• Sun. Aug 14th, 2022

整理収納のプロが伝授、「30秒で捨てる判断」のコツ! 大掃除より重要、年末はゴミ出し〆日を目指して「断捨離」を! 

 今年も残り2週間を切りました。この時期になると、やたらと大掃除が気になってしまう人も多いのでは? 窓を拭いたり、キッチンの油汚れを掃除したり、お風呂場や洗面所の水回りをきれいにしたり……やるべきことは無尽蔵なのに体は一つ、日数もわずか……。だったらいっそ、大掃除はしないでOK! というのは整理収納アドバイザー1級の伊藤まきさん。

 大掃除の前に、不用品をどんどん捨てるほうが重要だとのことですが、そのワケとは? さらに、すぐにできる断捨離のコツも伝授した記事をこの機会に再掲。伊藤さんによる年末の片付け方法をぜひ参考にしてみてください。

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整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!

今回の相談:大掃除って、やらなきゃダメですか?

 年末になると、「大掃除」の圧が迫ります。スッキリした新年を迎えるためにも、一掃したいけれど「やる気」が出ない方も多いのでは? その原因は、モノが多すぎるからかもしれません。ハウスクリーニングを専門にしている方のお話に、そのヒントがありました。

「掃除依頼をする家ほど、モノが多すぎて時間と手間がかかります。私たちの仕事は、棚の上を拭くにもモノを元に戻さなければなりません。だから、頑固な汚れを落としてもすぐ元通りになります。実は、『モノを減らす』ほうが重要ですよ」

 筆者も片付け訪問に伺うたびに、「モノの量=汚れの量」を実感しています。掃除が「メンドクサイ」と感じるのは、モノを動かす手間が目に見えるからです。例えば、写真のような状態なら? 掃除までの行程が遠く、気力を奪われます。

 頑固な汚れが溜まる家には、共通点があります。一番の理由はモノが多すぎるからですが、住人自身が、「汚れる仕組み」を作っているのも問題です。

[1]キッチン周りにモノがいっぱい
キッチンのシンクやコンロ周りには、出しっぱなしのモノが多いため油汚れや水アカが増えます。水切りラックの周り、排水口の中もドロドロです。

[2]トイレは3点カバー付き
布モノは、定期的に洗わなければ不衛生に。細かく飛び散る汚れのため、プッシュ式のアルコール除菌で便座をマメに拭くほうが汚れも溜まりません。汚れを防止するラグやマット類を敷きっぱなしの家ほど、裏側が汚れています。

[3]床や棚上にモノが置きっぱなし
床にモノが散乱しているほど、掃除機をかける作業が面倒になります。棚やテーブルの上のホコリも、モノが少なければサッと拭くだけです。

[4]掃除グッズの種類が多い
場所別の洗剤、ナチュラル系の粉洗剤、100均の掃除シート、モップ類やブラシが多いなど、選択がありすぎて「使い分け」や「出し入れ」さえ疲れます。

[5]小物が仕分けされていない
引き出しやカゴの中も、ホコリが溜まります。細かいモノは、収納箱や袋に仕分けしましょう。箱の中からワンアクションで動かせるほど、簡単になります。

[6]家具や家電が重たい
重たい掃除機よりも、片手で持てるスティック型なら掃除力が上がります。空気清浄機にキャスターを付け、椅子に滑り止めシートを貼るだけで違いがわかります。

 モノが多いほどいつか役に立つ、モノが手に届く範囲にあれば簡単になる……。そんな情報や思い込みに反して、やるべき家事が増えています。

 大掃除の「やる気」が出ないなら、「捨てる」から始めましょう。面倒なのは、「片付け→断捨離→整理収納→掃除」と行程が長いからです。年末年始は、各自治体の「ゴミ出し〆切日」があります。その日をゴールと決めて、2019年に溜め込んだ「負を感じるモノ」&「不用品のモノ」と決別を!

 とはいえ、その「捨てる」が難しい方は「10の呪縛」による恐れ、迷い、優しさによるものです。重度の汚部屋さんも、呪縛が解ければ驚くほど手放せます。

迷わない場所から「30秒で捨てる!」

 また、片付けが苦手な人ほど「どこから手をつけるの?」と固まります。

 まずは[1]クローゼットからスタートを!  身につけるモノほど、瞬時に判断できます。お気に入りの服なら30秒で「必要」と答えますが、高かったから、まだ使えるから、◯◯だから〜と「負の理由」を持つモノは、タンスの肥やしです。30秒以上迷ったら「保留箱」に分けて、再検討へ回します。

 [2]の押し入れは、死蔵品が埋まっているケースばかり。[1]と[2]の片付けで、収納ケースや家電など「大型の不用品」が出てきます。余白が生まれるので、溢れたモノを置く場所の目処もつきます。[3]以降は、使用頻度を元に「負の理由」を持つモノと片をつけます。

[まとめ]
 大掃除よりも、「捨てる」が先です! 不用品を転売した予算で、ホームクリーニングを依頼するほうが効率的です。プロによる掃除は、仕上がりも完璧で満足度も高めです。しかも、窓、ベランダ、屋外の掃除を真冬にやる必要もありません。掃除が簡単になる空間にすることが、「捨てる」の効果です。

※当記事は2019年12月9日初出の記事を再編集しています。