の主題歌で、東山や当時Jr.の錦戸らが期間限定ユニットを組み、『Secret Agent』名義で同2月にシングルとしてリリースしました。東山と、当時まだ声変わりする前の錦戸がメインボーカルを務め、ユニット消滅後もJr.の間で歌い継がれている名曲です」(ジャニーズに詳しい記者)
ジャニーズに在籍したタレントが事務所に別れを告げて再スタートを切った場合、ネット上でよく話題になるのは「ジャニーズ時代の楽曲は歌えるのかどうか」だろう。それだけに、ファンは「『Secret Agent Man』はまさかのまさかだった! イントロが始まった瞬間に軽くパニック状態」「1曲目の『Secret Agent Man』はビックリしたな~。2000年発売だったか……ってしみじみしちゃった」と、大感激していた。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から観客の歓声は禁止されていたが、ステージを見たファンは興奮で漏れてしまいそうな声を必死に抑えたことだろう。なお、錦戸は元KAT-TUN・赤西仁と共同プロジェクト「N/A」でも活動しているが、この日は錦戸がジャニーズ時代の赤西のソロ曲「ムラサキ」も歌っていたとか。
一方、近藤は11月2日に退所後初のコンサート『Masahiko Kondo Re START 20+21+1×1―』を東京・中野サンプラザで敢行。近藤といえば、以前は“ジャニーズの長男坊”に君臨していたが、昨年11月の「週刊文春」(文藝春秋)で25歳年下の一般女性との不倫を報じられ、芸能活動を自粛。今年4月末にジャニーズを辞めた後、ラジオ出演などを再開していた。そんな近藤は、集まったファンの前で、「スニーカーぶる~す」「ギンギラギンにさりげなく」といった数々のヒット曲を歌唱したという。
さらには「人の前で歌を歌うことの喜びをまたファンの皆さんに与えてもらいました。歌の力も感じ取ることができました。これからも僕の財産であるヒット曲を大事に歌っていきたいと思います」と今後もジャニーズ時代の楽曲を披露すると宣言しており、12月からは元ジャニーズの野村義男とともに、『MasahikoとYoshio Live Tour 2021-2022』ツアーで各地を回る予定だ。
これら内容がニュースで報じられると、ネット上では「マッチって、ジャニーズ事務所を辞めても昔の曲を歌えるんだ」「マッチは普通にジャニーズ時代の曲も歌ってるね」「マッチはジャニの曲歌えるんだ。不倫して叩かれて、自粛してからの退所なのに……」と、驚きの声が上がっていた。
かたや、昨年6月に退所した元NEWS・手越祐也、同10月にジャニーズを去った山下智久も、ライブなどでジャニーズ時代のソロ曲をパフォーマンスしている。ちなみに手越は、昨年8月にフォトエッセイ『AVALANCHE ~雪崩~』(双葉社)を出版した際の記者会見で、報道陣から「今後NEWSの歌を歌う可能性もあるか?」と問われると、「歌いたい気持ちはあります。NEWSの曲は大好きだし、素晴らしい歌を歌ってきた自負もあります。けれど、この本で過去の自分にはピリオドを打った、決意表明をしたつもりなので、今後歌うつもりはないです」と明言していた。
「しかし、手越は退所後のライブでも『ごみ箱』『Lovin' U』など、NEWS時代のソロ曲を歌っていたそうです。グループの曲は本人なりのこだわりや考えがあるものの、ソロ曲ならば例外なのかもしれませんね。また、山下は今年9月5日に実施した初のオンラインライブ『Beautiful World』内で、『SUMMER NUDE '13』『秒針』といったジャニーズ所属時の曲を歌い、ファンを喜ばせていました」(同)
そんな中、歌手活動を行っているにもかかわらず、グループの曲を歌っていないのが「新しい地図」こと元SMAPメンバー・稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人だ。オリジナルアルバムをリリースするなど歌手としての場はあるにもかかわらず、SMAP時代の曲は“封印”状態で、同じく元SMAPの中居正広に関しては音楽活動をしておらず、曲を披露する機会すらない。
しかし元SMAPで唯一、ジャニーズに残っている木村拓哉は、昨年2月に行った初のソロコンサート『TAKUYA KIMURA Live Tour 2020 Go with the Flow』や『SONGS』(NHK、同年2月29日放送)でグループのヒット曲「夜空ノムコウ」などを披露していた。
「ちなみに稲垣のラジオ番組では、SMAP曲の取り扱いに変化が起こっています。19年9月に始まった番組『THE TRAD』(TOKYO FM)には、これまでSMAPと関わりのあったアーティストが番組に多数出演し、当時の楽曲制作の秘話を明かしてきましたが、SMAPの曲をかけることはなかった。しかし、今年4月19日放送回でアイドルソングを特集した時、ついにSMAPのシングル曲『友だちへ~Say What You Will~』(05年1月発売)を流したんです。稲垣は、『SMAPもですね、数多くのミュージシャンやアーティストの方々から曲を提供していただいているんですね。僕が1曲挙げるんだったら、作詞作曲エリック・クラプトン、日本語の詞が竹内まりやさん、編曲を小林武史さんが手掛けてくれた』と話し、『SMAPで「友だちへ~Say What You Will~」』と曲紹介。同番組でSMAPの楽曲が流れたのは、グループ解散後初めてだったため、SNS上のファンからは歓喜の声が続出しました。最近の『THE TRAD』ではSMAP時代の稲垣のソロ曲や、グループの曲もオンエアーされています」(同)
果たして、「新しい地図」の場合は何らかの事情があって“歌えない”のか、それとも3人ではあえて“歌わない”と決めているのか……。真相は不明ながら、一部ファンは今もなお、稲垣たちにも「SMAPの曲も歌ってほしい」との願いをSNSでつぶやいている。「新しい地図」の3人が公の場でSMAPの楽曲を歌う日はやって来るのだろうか?