連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」。今回のクライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
お悩み:「冷凍室にコストコ食材が入らない」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
汚家まるごと変身企画“33回目”は、キッチンの「冷凍室と野菜室」です。年末年始に向け、食材のまとめ買いが増える今こそ「冷凍室と野菜室の掃除と収納」がおすすめ。
育児や仕事で忙しい主婦はもちろん、コストコやネットスーパーを利用する方にとって、「冷凍室の収納力」は冷蔵室以上に必要です。なのに、まだまだ足りないとお悩みの方も多いのでは?
そんなお悩みにおすすめしたいのが、「ダイソーのシューズケース」「100均のダブルクリップ」「ジップロックの保存袋」です。この3種を使うことで、食材が劇的スリムに収納できます。これらを使った収納ビフォーアフターの紹介の前に、まずは冷凍庫の掃除方法から見ていきましょう。
[ステップ1]冷凍室と野菜室の中身を全部だす!
野菜室は、メーカーや種類によるものの「外せるパーツ」が多いので、食器用洗剤を使ってまるごと洗い流します。キッチンからお風呂が近いという家なら、温シャワーで洗浄するのもてっとり早くて◎です。
[ステップ2]きれいなタオルでアルコール除菌仕上げ
冷凍室もぜんぶ出して、トレー内を清潔に拭き上げます。この間、冷凍食材を傷めないように、発泡スチロールや保冷剤を用意すると安心です。
[ステップ3]底面に「汚れ防止シート」で、液漏れブロック
冷凍室・野菜室ともに掃除した後は、「汚れ防止シート」を敷きます。Kさん宅では、家にある用紙とクッキングシートでカバー。できれば、冷蔵庫用の防水性がある消臭剤入シートを用意すると◎です。
冷蔵庫の野菜室・冷凍室の清掃が終わったら、食材を戻します。ここで、収納力をアップするために用意した例の3種の道具が登場です。
当企画で、何度も取り上げているダイソー「シューズケース」です。リビングやクローゼットの「引き出しの仕分けケース」や、生活雑貨や思い出の「保管ケース」など、幅広く活用できる万能品。これがなんと、大きめの冷凍室に合うことが多いんです(※)。
※シューズケース用として推奨されている商品のため、冷凍室で使用する場合はヒビ割れることがあります。
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Kさん宅の冷蔵庫スペックは、W68.5×D73.3×H182.8cmの大型冷蔵庫(555L)です。冷凍室は、114Lの内容積があります。室内のサイズに、ダイソーの「シューズケース 1」がぴったり入りました。
※冷蔵庫のメーカー、サイズによって変わるため事前に「内寸サイズ」を確認してください。女性靴の空き箱を代用した確認もおすすめです。
[使用グッズ.2]ダブルクリップ25mmと32mm
100均や文具店で購入できる、ダブルクリップ。用意したいサイズは、25mmか32mmです。食材の内容と在庫も、ひと目で確認できます。
さらに、袋止めクリップだとかさばる食品袋が「スリムに圧縮」できます。
食材の空気を抜きながら、「ダブルクリップ」で封を閉じると圧倒的に小さくなりました。「袋止めクリップ」よりコンパクト。クリップを背ラベルにすることで、 食材の内容も把握できます。
[使用グッズ.3]ジップロックの保存袋SとM
写真上は、おなじみの袋詰め冷凍食材をジップロックのSとMに入れたものです。食材の袋とほぼ同じサイズなので、無駄なく収まります。こうして入れ替えたあとに、ダイソーのシューズケースに「立てて」収納していきます。
次より、これら3つの道具を使った、Before→After実例を見ていきましょう。
製氷機の右側、新鮮凍結ルーム(32L)です。本来は、食材を一気に凍らす機能を持ちます。でも、どの家も食材でパンパンです。空けておく余裕がなくても、すぐ使えるようにしておきたいですよね。
[1.After]甘味好きなお家は、アイス&フルーツコーナーに!
ダイソーの「シューズケース 2」と未使用だった仕切りケースを使って、空間を3分割に仕切りました。アイスを完食したら、手前だけでも「新鮮凍結ルーム」の役割を果たすことができます。詰め込まずに、食材の存在を忘れないようにしましょう。
[2.Before]冷凍室(114L)上段、スライド式ケース
深さのある冷凍室・上段(スライド式ケース)です。異なる食材が、積み重なっています。「袋止めクリップ」で閉じた食材、半分しか残っていない食材など、無駄な空間が目立ちます。
[2.After]家族の間食と主食のコーナーに!
冷凍室・上段に、ダイソー「シューズケース 1」が3つぴったり入りました。
小さな隙間には、背ラベルにもなる「ダブルクリップ」で、主食とセットに使いたい食材を用意。埋もれがちな食材も、クリップ効果で忘れずに済みます。
冷凍室・下段側の奥からカチコチに凍った昨年のおもちが出てきました。何層にも重ね入れをすると、食べ忘れが増えます。
また、保存袋の密封力がゆるく食品カスもたくさんこぼれていました。
[3.After]仕切り収納で、食材を5グループに簡単管理!
冷凍室・下段も、ダイソー「シューズケース 1」が3つ入りました。異なる食材(魚介類、肉類、加工肉など)を分けるだけで、快適な出し入れに変わります。
赤い線で印した手前(深い)は、高さをフル活用できるのでファイルボックスを使いました。壁が高くなったことで、食材を支える収納力が増しました。ケースとクリップを使うだけで[Before]より、収納力の余裕が出たとわかります。
[4.Before]野菜室(115L)上段、スライド式ケース
野菜室の上段に、フルーツを置くことが多いとKさん。ヨーグルトは、賞味期限も近いので冷蔵庫に移動して「果物コーナー」へ変えたいと思います。
[4.After]野菜室は、ざっくり! 型崩れと種類分け収納のみ
果物がぶつかって傷まないように、100均「キレイストッカー ワイド」を使いました。こちらもまた、奥行き・高さとぴったりです。また、液漏れをキャッチする青いシートも用意。おすすめは、スコット「ショップタオルです。汚れても、繰り返し使えます。
野菜類は、サイズがバラバラなので収納ケースは積極的に使いません。ただし、タテて保管する根菜類(アスパラなど)、型崩れを防ぎたい野菜(レタスなど)、泥汚れが多い野菜などは、セリアの「ハッピー角」もおすすめ。もちろん、紙袋や空き箱の利用もおすすめです。
[5.After]野菜室は、ざっくりと種類別に仕切る
野菜室も「種類別に仕切る」ほど、使いやすくなります。写真のように、手前と奥を分けて「野菜の定位置」を用意しました。手前(深い)は、イノマタ化学の「KiReiシリーズ・ベジワイド」2つ(Kさん私物)を使っています。
右側は、Kさんが希望した「お米ストック」コーナーに。奥(浅い)にも、仕切りケースを1つ入れて“ざっくり”した種類別収納を。野菜室も「定位置」を決めるだけで、管理が楽になります。
冷凍室の収納力は、[1]仕切りケース[2]ダブルクリップで圧縮&背ラベル[3]保存袋のサイズを揃えれば、食材がスリムになって収納力が増えます。野菜室は、調理をする人が主に使うので、野菜の大きさに合わせて“ざっくり”と「定位置」を決める程度でOKです。
冷蔵庫の清掃と収納がめんどうななら、ネットの「暮らし代行サービス」など、ぜんぶ外注にお願いできる時代です。毎日使う冷蔵庫だからこそ、わかりやすく清潔にしたいですね。
未使用の仕切りケース、
未使用の仕切りケース、