2020年1月、SixTONESと合同でCDデビューを果たしたSnow Man。以降、その勢いはとどまることを知らず、21年リリースのシングル「Grandeur」「HELLO HELLO」「Secret Touch」はいずれも大ヒット。12月22日発表の「第54回 オリコン年間ランキング 2021」のシングルランキング部門では、期間内に100.3万枚を売り上げた「Grandeur」(1月20日発売)が1位を獲得した。
また、4月には初冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)のレギュラー放送がスタート。グループでの主演映画『おそ松さん』(22年3月25日公開予定)も決まるなど、多方面に活躍の場を広げている。
しかし、その裏では人気者ゆえのトラブルや、ネガティブな話題も絶えない1年だった。そんなSnow Manやそのファンが21年に引き起こした“炎上”ネタや、物議を醸したトピックを振り返りたい。
Snow Man、新幹線移動でメンバーがファンに苦言
Snow Manは21年4月~6月にかけて、東京・新橋演舞場と愛知県・名古屋市の御園座にて上演された舞台『滝沢歌舞伎ZERO 2021』で主演を務めた。東京では、新型コロナウイルス感染拡大による影響で、一部公演が中止となるも、続く愛知公演は6月2日~27日まで全て完遂。
千秋楽の27日には、Snow Manメンバーが新幹線で帰京しようとしていたところ、名古屋駅にファンが集結してしまった。
駅を利用した一般のTwitterユーザーからは、「名古屋駅に女の子たちの集団。叫び声が響いていて、泣いてるし、飛び跳ねてるし、何事かと思ったらSnow Manの出待ちをしてた」「ジャニーズファンが狭い通路を埋め尽くしてタレントの見送り。タレントを追いかけて数十人がダッシュしていて、ジャニーズが一気に嫌いになった」などと怒りや不満の声が上がる事態に。
一部ファンによるこうした行為は、メンバー自身も把握していたようだ。
7月6日、深澤辰哉が公式携帯サイト・Johnny's webの連載「すの日常」で、名古屋の帰りに「沢山の人達が駅に集まっていました」と前置きし、「中には大声を出していたり、人を押しのけたり、危ない行動もあり、正直このままだと、地方の公演が出来なくなってしまうんじゃないかと不安になりました」と告白。
たまたま居合わせた人にも申し訳ない気持ちになったそうで、「残念だけどマナーが守れてない人はいるので、そういう人達につられないでほしい」と、ファンに理解と協力を求めていた。
Snow Manファンの行為に関しては、グループ公式のアバター(オリジナルキャラクター)が発端となった騒ぎも勃発。
このアバターは、イラストレーター・ともわか氏がデザインを担当し、1stアルバム『Snow Mania S1』初回盤B(DVD/Blu-ray)に収録された特典映像「Ⅸ as One ~The Animation~」に登場している。
ほかにも、所属レコード会社・avex(エイベックス)の公式サイトや、「すの日常」のページにも使われ、ファンの間でも好評だったが、そのファンによる私的利用が問題になった。
ともわか氏は10月4日午前0時台に「いくつかご報告をいただいているのですが、、SnowMan公式アバターを個人でグッズ化して配布するのはNGです。販売はもっとダメです。個人で楽しむだけに留めておいてください。お願いいたします」「私が言ったところで…っていうのもありますけど。。気をつけていきましょー」(すべて原文ママ)とTwitterで注意喚起。
実際、SNS上にはアバターのイラストをもとに作ったお手製アイテムの写真をアップしているファンやフリマアプリで売買されるケースもあった。
あるTwitterユーザーが、“アバターをうちわに書く”といった行為は問題ないかともわか氏に尋ねると、「正直なところ『グレーですね』としか答えられません。例え私が『それくらいいいのでは』と思っても、事務所側がNGとしていればNGですので。『もしかしてダメなのかな』と思うところがあるのであればやめた方がいいと思います」と言葉を選び丁寧に答えていた。
良識のあるジャニーズファンからは「アバターでグッズを作って売るとか、モラルも教養もない。本当にSnow Manファンって民度低い」「こんな注意喚起をされたことが、情けないし恥ずかしい」と嘆く声が上がることに。
今後、アバターをベースとした公式グッズが展開される日まで、Snow Manファンは節度を持って個人的に楽しむべきなのかもしれない。
Snow Manは10月8日~12月26日まで、デビュー以降、初めてとなる有観客コンサート『Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania』を開催した。
全国7都市を巡るツアー中には、ファンを困惑させる出来事もいくつか発生したようだ。
まずファンの間で問題になったのは、今ツアーのオリジナルペンライト。点灯色は白のみで、メンバーカラーの展開がないことにファンは落胆。
しかし、Snow Manメンバーは白のペンライトを猛プッシュ。Johnny’s webの連載「すの日常」で「ペンライトで会場中を真っ白に染めよう」「それが俺たちと皆んなと会場を一つに結ぶ大切な宝物になるから」(宮舘・9月15日付)、「みんなとSnow Manで会場を真っ白な世界にするという夢叶えさせてください」(深澤・10月5日付)と呼びかけた。
9月18日発売の雑誌「non-no」(集英社)のインタビュー内では、メンバーカラーが白のラウールが「俺はペンライトがメンバーカラーで染まるところが見たいな」とコメントしていた。
こうしたメンバーの働きかけがあったものの、ツアー初日はさまざまな色のライトが光ることに。すると、10月16日に開催された昼公演では、MC中に深澤や渡辺翔太らが「白一色の世界が見たい」「協力してくれるとうれしい」などとあらためてお願いしていたという。
この訴えに、「Snow Manに白一色の景色を見せてあげたい」「メンバーに言われる前に気づこうよ」と同調するファンもいる一方、「Snow Manの自己満足に付き合わされてる感じ」「グループの公式カラーを白にしたいの? だったらラウールのメンカラを変更するのが筋でしょ」と否定的なコメントが上がり、賛否両論が飛び交うことに。
特に、渡辺は“白”に強いこだわりがあるようで、自身の誕生日である11月5日の北海道公演でメンバーカラーの青いペンライトを持っているファンを見かけたのか、「こういう日(自分の誕生日)だからいいとかじゃない」「青の人は白に変えてね」と忠告したそうだ。
次にファンの間で波紋を呼んだのは、ミリオンヒットに関する発言。
12月1日に5thシングル「Secret Touch」の発売を控えていた中、11月7日に開催されたツアーの昼公演で、「常にミリオン狙ってます」と深澤が発言。コンサート終盤でも岩本照が「一言言いたいことがあるからいいかい?」と切り出し、「今までもいろんな困難乗り越えてきたよな? 準備はいいか? 次もミリオンとるぞー!」と雄叫びを上げていたとか。
レポートを見たネット上のファンの間では、「ミリオン発言はさすがに冷める。ファンに『買えよ!』って強要してるようにしか思えない」「ミリオンを目指したいだけなら、自分たちのお金で買えば?」「わざわざ宣言したり、ファンを煽るのはカッコ悪い」と失望の声が上がってしまった。
一方で、12月12日の宮城・仙台公演は異例の事態が発生した。
現在高校3年生のラウールが「学校の用事」によって30分ほど退場しなければならなくなったといい、その穴埋めでほかのメンバーが外周をゆっくりと回ってファンサービスをする“練り歩きタイム”に。
この30分を堪能したファンは「メンバーが見える限りのうちわにファンサしてて、幸せな空間だった」「ゆっくり外周を回ってファンサしまくるスーパータイムだった! 最高!」と歓喜するも、後方の席にいた人たちは「アリーナとスタンド前列だけが何度もファンサされているのをずっと見せられて、テンションが下がった」「前方の席にしかファンサしないから、後方は文句祭り。会場内は騒いでるしコロナ対策もクソもない」「普通にMCするか、ゲームコーナーとか、いくらでもやり方があった」と苦い思いを味わったようだ。
1年の活動を通じて耳目を集めたSnow Man。22年はどんな話題を振りまいてくれるのだろうか?