11月19日、大みそか放送の『第72回NHK紅白歌合戦』の出場者が発表され、大ヒット曲「ドライフラワー」を歌うシンガーソングライター・優里は落選となった。業界内外で出場が有力視されていただけに、ネット上のファンからは不満の声も噴出しているが、芸能事務所関係者は「今年2月に発覚した女性スキャンダルの影響しており、新たな“告発”も懸念されるため、『紅白』落選はやむを得ない」と語る。
NHKの発表によると、今年の『紅白』には男女混合バンド・Awesome City Club(以下、オーサム)や女優・上白石萌音、ジャニーズ事務所のアイドルグループ・KAT-TUNとSnow Manなど、計10組が初出場を果たす。
「当初、業界内では、配信限定シングル『うっせぇわ』で昨年10月にメジャーデビューし一躍有名になった、素顔非公開の女性歌手・Adoや、同時期に配信リリースした『ドライフラワー』がストリーミングで累計4億回再生を突破した優里の初出場が濃厚とされていましたが、残念ながら共に落選しています」(芸能ライター)
特に「ドライフラワー」は、ビルボード・ジャパンの総合チャート「HOT 100」で2021年上半期の第1位を獲得し、デジタルセールス45万ダウンロードを突破するなどの功績を挙げているだけに、一部で「『紅白』出場は確実」と報じられていたほど。そのため、優里の落選を疑問視するファンも多いようだ。
「Adoは素顔を非公開で活動しているため、『紅白』出場がかなわなかったのは、彼女自身がNHKからのオファーを蹴ったからという可能性も考えられますが、優里の落選に関しては、スキャンダルの影響が関係しているものとみられます。彼は2月11日、ニュースサイト『文春オンライン』で当時ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)のアイドルグループ・Juice=Juiceのメンバーだった高木紗友希との“半同棲”をスクープされた後、27日には同メディアで、SNS を介して複数の女性をナンパしていたことや“3股疑惑”が報じられ、ネットユーザーから『純愛を歌っておいて浮気しまくりだったなんて最低』『もうこの人の歌は聞けない』『どうしようもないクズ男』などと批判が続出しました」(同)
しかし、優里は一連の報道をスルーし、音楽番組に出演するなど活動を継続。対して高木は半同棲報道直後にハロプロおよびグループでの活動終了を発表し、3月末をもって所属していたアップフロントプロモーションとの専属マネージメント契約も終了している。
「そのためハロプロファンからは『高木は契約解除になったのに、相手はお咎めなしなかよ』『こんな男のせいで紗友希はアイドル人生終えたのか……』と苦言が寄せられました。彼は現在、連続ドラマ『SUPER RICH』(フジテレビ系)の主題歌を担当していますが、実は7月期の夏ドラマでも主題歌起用の話があったものの、スキャンダル噴出からあまり日がたっていなかったこともあり、キャンセルになっていたそうです」(芸能プロ関係者)
こうした経緯をふまえると、『紅白』落選はスキャンダルの影響を受けた判断だともいえるが、今回初出場を果たすオーサムのボーカル・PORINは、7月1日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、シンガーソングライター・小沢健二の不倫疑惑を報じられており、ネット上では優里ファンから「オーサムが出られるなら優里も良くない?」「落選は納得できない」と不満が寄せられている。
「今年2回目の『紅白』出場を果たすBUMP OF CHICKEN(以下、バンプ)も、昨年9月に『文春』でベース・直井由文の不倫が発覚しています。出場をめぐってオーサムやバンプと優里の間に違いが出たのポイントは、スキャンダルの相手が特定の人物なのか無差別なのかという部分。優里の場合、もし『紅白』出場が決まれば、そのタイミングでさらなる女性スキャンダルが報じられても不思議ではなく、番組放送時に“火だるま”状態になる可能性も。つい先日も、ゴールデンボンバー・鬼龍院翔と歌広場淳が立て続けに『文春』で女性スキャンダルを報じられ、不倫が伝えられた歌広場に至っては、すぐさま活動自粛を発表しています。その後も女性からの告発により、複数の女性と同時交際していたことが明るみになりました。優里にも、歌広場と同じような展開が考えられるんです」(同)
今年を代表する1曲を持ちながら落選するという、近年では珍しい残念な結果となってしまった優里。来年、「ドライフラワー」以上のヒット曲を携えて『紅白』のステージに立つことはできるだろうか。