連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
お悩み:「1階クローゼットの使い方がわからない」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
いよいよ、汚部屋片付けの完結編です。 汚家まるごと変身企画“30回目”は、1階の物置部屋。子どもが成長するまで、プレイルームとして使っています。そのため、クローゼットの「使い方」に悩んでいました。
この部屋の片付けは、写真上のクローゼット(西側)と、東側の床面に分けて掲載しています。今回は西側、完結編になります。
[Before]何となく、モノを押し込んでいました
Beforeの撮影当時は、隣の部屋を「ファミリークローゼット」にしていたKさん。将来は子ども部屋にしようと考えているため「何となく」詰め込まないほうがいいと考えていたそう。
[After]かさばる冬物コートは玄関の近くへ!
1階の玄関に近い部屋ということで、家族の「アウター」を中心に収納しました。Kさんと娘さんの洋服が3階にあることから「最後に羽織るアウター」「冬の小物」「季節の服」を中心に収納しています。
クローゼット内の収納ポイントを4つ説明します。
[ポイント1]クローゼット上段にはダイソーがおすすめ!
クローゼット上段には、家族の衣替え、予備の布モノをまとめました。当企画で何度も紹介している、ダイソーの「蓋付き収納 BOX」440円(税込/ライター調べ)を使います。衣替えの準備はKさんが担当しているそう。女性一人で出し入れできる軽さなので、衣類の保管におすすめです。
[ポイント2]1階で身につける衣類は、玄関の近くへ!
階段がある家の場合、コートやマフラーなどの防寒具は玄関に近い部屋にあると便利です。家族全員のコート類が収納できました。
また、服装小物(マフラー、手袋)も、同じ流れなのでココが正解。1日の行動に合わせて、置く場所を決めましょう。
[ポイント3]クローゼットの奥も有効利用!
クローゼット奥と横の余ったスペースに、捨てたくない空き箱をフラットにして保管しました。日本式の押入れがない場合は、クローゼットが「埃よけの収納庫」になります。
[ポイント4]イケアのカラックスが、クローゼットに優秀!
2階で使っていた、IKEAのカラックス(42×147cm)を服装小物入れに使いました。埃が目立ちやすい黒も、クローゼットの中なら気になりません。女性の力でも簡単に動かせる棚なので、背面がカビだらけになるリスクも低くなります。クローゼットの中に使う家具は、通気性の良い「可動できる棚」に限ります。
次は、階段下のミニクローゼットです。
階段下、横幅64cmのクローゼット。ここには使わないモノや防災グッズが入っていました。育児グッズは、中古品として約2,000円に変えて手放します。「いつかやらなきゃ」と溜め込んだ雑用も、一緒に片付けました。
[After]かさばる冬物コートは玄関の近くへ!
部屋の中央に置きっぱなしの趣味道具と、思い出グッズ、ラグなどを収納しました。下段のスーツケースは災害グッズを入れました。
これらの収納ポイントを4つ説明します。
[ポイント1]奥行き60cm以上は、二分割に分けて収納
クローゼットの奥行きは77cmもありました。押入れの奥行きが平均80~85cmなので「半畳の押入れ」といった感じです。このような深さのある収納庫は、奥と手前を二分割にして収納を考えます。
[ポイント2]床の傷防止に! 保護シートを用意
重たい道具を保管したい場合は、床を保護するシートを忘れずに。本来は、湿気を防ぐ「すのこ」が理想的です。Kさん宅の場合は、除湿機があるので換気問題はクリアしています。
[ポイント3]中のモノを忘れない「収納リスト」を貼る
扉の内側に、中のモノを忘れない「収納リスト」を貼ります。奥のモノを忘れない目印にもなります。マスキングテープで貼るだけなので、中身の更新も簡単で済みます。
[ポイント4]使わないスーツケースを、防災グッズ入れに!
処分予定のスーツケースは、部屋のアチコチにあった「防災グッズ」のバッグとして再利用しました。必要となったときに、外に一度で運び出すことができます。不用品も、別の使い方で蘇る例です。
最後に、改めて[Before→After写真]で比較してみましょう。
玄関の横にある部屋なので、処分したいモノ、買ってきたモノがどんどん増えて「物置き部屋」になっていました。
[全体After]子どもが「外で使うモノ」は、玄関近くに!
収納を見直して、家族のアウター用クローゼット(左)へと変わりました。右のクローゼットには、保管したいモノを詰め込んだので「収納リスト」を扉に貼っています。
[まとめ]汚家まるごと「最後の部屋」が完了!
汚家まるごと変身企画「最後の部屋」も、片付きました。大がかりの片付けで、一番大変なのは「処分」です。居住区によってその方法が異なるのはもちろん、予算、人手、時間、準備なども大変です。家にモノを迎えるときは、外に出す日を想像して慎重に選びたいですね。
この部屋の[Before→After動画]は、コチラでどうぞ!