格闘家の朝倉未来が11月21日、自身のYouTubeを更新。前日にABEMA PPV ONLINE LIVE(有料ライブ)にて生配信された『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』を、結果的にドタキャンした挑戦者の元KAT-TUN・田中聖について、「賢明な判断」とコメントした。
同番組は、4人の挑戦者と衣服を着たままのストリートファイトを行い、「戦意喪失」「戦闘不能」「降参」のいずれかで勝敗が決定。事前に元暴走族・久保田覚氏、元EE JUMPの後藤祐樹、Bigbangウェルター級現役王者のモハン・ドラゴンという挑戦者が順次発表され、18日にABEMAとYouTubeで配信された事前番組(調印式)で、最後の挑戦者が田中であることが発表された。
しかし、20日午後、ABEMAの公式Twitterが田中の欠場を発表。加えて、午後8時にスタートした番組内で、欠場の理由が「すでに骨折していた肋骨が練習中に悪化し、ドクターストップがかかったため」だと報告され、「この状態で朝倉選手と戦うのは失礼にあたると判断し、不出場させてください。大変申し訳ございません」という田中からのメッセージが出演者によって読み上げられていた。
「対戦では、朝倉が久保田氏を14秒、後藤を45秒、モハンを37秒で倒してそれぞれ勝利。朝倉は21日、自身のYouTubeチャンネルで対戦した3人について『3人ともすごいなあと思いましたね』『すごい覚悟だなあと思う』とケガを顧みず参加したことを讃え、『3人ともYouTubeでお会いしたい』『みんな良い人なんじゃないかなと思う。ほんとのワルは、こんな1対1のとこに出てくるほど、かっこよくないっすよ』と今後のコラボを示唆しました」(芸能ライター)
一方、辞退した田中については、「まあまあ、逃げたっぽいっすね。でも、賢明な判断ではあったんじゃないかなと思うし、それもリアルじゃないかなと思うけどね」とコメント。調印式で、朝倉は挑戦者に「本気で行くから、棄権するなら今のうち」と伝えていたといい、「逃げた人(田中)も、失うものはなかったっていうかさ、ケガはしなかったし」と肯定的に語った。
なお、現在、個人名義でバンド活動をしている田中は、20日の生放送当日の午後3時半から、千葉・柏のライブハウスで予定されていた主催ライブに出演予定だったが、同日正午前にライブハウス側がブログなどでキャンセルを発表。翌21日に出演予定だった東京・下北沢でのライブも、20日の午後に「体調不良」による出演キャンセルが発表された。
「朝倉によると、番組の撮影は都内から片道2時間ほどかかる『千葉の山奥』で行われたとか。田中が柏でライブをした後、急いで現場に向かう予定だったのか、それとも最初から辞退するつもりだったのかはわかりませんが、ネット上では田中ファンから『聖くんにケガがなくてよかった』『肋骨折れてるんだから当然だよ。出場辞退の判断をしてくれた聖くんにも、受け入れてくれたABEMAにも感謝したい』と安堵の声が上がる一方で、格闘技ファンからは『当日にライブ入れてるって、どう考えてもダブルブッキングだろ』『試合の前後にライブの予定入れるなんて、朝倉未来を舐めすぎ』などと疑問の声が相次いでいます」(同)
とはいえ、同番組には以前から「プロと素人を戦わせるなんて、危険すぎる」「素人が防具なしで戦うなんて、ヘタしたら死んじゃうよ」と否定的な声も少なくなかった。実際、対戦後の久保田氏は鼻が曲がっていたほか、後藤も「眼底骨折、歯を消失」などと一部で報じられた。
「朝倉も、2試合目で後藤の頭が当たり、左の膝の半月板がズレて『歩けないほど痛い』状態になってしまったとか。ケガ人が続出したため、ネット上では『田中が怖気づいたとしても、仕方ない』『誰にも責められない』などと田中を擁護する声がある一方、『辞退するならもっと早く辞退して、ほかの挑戦者にチャンスを与えてほしかった』と残念がる声も見受けられます」(同)
ABEMA PPV ONLINE LIVE史上、最高視聴数を記録したという『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』。その裏で田中の身に一体、何が起きていたのだろうか。