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大戸屋・やよい軒・宮本むなし、定食チェーン1,000円以下からプロが選ぶ「冬メニュー」4選! 

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

定食チェーン「冬のあったかメニュー」プロおすすめ4選

 本格的な寒さが到来するこの時期、体を温めるごはんを食べたくなりますよね。定食を中心に扱うチェーン店では、個性豊かなお鍋メニューも並び始めています。しかし、辛口のお鍋を食べると汗をかいてしまい、かえって体が冷えることも……。本当に体を温めてくれるメニューは、一体どんなものなのでしょうか?

 そこで今回は、管理栄養士の猪坂みなみ先生に、人気定食チェーン「大戸屋」「やよい軒」と、関西地区ではおなじみの「めしや 宮本むなし」から、本当に体を温める「あったかメニュー」を教えてもらいました!

――そもそも、「温かいもの」を食べると体は温まるのでしょうか?  
 
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) 冬は「あったかメニュー」として、お鍋料理を提供するチェーン店が増えますよね。単純に「温かいものを食べると体が温まる」という側面は、確かにあります。ただし、お鍋に限らず、実は食事をするだけでも体の熱は上がるので、理論上は「温かいものでなくても、食事をするだけで体は温まる」といえるのです。

 一方で、「体を温める」とされる唐辛子には、注意が必要。唐辛子には発汗作用のあるカプサイシンが含まれているため、食べた直後は熱を感じたり、汗をかいたりすると思います。しかし、汗をかくというのは、体にとって熱を逃がす手段なので、結果的に体が冷えると覚えておいてください。

――それでは、体を温める食材はどんなものがあるのでしょうか?
 
猪坂 冬至に食べるかぼちゃに代表されるように、冬に収穫される根菜や、寒い地域で取れる食材は体を温めるといわれています。例としては、以下のようなものです。

◎しょうが
 しょうがに含まれている「ポリフェノール(ジンゲロールやショウガオール)」は、体温の低下を抑制する作用が認められています。そのほかにも「ショウガオール」という成分は、胃や腸などを刺激して筋肉を動かし、体の深部に熱を発生させてくれるので、食べると内側からポカポカするでしょう。

◎にんにく、ねぎ、にら、たまねぎ
 これらは「アリシン」という成分が含まれる食材で、血管を拡張させる作用があります。血管が拡張すると血行がよくなり、冷えの予防になると考えられているのです。

◎ビタミンEを含む食材
 ビタミンEにも血行を促進する作用があるため、冬に摂りたい栄養素の一つ。具体的には、アーモンドやくるみ、落花生、オリーブオイル、うなぎ、たらこ、ぶり、はまち、ぎんだら、めかじき、豆乳、モロヘイヤ、かぼちゃ、赤ピーマンなどがあります。

――それではまず、「大戸屋」の体を温めるメニューを教えてください。

猪坂 「熟成黒しょうがと鶏つくねの和風土鍋とごぼう生姜の混ぜご飯定食」(950円、税込/以下同)は、お鍋と混ぜご飯の両方で、しょうがをたっぷり摂れそう。アリシンを含むねぎも入っていて、体を温める食材が豊富です。

 「特製の辛味噌醤と豚肉の豆乳坦々土鍋定食」(980円)もいいですね。タンパク質をしっかり摂取できるだけでなく、アリシン摂取に役立つにんにく、ねぎ、ビタミンEを含む豆乳も補給できます。ただし、辛味噌醤には発汗作用の強い唐辛子が含まれるので、食べるときは汗をこまめに拭きましょう。

――続いて「やよい軒」はどうですか?

猪坂 やよい軒も、しょうがを摂れる「しょうが鍋定食」(890円)がよさそう。おろしたしょうがが上に乗っているようなので、よく混ぜてから食べると、より体が温まるでしょう。また、豆腐や豚肉、アジなどでタンパク質もしっかり摂取できるというのもうれしいポイントです。

 ちなみに、豚肉には疲労回復にも役立つビタミンB1が豊富に含まれており、ねぎから摂取できるアリシンには、ビタミンB1の吸収率を高める働きがあります。疲れた日の夕飯にちょうどいいメニューといえるのではないでしょうか。

――最後に「めしや 宮本むなし」の体を温めるメニューを教えてください。

猪坂 宮本むなしは、お鍋をコンロごと席に持ってきてくれるので、食べている間も湯気や熱気で体を温めることができていいですね。メニューの中では、アリシンを含むにらが入っている「白味噌牛もつ鍋定食」(890円)がよさそう。ただし、トッピングの糸唐辛子には発汗作用のあるカプサイシンが含まれるので、食べすぎないようにしましょう。

――それでは最後に、「あったかメニュー」を食べるなら3店の中でどこが一番いいですか?

猪坂 今回紹介したメニューは、どれも体を温める効果を期待できますが、強いて一番を選ぶとしたら「大戸屋」でしょうか。しょうが、ねぎ、根菜などの体を温める食材を多く使ったメニューが多くていいと思います。

 一方、3店のメニューに共通する注意点として、お鍋系メニューは総じて塩分が多いので、むくみを招くことがあります。むくんだ状態だと体内に水分が多くなり、冷えを感じやすくなるといわれています。なので、汁はすべて飲まないようにしたり、おかずにはタレやソースをつけないようにしたりして、塩分を摂りすぎないよう注意しましょう。
(文:佐藤真琴)

猪坂みなみ(いのさか・みなみ)
管理栄養士。大学卒業後、大手食品メーカーにて商品企画や研究開発などに従事。ダイエットアドバイザー、料理研究家助手、医療ヘルスケアベンチャー企業の商品企画職等を経て、現在はLINEで気軽に取り組めるパーソナルダイエットプログラム「ダイエットナビ」の運営や、ヘルスケア領域の新規事業開発アドバイザリー、法人向けの健康経営サポート等を行う。
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