「婦人公論」(中央公論新社)の11月24日号が発売になっています。特集は「めげない、折れない しなやかに生きる」。
大変ざっくりとしたテーマですが、同誌によれば「年齢にかかわらず輝きを放つ人の生き方」には「しなやかに生きる」ヒントがあるとのことで、今号も数々のキラキラシニアが登場。
特集冒頭には樹木希林さん、瀬戸内寂聴さん、田辺聖子さん、森光子さんらレジェンドの名言が散りばめられ、神々しい雰囲気です。さっそく中身を見ていきましょう!
<トピックス>
◎上沼恵美子 面白い人生ゲームを作るため苦労はいつも買って出た
◎研ナオコ “衝撃メイク動画”も自分らしさの延長です
◎鈴木保奈美 獅子座、A型、丙午。
上沼恵美子、関テレは「大嫌いです」
「婦人公論」によれば、西の女帝・上沼恵美子も”しなやかに生きている”一員とのことで、上沼へのインタビュー記事「面白い人生ゲームを作るため苦労はいつも買って出た」が掲載されています。輝くアクセサリーなど派手な衣装の印象が強い上沼ですが、今回はボーダーにスカーフとカジュアルな装い。そして発言にも弱気な一面がのぞきます。
コロナでお客さんの生の反応を感じられなくなったことが精神的に堪えたと言い、別居中の夫に励ましてもらったことを明かしているほか、25年続いた冠番組『怪傑えみちゃんねる』(関西テレビ)が昨年7月に突然終了してしまったことにも言及。終了の理由は週刊誌でさまざまに報じられましたが、それにも納得がいっていない様子で、「気力を取り戻すのに1年かかりました。白浜の家(註:別荘がある和歌山県南紀白浜)は5メートル先が海で、いつでも飛び込めたんですよ。でも『ここで死んだらアホやな。今は辛抱しよう』と」と、ショッキングな発言も。
「関西テレビさんのことは恨んでます。大嫌いです」と言い切り、25周年記念でもらった社長賞のクリスタル製トロフィーは「かち割りました。勝手口にパーン! と叩きつけて」とのこと。上沼と関テレの溝はかなり深いようです。
インタビューでは「年内にYouTubeで番組を始めようと計画してるんです」とも語っている上沼、YouTubeでそのあたりも忖度なしに語ってほしいです。
研ナオコがYouTubeで再ブレークできた訳
次は研ナオコのインタビュー「“衝撃メイク動画”も自分らしさの延長です」。コロナを機にYouTuberデビューしたタレントが数多いる中、研は大成功したうちの一人。すっぴん&普段着で夫とマクドナルドのテイクアウトを食べるなど飾らない動画がウケて、チャンネル登録者数約17.1万人。“すっぴんから研ナオコに変身”するメイク動画は約500万回再生(11月16日時点)と話題になり、再ブレーク中です。
「(メイク動画の後で)再生数がドカンと増えてびっくりしました。デビュー以来、自分でメイクをしているので、いつものやり方を披露しただけなのに……と思ったんですけど、すっぴんが衝撃的だったとか言われちゃって、そーいうことかと(笑)」「誰のメイクの参考にもなりませんよーって自信を持っていえますけどね」と分析し、どこが視聴者にウケたのかしっかり把握している、大物ぶらない感じも研の魅力なのかもしれません。
「流行りのメイクではなく、ただひたすらに“研ナオコ”のメイクを探求してきました」と言い、「人生も同じような感覚で、自分の個性を重視して、山あり谷ありを乗り越えてきた気がします」と人生論につなげていくあたりは、さすが芸歴51年。
上沼がYouTubeデビューした際には、コラボした“すっぴん→メイク動画”なんていかがでしょうか。
最後に見ていくのは、鈴木保奈美の80年代風連載エッセイ「獅子座、A型、丙午。」。今回のタイトルは「おしゃれしたい秋」。
最近、夜な夜なパリコレの動画を見ているというホナミさんは、ショーで披露されるファッションについて「そもそもそれ、お洋服と呼べるのか? 的なオブジェと化しているものも多くて、買って帰って着ましょう、って感じのものではない」、「なんというか、デザイナーとかそのブランドの、世界観? と表現して、発信? する場である、という意味合いみたいだ」と、世の中の大多数が存じている事象を発信。
そういうショーを見て、ホナミさんは「人間ってアホやなあ」と人が愛おしく思え、やがて「毎日デニムばっかり穿いてちゃいかん」と気を引き締めるのだそうです。
毎日デニム穿きがちという庶民派イメージを差し込みつつ、パリコレに人間愛まで感じるおおらかさ、おしゃれ心までくすぐられちゃう素直さ……など、ホナミさんの魅力がつまった素敵エッセイで、濃いメンツのインタビュー記事が続いた後の良いお口直しとなりました。