米男性誌「エスクァイア」最新号の表紙を飾った俳優キアヌ・リーブス(57)が、同誌のインタビューで、これまで映画で共演してきた役者たちを回想。28年前に急逝した親友リヴァー・フェニックスへの想いに言葉をつまらせるなど、飾らない彼の人柄がにじみ出ていると話題になっている。
このインタビューは、22日に「エスクァイア」公式YouTubeチャンネルで公開されたもの。カメラの前に座り、iPadに表示された質問に次々と答えていくというスタイルで、キアヌは一つひとつ丁寧に答えていった。
3年前に、ウィノナ・ライダーが「映画『ドラキュラ』(92)の撮影でキアヌと挙げた結婚式は本物よ。監督が正真正銘のルーマニア人司祭を呼んで、ちゃんとした式を執り行ったの。だから私は彼と結婚しているわけ。あの日からずっとね」と告白したことについて、「厳密に言うと、どうなのか?」と聞かれたキアヌ。すると、「ウィノナがそう言ってる。(同作を監督した)フランシス・フォード・コッポラもそう言ってる。ってことは結婚しているんだと思う。神さまから見てね……」と真剣な表情でコメント。
オファーを断り続けているマーベル作品に今後出演する可能性については、マーベルを大絶賛した上で「彼らの一員になれればクールだよね」と大人な対応。
代表作『マトリックス』(99)は人生を変えた作品だと感謝し、アクション映画で披露しているマーシャル・アーツについては「習得はしていないよ」「自分がしているのはフィジカル・アクティング、フェイク・ファイトだ」と謙遜。世界的なマーシャル・アーティストや素晴らしいスタントたちと一緒に仕事をするという幸運に恵まれて光栄だと、にっこりほほ笑んだ。
「90年代に出演した作品の中で一番のお気に入りは?」という質問に対しては、作品リストを眺めながら「どれも思い入れがあるんだ」とコメント。親友だったリヴァー・フェニックスと共演した、若き男娼たちの苦悩を描いた『マイ・プライベート・アイダホ』(91)のタイトルが出てきた時には、「リヴァー……」と言葉を詰まらせ、悲しそうな表情で唇に当てた指をリヴァーの写真に当ててキスを送った。
『ハートブルー』(91)で共演した故パトリック・スウェイジについての思い出を教えてほしいという質問にも、まず深く深呼吸をし、「美しい人だった。素晴らしいアーティストで、ひたむきで、多くのものを与えてくれる情熱的な人だったよ」と敬意を払い、指を唇に当ててパトリックの写真にもキスを送った。
映画『ビルとテッド』シリーズで共演した大御所コメディアン、故ジョージ・カーリンについては、「伝説的な人物でもあったよね」と述べ、「自分はめったにサインをねだらないタイプの人間なんだけど、彼のサインは欲しくて頼んだんだ。そしたら『キアヌへ、フ〇ック・ユー!』って書いてくれてね。素晴らしいだろ」と爆笑した。
Netflixで配信中の『いつかはマイ・ベイビー』(19)で演じた、“性格の悪いキアヌ”というキャラクターについては「好きなようにやらせもらってね。最高に楽しかったよ」と回想。
そして『スピード』(94)や『イルマーレ』(06)で共演したサンドラ・ブロックとの再共演の可能性を聞かれると、「ぜひ」とにっこり。女性歌手ポーラ・アブドゥルの「あふれる想い(Rush Rush)」(91)のミュージックビデオに出演した時のことについては、「クレイジーだよね! ポーラの唇にキスしたんだぜ! クレイジーだけど、クールだよね」とほほ笑んだ。
キアヌは最後に「エスクァイア」と「ここまで見てくれた人たち」に感謝の気持ちを述べ、インタビューは終了。動画は26日13時現在で4,200を超える「いいね!」を獲得し、コメント欄には「本当に誠実な性格」「飾らない人柄が大好き」といった声が430件以上書き込まれている。
Twitterでも「キアヌの誠実でいい人すぎる性格が表れたインタビューだ」と話題に。リヴァーの写真を見た時の表情が悲しみにあふれており、「つい最近リヴァーを亡くしたようなキアヌの反応に、胸が締め付けられた」といった声も多く上がっている。