去る10月3日、サイゾーウーマンとWEZZYの合同トークイベント「山田ノジル&黒猫ドラネコの『呪われ注意報』」が、東京・渋谷のLIVE STUDIO LODGEにて開催されました。
サイゾーウーマンで「スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコの“教祖様”注意報」を連載中の黒猫ドラネコ氏と、WEZZYで「スピリチュアル百鬼夜行」を連載中の山田ノジル氏が中心となり、ゲストと一緒にスピ的なテーマであれこれトークするこのイベント。第1回は、マルチ商法にハマった女性を描く話題のサスペンス小説『マルチの子』(徳間書店)の著者で、自身もマルチ商法にハマって700万円の借金を抱えていた西尾潤さんをお招きし、「マルチ商法」と「スピリチュアルビジネス」について深掘りしています。
今回は、白熱したトーク内容をダイジェストでお届け。気になった方は、同イベントの模様を収めたアーカイブ動画の販売もありますので、下記をチェックしてみてください!
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20歳で“念願の”マルチデビューから、700万円の借金を抱えるまで
日曜日の昼下がり、ステージ上に2人と“2匹”が現れた!? 山田ノジルさん、黒猫ドラネコさんは共に顔出しNGのため、ノジルさんは「ハト」、黒猫さんは「黒猫」の被り物を装着して登場しました。客席から温かい拍手で迎えられる中、イベントがスタート。前半パートでは、西尾潤さんがマルチ商法の基礎知識や、実体験を語っています。
西尾さんは19歳の時、「バイト先で知り合った先輩から誘われた」ことがきっかけで、マルチ商法の世界に足を踏み入れたそう。この時、興味はあったものの未成年だったため、「両親の承諾を得られなかったから、やらなかった」そうですが、ここで食い下がらなかったバイト先の先輩は、「ハタチにならないとできないけど、すっごい面白いビジネスを知ってるよ」「西尾ちゃんがハタチになったら教えてあげるから、それまではこの本を読んで勉強しとき」と、ある本を手渡したとか。
これによって「やる気満々」になったという西尾さんは、20歳になって“念願の”マルチデビュー。それから、実際に何を売るのか、どんな人に商品を勧めるのか、身内に「嫌な顔をされた」経験など、西尾さんが赤裸々に語っています。ちなみに、ノジルさんと黒猫さんが「楽しみにしているけど、一度も(マルチに)勧誘されたことがない」「周りの人が宗教やマルチの勧誘を受けているのに、私だけ誘われない」と嘆く(?)場面もありました。
このあと話はさらにディープになり、西尾さんは20歳で「すごくよかった時は月150万円」も稼げるようになったと告白。しかし、22歳で700万円の借金を抱え、「目の前の7万とか10万とかの支払いもできなくなった」ことで、「自己破産」を考えるほど追い詰められたそう。一時は“トッププレイヤー”まで昇りつめた西尾さんですが、借金をきっかけにマルチ商法との付き合い方が変化。ハマるきっかけから辞めたあとの話まで、臨場感たっぷりに語られています。
後半では、ノジルさんと黒猫さんを中心にして、「スピリチュアルビジネス」についてもトークを展開。マルチ商法にハマる人はスピリチュアルビジネスにもハマってしまうなど、実は共通点が多いという話題から、「承認欲求」というキーワードが飛び出します。これは『マルチの子』でも大きなテーマになっており、西尾さん自身が「マルチ商法で承認欲求が満たされた」と語っていました。
では、一体どんな場面で「承認欲求が満たされた」と感じるのでしょうか? マルチ商法では、頑張って成果を上げた人を派手に「表彰する」機会があるそうで、西尾さんいわく、その場には「有名人も呼ぶ」のだとか。一方、スピリチュアルビジネス界隈でも「華やかな舞台に信者を上げる」イベントがあり、ノジルさんと黒猫さんが実際にそこへ潜入して見た意外な“実態”も明かされています。
そんな中、西尾さんは「自分が自分をちゃんと承認してあげることができてないと、不安感につながると思う」と分析。自分自身だけでなく、家族や周囲の人がマルチ商法やスピリチュアルビジネスにハマっている場合どうしたらいいのか、なぜ“抜け出せない”のかといった問題を考える上で、大きなヒントになる一言でした。
さらに、マルチ商法に誘う側だった西尾さんが伝授する「マルチに勧誘された時の対処法」や、『マルチの子』に登場する人物のモデルとなった人の“その後”など、ここでしか聞けない話題が盛りだくさん。マルチ商法やスピリチュアルビジネスに興味がある人も、そうでない人もタメになるトークイベントの全貌は、ぜひアーカイブ動画でご確認ください!