12月31日午後11時45分~1月1日午前0時45分にかけて、フジテレビ系で放送された『東京ドームに2年ぶりの大集合!ジャニーズカウントダウン2021→2022』(以下、『カウコン』)。今年デビュー25周年を迎えるKinKi Kidsが総合司会を務め、多数のジャニーズ事務所所属アーティストが出演した。多くのジャニーズファンが楽しみにしている年に一度のステージだが、今回は“若手の台頭”に複雑な思いを抱えた人たちも少なくなかったようだ。
年末年始の風物詩となっている『カウコン』。デビュー組のグループではKinKi Kids、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King&Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子の13組が登場し、豪華な顔ぶれでパフォーマンスを披露した。
番組の目玉企画として実施されたのが、一夜限りの「ジャニーズ初夢ユニット」。公式サイトでは“国民投票”と銘打ち、「王子様」「元気」「セクシー」のカテゴリーにふさわしいと思うジャニーズメンバーを1名選ぶよう投票を呼びかけており、「上位メンバーで夢のユニット結成!」と告知。一体どんな結果になるのか、期待していたファンも多かったようだ。
当日は「セクシー5」のメンバーから発表され、5位から順番にKAT-TUN・亀梨和也、Sexy Zone・菊池風磨、SixTONES・松村北斗、Sexy Zone・中島健人、そして1位はSnow Man・目黒蓮という結果に。目黒がセンターに立って、上位5人で嵐の「One LOVE」を披露した。
歌い終わった後、この中では最年長の亀梨が「ちょっとあの……20代に混じってスゴく、スゴく……」と居心地悪そうにすると、司会のKinKi Kidsが「よかったよ」「さすがだよ!」と励ます場面もあった。
続いて「元気5」は、5位から順番にジャニーズWEST・重岡大毅、King&Prince・岸優太、SixTONES・森本慎太郎、Snow Man・佐久間大介、1位はなにわ男子・大橋和也が獲得。この5人で、シブがき隊の「スシ食いねェ!」をハイテンションで熱唱した。
「『元気5』のメンバーが1人ずつ明らかになっていく中、関ジャニ∞・村上信五は『2位はマル(丸山隆平)やろ!』などと煽っていましたが、メンバー入りを逃したため、VTR終了後に丸山は『“元気”の世代交代が起こりました』と自虐的に発言。残る『王子様5』も、KinKi Kids・光一が5位、4位はSixTONES・京本大我、3位はKing&Prince・平野紫耀、2位はHey!Say!JUMP・山田涼介、1位はなにわ男子・道枝駿佑という結果で、どのユニットも若手が上位を占めていたんです。ちなみに、『王子様5』はゴージャスな“王様の椅子”に座り、SMAPの『ダイナマイト』をクールに歌い上げていました」(ジャニーズに詳しい記者)
なお、パフォーマンス後に道枝は「本当にめっちゃ緊張したんですけど、偉大な先輩方に囲まれながら歌わせていただいて、ありがとうございました」と恐縮しながら感想を述べ、40代で唯一ランクインした光一は「なるほど、このコメントが王子だ。違ったな、やっぱな」と称賛していた。
一方、SNS上ではこの企画について、「まさか順位を発表する形になるとは思わなかった。モヤモヤする」「1位になった後輩も気まずいから、順位発表はやめたほうがいいと思う」「アンケートを取るのはいいけど、ランキング形式はやめてほしかった」などと、不満の声が相次ぐことに。
「いずれの部門も、Snow Manとなにわ男子の若手メンバーが1位に輝いたため、“世代交代”を痛感してショックを受けるファンの声も。一方で『投票系の企画はファンの若いグループが強い。先輩グループは最初から不利だった』『ファンからしたら自担がなんでも一番。メンバーに順位をつける企画は誰も得しない』『金輪際、投票企画はやらないで。ファンの闘争心を煽ってなんの意味があるのか謎』『今回の企画、結果的に世代の違うファン同士の対立を助長した形になったね。事務所はそれでよかったの?』など、事務所に対して不満や怒りを訴えるファンのコメントも上がっていました」(同)
さらに、若手グループの話題でいえば、関西ジャニーズJr.内ユニット・Aぇ!groupの行動にも批判が噴出している。
ジャニーズWESTがNEWSの「チャンカパーナ」を歌った際、Aぇ!groupがバックダンサーとして参加。そんな中、曲の終盤ではAぇ!group・佐野晶哉がジャニーズWEST・重岡大毅に抱きつき、Aぇ!group・福本大晴も両腕を上げて左右に振る自身の持ちネタ「ワイパー」の動きを見せるなど、カメラに猛アピール。福本に至っては、ジャニーズWEST・神山智洋にかぶる形となっていた。
「関西Jr.らしく元気いっぱいのAぇ!groupは、『カウコン』で少しでも“爪痕”を残そうとしていたのかもしれません。しかし、主にジャニーズWESTのファンから『WESTメンバーより前に立つとか、カメラを独占しようとしたのは残念』『WESTが「爪痕残せ」と言っていたとしても、先輩の前に立ちふさがって見えなくするのはやりすぎ』『Aぇ!groupさすがに邪魔。一瞬で嫌いになった』『あくまでJr.はバックなんだから、もう少し節度を持って』『これじゃただの悪目立ち』といった苦言が寄せられてしまいました」(同)
若手ジャニーズのポジションや活躍ぶりをめぐって、さまざまな声が噴出した今回の『カウコン』。少し気が早いものの、今年の年末は多数のファンが満足するような公演内容となることを願いたい。