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「忘年会やろう」飲み会好きのママ友からのお誘いLINEに困惑! どう返信すべき?

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 10月1日、首都圏をはじめとする19都道府県に発令されていた緊急事態宣言及び8県のまん延防止等重点措置が解除された。現在、東京都の新型コロナウイルスの感染者数は2桁台と低い水準を保っているが、冬は空気が乾燥することから今後再び感染が拡大し、「第6波が起きる」との見解を公表する医師もいるだけに、引き続き感染予防対策を続ける必要がある。

 今回は、忘年会シーズンの今、徐々に解禁されつつある「飲み会」への参加をめぐり、ママ友の考えに違和感を覚えたという女性のエピソードを紹介する。

保育園の謝恩会の代わりに、ママ友が忘年会を企画

 首都圏に住む奈津子さん(仮名・35歳)は、7歳になる娘を育てながらハウスクリーニングを行う会社で事務として働いている。

「結婚前は、老舗洋菓子店の本社で働いていました。社員の4割近くが20代という環境で、あまり長く勤めている人はいませんでしたね。私は出産後も働き続けていたのですが、特にお歳暮シーズンは繁忙期で、時短勤務でも残業が発生していたため、この会社で子育てをしながら働き続けるのは難しいと感じ、地元のハウスクリーニング会社の事務に転職したんです。収入は減りましたが、会社には最初から子どもがいることを伝えていたので、なるべく定時で帰ることができています」

 奈津子さんの娘は、今年3月に保育園を卒園した。新型コロナ感染予防のため、保護者の参加は“各家庭から1名だけ”という条件のもと、小規模の卒園式が行われたという。

「通常なら、保育士さん全員と年中の生徒たちも出席した賑やかな式になるはずだったらしいのですが、コロナ禍のため、かなり人数を絞っていました。子どもたちによる歌などもなく、式自体が短かかった印象です。同じクラスの子どもたちは、3つくらいの小学校に分かれて進学するので、ママ友と会う機会も減るし、卒園式後の謝恩会が開かれないのはすごく残念でした」

 そう語る奈津子さんは、ママ友たちと「コロナが落ち着いたら、飲み会をやろう」と約束したそうだ。

「娘が小学生になってからも、保育園のママ友とのLINEのグループチャットはまだ残っています。たまに、子どもを連れて公園に行く時などに『一緒にどうですか?』とお誘いメッセージを送ってくれるママもいますが、頻繁にはやりとりをしていませんでした」

 しかし、緊急事態宣言が解除されたことを受け、「12月に忘年会をやろう」とLINEが届いたという。

「娘が通っていた保育園の生徒数は、1学年10人くらい。子どもを含めて集まるとなると、兄弟もいる家庭もあるので20人以上の大所帯になります。コロナ流行前は、居酒屋の個室を貸し切りにして飲み会を開いていたのですが、このご時世に大人数で集まるのはどうかなって困惑しました」

 奈津子さんは、複数人で飲酒すること自体にまだ抵抗があるという。

「お酒を飲めば、自然と大声になって飛沫が飛びそうだし、正直、参加したくないなと思っています。夫も、今年は会社で小規模の忘年会が開かれそうと言っていますが、コロナが怖いので、できれば出席してほしくありません。ママ友の中には、『職場の飲み会は開催時間が遅いから参加が難しいけど、夕方から始まるママ友飲み会なら出かけてもいい』という謎のルールを設けている人もいて、積極的に『飲みに行こう』と誘ってくるので、断るのに困っています」

 奈津子さんは、仲が良いママ友に直接LINEをして、忘年会の参加を断る口実などを相談したという。

「いくら緊急事態制限が解除されても、大勢で集まって飲み会を行うのは、まだ早いと思うんですよね。私の会社には、ハウスクリーニング作業で他人の家に出入りしている人もいますし、知らぬうちにウイルスを持ち込んでいる可能性もあるため、内勤の私も感染予防対策は徹底しています。ママ友の中には看護師をしている人もいるので、一緒に『職場で、大勢で集まるのが禁止されている』というメッセージを飲み会の幹事に送りました。そうしたら、『子どもをパパに預かってもらって、大人だけの飲み会にする? そうしたら、来るのは7~8人くらいだし 』と返信が来て驚きました」

 結局、奈津子さんは、「パパの会社の飲み会と重なって出かけられなくなった」と言って、忘年会の参加を断ったという。

「幹事のママ友とは今後も会う機会があるので、断り方にも気を使っています。今回は、保育園の謝恩会替わりの意味もあって、どうしてもみんなで集まりたかったようでした。本当はグループチャット自体を退会したかったのですが、娘と同じ小学校に通っている子のママもいるので、それも難しい……。飲み会当日はきっと集合写真が送られてくると思うので、どう返信したらいいかと、今から気が重いです」

 飲み会の参加に消極的な奈津子さんだが、緊急事態宣言が解除されてから、仲が良いママ友とランチに出かけたそう。

「この前、2年ぶりくらいにママ友とランチをしました。感染予防対策で食事するとき以外はずっとマスクを着けながら話していたんですが、3人という少人数だったし、みんな飲みに行ったりするタイプでもないので安心でした」

 奈津子さんは、「ママ友の中には価値観が違う人もいるので、大勢で集まるのはなるべく避けたい」とも語る。

「うちはコロナが流行してから、なるべく外食は控えて、デリバリーを利用しています。もちろん、旅行にはもう2年ほど行っていません。子どもの立場に立つと、かわいそうだなと思う時もあります。でも中には、学校を休ませてまで旅行に行ったり、ディズニーランドのような人が集まる場所に出かけている家庭もあるんです。その話を学校で友達から聞いてきた娘に、『うちは行かない』って言っても、なかなかわかってくれないんですよね。ママ友から『●●に出かけたよ』という報告LINEがグループチャットに届くとモヤモヤするし、正直、どう反応してよいのかわかりません」

危機意識のないママに違和感

 奈津子さんは、政府から明確なガイドラインが出ていないことも、飲み会参加の判断に困る原因だという。

「あるママ友からは、緊急事態宣言中も営業していた飲食店について『混んでいたよ』と送られてきて、違和感を覚えました。“これまで飲みに出かけても感染しなかったから大丈夫”と、危機意識がないんです。我が家はずっと気をつけて生活してきたし、ここで気を緩めたくない……。まだ子どもはワクチンを接種できていないし、仲のいいママ友との飲み会でも躊躇してしまいます」

 少しずつ、解禁されつつある職場や友人との飲み会。現在のところ、政府からは飲酒を伴う会食時のルールが明確化されていないため、悩んでしまう人も多いだろう。ママ友とのつながりは、一種のコミュニティでもある。お互いを尊重して、参加も欠席も寛容になれるような付き合いを心がけたい。