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  • 日. 10月 6th, 2024

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「手土産の達人」IKKOに、テレビスタッフの失礼な質問……“先入観”から生まれるマイナスイメージは、なかなか払拭できない?

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の芸能人>
「仕事をもらいたくて、何かを渡すってことはしない」IKKO
『バカリズムの大人のたしなミズム』(10月28日、BS日テレ)

 「冤罪」についての本を読んでいると、初動捜査のミスや物的証拠が乏しいという共通点があることに気づく。こうなると、警察は容疑者から自白という証拠を引き出さなくてはいけない。それでは、物的証拠もないのにどうやって容疑者を絞りこむかというと、「動機がありそうな人」を探すことになるそうだ。

 たとえば、子どもが犠牲になる事故では、状況から見て事件性も否定できなかった。その時に警察が疑ったのは、ある若い女性。警察は犠牲になった子どもの葬儀で大泣きしたこと、彼女の両親が離婚を繰り返していたことに注目したという。「複雑な家庭で育ったから、人間性に問題があるに違いない」「葬儀で大泣きしたのは罪の意識からだろう」といったとんでもない先入観や決めつけにより、無実の女性を容疑者に仕立て上げ、冤罪が生まれてしまったのだ。

 冤罪とまではいかなくても、こうした先入観による決めつけは、私たちの周りにあふれている。

 10月28日放送『バカリズムの大人のたしなみズム』(BS日テレ)に、美容家のIKKOが「手土産の達人」として出演していた。IKKOといえば、バラエティ番組で共演した人に毎回違う手土産と直筆の手紙を渡していることを、いろいろなメディアで明かしている。同番組では、和菓子の老舗・とらやでIKKOが手土産を選ぶことになり、審美眼がある人には季節を感じさせる美しい生菓子、人数が多いときはシェアしやすいミニ羊羹、企業の社長や会長など特に敬意を表したい相手には、杉の箱に入った竹皮で包んだ羊羹3本セットといった具合に、相手や目的に応じて持っていくと話していた。品物だけでなく、のしやふろしきの色でも、相手への敬意を表すそうだ。

 番組スタッフはIKKOのこだわりに驚嘆したのだろう。「こういうことで成功してきた?」と質問していた。いつものIKKOなら明るく「そうね」と言ってくれそうだが、この時は珍しく「何、成功って」「成功って何?」と2回聞いた後、「私はそういうの関係ないの」「仕事をもらいたくて、何かを渡すということはしない。ご挨拶だから、気持ちだから」と言い切っていた。

 ここで思い出すのは、元雨上がり決死隊・宮迫博之のYouTubeチャンネルに島田紳助さんが出演した時のことだ。島田さんは、芸能界を引退した今でも、IKKOから誕生日プレゼントをもらうと明かしていた。IKKOのバラエティ進出のきっかけとなった恩人が島田さんだから、という理由らしいが、もう引退した島田さんにプレゼントを贈り続けることは、「仕事をもらいたくて、何かを渡すということはしない」というIKKOの気持ちを表しているように思う。

 テレビは「成功している人は、〇〇がすごかった!」というふうに、方針もしくは先入観を持った上で、単純な公式で番組を作ることが多い。IKKOの場合、それが「手土産」だと思い、スタッフは思わず質問したのだろう。

 しかし、冷静に考えれば、手土産をあげて仕事がうまく行くのなら、誰だって成功できる。また「手土産」と「成功」を結びつけることは、「手土産をあげるかわりに、仕事をもらった」と悪意的に解釈されることもあるから、失礼な質問ではないだろうか。IKKOが「仕事をもらいたくて、何かを渡すということはしない。ご挨拶だから、気持ちだから」と言ったのは、「私は媚びて仕事をもらったのではない」という気持ちがこめられているように感じた。

 そもそも、「お偉いさんに媚びればタレントは仕事をもらえる」といった考えがテレビ側にあったから、IKKOへの失礼な質問が飛んだのだろう。しかし、こうした先入観から生まれるマイナスイメージを払拭するのは、そう簡単ではない。それを今、体現しているのが小室眞子さんと小室圭さんではないだろうか。

 10月26日に行われた2人の会見では、天皇皇后両陛下、上皇后ご夫妻、秋篠宮両殿下に対する感謝やお礼の言葉はなく、「誹謗中傷」という言葉が繰り返された。しかし、何が誹謗中傷に当たるのかは明言されず、後味の悪さが残ったように思う。けれど、2人が結婚し、自分の気持ちを明らかにした以上、もう、そっとしておくべきではないか。間の悪いことに、小室圭さんがニューヨークの司法試験に不合格だったことが明らかになったが、法律助手として仕事をするわけだから、何も問題はないはずだ。

 現在、2人は渡米までの仮住まいとして、高級マンションに住んでいると報じられた。買い物は宮内庁職員が代行し、結婚しても2人に警備がついていることから、ネット上では「税金で贅沢している」「民間人なんだから、警備はいらない」といった書き込みが見られる。

 「結婚して一般人になったのに、厚遇されすぎ」ということだろうが、11月2日配信のウェブ版「女性自身」(光文社)によると、現在の天皇陛下の妹君・紀宮さま(黒田清子さん)が結婚したときも、最初のうちは宮内庁職員が買い物を代行し、警備もついていたそうだ。つまり、眞子さんがものすごく特別扱いされているというわけではないのだ。

 しかし、小室さんは本人の問題ではないものの、母親の金銭トラブルが解決していないことから、「カネに汚い」という先入観を世間から持たれてしまっている。そのため、眞子さんが歴代の内親王と同じ扱いを受けても、この先入観が先に立ち、「あの夫婦は税金で贅沢をしている」と受け止められてしまい、バッシングがやまなくなる悪循環に陥ってしまっているのではないか。

 10月31日放送の『アッコにおまかせ』(TBS系)に出演したIKKOは、小室さんの司法試験不合格のニュースについて「人生なんでもすべて手に入るっていうよりは、これを逆に絆にできるからいいんじゃないかって思っちゃう」とコメントした。

 美容師からはじまり、美容家、実業家、タレントと、自分の努力と実力で地位を積み上げてきたIKKO。『バカリズムの大人のたしなミズム』では、IKKOは美容師になった40年前、「売り上げの1割はお客さまに返すつもりで」と教育されたことを明かしていた。この理論で言うのなら、仕事が増えればお返し(手土産)を渡す人も増えるということになる。ということは、IKKOにとって、手土産は媚びや下心ではなく「成功の証」と見ることもできるのではないだろうか。

 今でこそ豪邸に住み、別荘も持つIKKOだが、これまでいろいろな番組で「30代の頃はペルシャ絨毯が欲しくても手に入らず、2万円のもので我慢した」ことを明かしている。IKKOのように、多くの人は「実力で」徐々に望むものを勝ち取る醍醐味があり、それができれば、小室さん夫妻のマイナスイメージも取り去られるのではないか。

 結婚はゴールではなく、スタートである。小室さん夫妻の結婚が「正しかった」のかを考えてもわかるわけはなく、国民にそれを決める権利もない。ここ最近はネット上で「そっとしておいてあげるべきだ」といった意見も見られるようになってきた。もうメディアは小室さん夫妻を追いかけるのはやめにして、その代わりと言ってはなんだが、小室さん夫妻もこれからは地に足をつけた生活をしたらどうだろうか。

 新婚でありながら、新妻の表情が優れないことは気になるが、先入観に基づいた批判は無視して、2人には幸せになってほしいと思う。それが皇室と国民、双方にとって最高の「プレゼント」になるはずだ。 


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By Admin