KinKi Kids・堂本剛がパーソナリティを務めるラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm78)。12月4日放送回では、2017年6月に発症した左耳の突発性難聴について、医師から「もう治りません」と宣告を受けた際の心境を告白した。
番組冒頭、剛は80歳の常連リスナーからのお便りを紹介。高齢ということもあり、小さな音が聞こえにくくなっているそうだが、「そんな私に、どこにいても剛様の音楽が楽しめて、私の耳でも細部の音まで拾えるように」と、娘がポータブルCDプレイヤーを買ってくれたと近況を報告し、メールの終盤には剛に向けて「ぜひとも苦しみや悲しみ、つらいお気持ちは吐いてくださいませ」「『決して背負いすぎないように』と申し添えさせていただきます」とのエールも添えられていた。
この温かいメッセージを読んだ剛は、「『小さい音が聞こえませんので』というお話もありましたけども、僕も音は聞こえていない部分がありますんでね。そこに対して論争が始まると、もう何もできないから。もう消えてしまいたくなるぐらい、何もできないんですよね」と、本音を漏らした。
剛は左耳の突発性難聴と診断され、17年6月27日に都内の病院に入院。同年7月4日に退院したが、現在も完治はしていないようで、音楽番組に出演した際は、ヘッドホンをつけるなどの対応を取って活動を続けている。また、今年10月17日放送のラジオ『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』(TOKYO FM)にゲスト出演した際は、「左耳のほうがちょっとだけ低く聞こえる」と現状について言及したこともあった。
そして、12月4日の『堂本剛とFashion & Music Book』では、医師の診断結果を聞いた当時の心境を次のように激白した。
「お医者さんにはね、『これだけの治療して、この薬やって、こんだけやって治らへんのやから、もう治りません』ってはっきり言われたその日も、傷ついたけど。でも、僕が今できることとしては、“そうは言うけどさ”っていう、自分をやっぱり持つべきかなとは思うんですよね。“そっか、先生がそう言ってんねやったら俺はもう治らへんねんな”っていう諦めは、自分に対して失礼な気もするっていうか」
それ以降、強い気持ちを持って生きているものの、心ない言葉に触れると「苦しくはなりますよね」と吐露したが、今回、リスナーからの温かいメッセージを受けて、「今日ちょっとその言葉に甘えて、述べさせていただきました」とも打ち明けていた。
さらには、世間的に“ハンデ”と言われるものを背負っている人たちに対して、いじめや意地悪に遭遇せず、「自分と向き合って生きているという、ただそれだけのピュアな時間を続けられるようにって思いを込めて」日々を過ごしていると語り、自身は家族や仲間、ファンなど「すべての人たちに感謝を込めてね、一日一日を大切に、優しく強く生きていけたら」と決意を示したのだった。
同ラジオで定期的に耳の症状についてコメントしてきた剛だが、今回の放送を受けて、一部のファンは「『耳は治らない』ってはっきり言われてたんだ。自分のことじゃなくても、ショックが大きい」「症状が気になってたけど、やっぱり良くなってないんだね……」「耳の話、つらい。それでも闘ってる剛さんには、優しい言葉だけが届きますように」などと、衝撃を受けていた。
一方、22年にCDデビュー25周年の節目を迎えるKinKi Kidsは、年末年始にかけて大忙しだ。今年12月30日には、東京ドームで行われる『Johnny's Festival ~Thank you 2021 Hello 2022~』に出演し、大みそかの夜も同所での『ジャニーズカウントダウン2021→2022』に参加。年明け22年1月1日にも、同じく東京ドームでKinKi Kidsの単独コンサートを開催する。
アニバーサリーイヤーの来年は、今年以上の過密スケジュールになることも予想されるが、体調に気をつけながら、ファンとの大切な時間を楽しんでほしいものだ。