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ダイソー「キャスター」「蓋付き収納BOX」で掃除がラクに! 2022年「汚れが溜まらない家」になるコツとアイテム

 いよいよ、2021年も残り5日! ここもあそこも、まだ掃除できていない場所がたくさんあるー! と焦ってる人もいるのでは? しかし、そもそも「汚れ」がなければ大掃除の必要もないはず。汚れがつかないようにすれば、大掃除から解放されるかもしれません。

 そこで、整理収納アドバイザー1級の伊藤まきさんが、部屋に汚れが溜まらないちょっとしたコツを伝授! これらコツを仕込んでおけば、来年は大掃除と無縁かも? 昨年の年末に紹介した内容にプラスアルファして、最新版をお届けします!

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整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!

 年末に大掃除を迎えると、「もう汚さないぞ」「散らかさないぞ」と強く思いますよね。その決意、少しの「工夫」で叶います。頑固な汚れを落とした後こそ、「汚れを溜めない家」に変わるチャンス。その「工夫」を前編と後編の2回に分けて、お届けします。

 今回は前回に引き続き、9つの「工夫」を紹介します。

[工夫11]ラグや布の使用をやめる(トイレ、キッチンなど)

 写真上は、韓国の布団「イブル」。床暖房の上に敷く布団(オンドル)として使われるそうですが、軽くて洗いやすくて速乾性もあるマルチカバーです。日本では、重たくて洗いにくいラグやソファカバーの代わりに大人気。

■布類に汚れを溜めるより「すぐ拭く」が今どき

 便座用除菌シートのある今、トイレカバー3点セットを外す家が増えています。ほか、キッチンや玄関マットも同じ「すぐ拭く準備」が汚れないコツ。お風呂マットも、「重くかさばる」のでタオル素材や珪藻土が人気。掃除のたびに動かさなくて済み、洗濯をする回数や負担も減ります。

 ただし、水滴をつい放置しがちな家は「床材が痛む」ので脱水力のある 布カバーが必要です。その家の暮らし方に合わせた、汚れ防止対策を!

[工夫12]生活の動線に掃除グッズのスタンバイ(テーブルの上や棚の上、階段など)

 生活の動線にあわせて、「ながら掃除」をする道具を用意。階段を降りながら、ドライシートで埃を拭う。椅子に座りながら、除菌アルコールでテーブルを拭くといった感じです。続けるポイントは、「使い捨て」にすること。不要になった布や、ドライシートなどが◎。

 掃除機や床用ワイパーは、戸棚にしまいこんだら「やる気」をなくしがち。道具を「秒」で出す仕組みを用意すると、汚れが簡単なうちに動けます。ただし、重たい、使いにくい道具はNG。おしゃれな木製のモップや、羽毛のはたきを飾るだけのおうちも多いと感じます。

[工夫13]ダイソーのキャスターで、どかす手間をなくす!

 部屋の片隅に置いたダンボール箱も、キャスター付きなら掃除機をかける作業が苦になりません。ホームセンターなら「キャスター付き 荷台」が、1,000円前後で購入できます。店舗が近くにない方は、ダイソーの「角型花台 キャスター付き」(200円/税別、ライター調べ)がおすすめ。

 ダイソーだけで制作費500円(税別)です。女性ひとりでも、工具不要で作れます。ワイヤーネットを2枚重ねれば、強度アップも可能。ゴミ箱やベッド下収納などにも◎。

 床に直置きした収納ケースに、キャスターを付けるだけ。ダイソーの「ラクラク ピタッ!とキャスター」は、小さいのに耐荷重8kgの優れもの。押入れやベッド下に直置きした、収納ケースにおすすめです。ただし、あまりの人気商品でほぼ入荷待ち。100均なら、コチラもおすすめ。

 収納ケースといえば、おしゃれな紙製、プラスチック、ワイヤー、カゴと種類も豊富。筆者も、ぜ〜んぶ使いました。でも、数年使うと変色する、角に汚れが溜まる、重たいなどの面倒が見つかります。

 収納ケースを選ぶなら、軽い、持ちやすい、埃が入らないことをポイントにすると、手間が省けます。

 写真上は、筆者宅の処分したベッドです。その重さから一人の力で動かすことができず、いつも埃だらけでした。新しいベッドは、簡単に動かせる重さです。「ひとりで動かせる」基準を持つと、手入れが行き届きます。

 筆者宅の買い替えたベッドです。ひとりで動かせる重さに変えたこと て、気づいたときに掃除ができるようになりました。家具の選び方で、 埃とカビの面倒がなくなります。

[工夫15]水回りに置く道具は「1軍だけ」

 作業のしやすさ、効率的なイメージからキッチンの道具を全部見えるところに出していませんか? コンロ周りに、調理ツールをずらり並べる。蛇口の周りに、洗剤やまな板を置くなどです。水アカや油汚れが、落としにくくなる前に「1軍の道具」だけに留めましょう。

 お風呂の水アカ、ヌメリを減らすなら「持ち込み式」もおすすめ。毎日使わないボディスクラブ、ムダ毛処理、パック類などです。また、プラスチック類の置きっぱなしをやめるのも効果があります。

 筆者が客室清掃員をしていた頃は、洗剤で汚れ落とし、スクイージーで水切り、バスタオルで脱水、磨き布で仕上げると習いました。とはいえ、毎日のことになると4つの工程は面倒!

 そこでおすすめなのが、脱水力のあるマイクロファイバータオルを使うこと。車用だから、1回で水滴を拭き取り磨き上げます。もちろん、キッチンにも◎。

 洗面台脇の置きタオルで、すぐ蛇口まわりを拭きます。この習慣を続けて10年目ですが、ステンレス周りは艶々です。タオルの手入れも、洗濯機へ入れるだけで済みます。

[工夫17]「銅」の抗菌効果で、ぬめり・臭いを撃退

 お風呂の排水口に、銅のゴミ受けを使っています。銅製品の微生物を寄せ付けない効果から、「ヌメリ」らないと人気のアイテム。

 これまで使っていた、ダイソーの「くるっとキャッチ」、セリアの「くるくる排水口キャッチ」より、コスパが良いと感じます。

 洗面台も、銅製のゴミ受けに変えました。汚れが見えるように、あえて蓋なしも◎。これで、100均の「洗面台用ゴミガード」の交換作業をカットできました。

 ただし、銅は酸や塩素に弱いため洗剤を使った掃除をする際は、必ず外すこと。銅が持つ、化学反応に注意が必要です。

1年後……こうなった!

 お風呂の排水口の1年後です。鮮やかな銅色は消えたものの、100均のプラスチック製ゴミ受けとは “断然違う効果”が持続できました。もちろん、液状石けんをあまり使 わないなど条件の違いはあると思いますが、以前よりは「ヌメリ」や 「毛づまり」が激減しています。

 洗面台の1年後。もしかして使うかも? と保管していた100均のゴミガードは潔く処分。 長く使える商品と100均の使い分けも大切です。ゴミ受けの網目は、パンチングタイプのほうが洗いやすいと思います。

 SNSで広がっている、風呂床の「オキシ漬け」に注意!  床材の特殊コーティングを剥がす恐れがあります。また、「硬いブラシでこする」のも絶対NG! 最近のユニットバスは、水はけが良く汚れがつきにくい加工が施されています。メーカー推奨の掃除法を守りましょう。

 ユニットバスの鏡も、汚れにくい、曇りにくいなどの特殊コーティングが施されています。それをあえて、クエン酸で落とすと加工が剥がれることも……(すでに、加工が剥がれた鏡ならOK)。

 また、メラミンスポンジやクレンザー、ダイヤモンドパットも研磨剤なので注意。基本的には、お風呂用の中性洗剤を吹きかけて、数分後に洗い落とすだけで落ちます。

 他所の家のお風呂掃除を真似ると、加工が剥げて、細かい傷が付くリスクが高まります。その瞬間は激落ちでも、数年後は大変です。同じメーカー、素材ではないので「SNSの掃除法」を真似るのは注意が必要です。

[工夫19]家の中から「凹凸」と「プラスチック」を減らす

 掃除を簡単にする秘訣は、部屋の中から凹凸を減らすこと。さらに、プラスチック素材を減らすのも効果的です。どちらも、埃が溜まりやすい欠点があるからです。また、天然素材のカゴや木も手入れが必要な物です。自分の性格に耳を傾けて、デザインより素材や形状を優先にすると「家事の負担が少ない家」になります。

※2020年12月初出の記事に加筆、再編集を加えています。

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