――日本各地のご当地で愛され続ける、家庭料理の味。北海道から沖縄までそれぞれの地域でロングセラーを誇るローカルな商品を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエ・MICHIKOさんが紹介していきます。
高知県のご当地調味料:ゆずの村 ぽん酢しょうゆ
今回は、高知県にある小さな山村「馬路村(ウマジムラ)」の農協で作られている「ゆずの村 ぽん酢しょうゆ」です。
馬路村には100年を超えるゆずの木が家庭の庭先に植えてあり、汁を寿司飯にしたり、刺身にかけたりするのは当たり前の日常の風景でした。元々は林業を中心に栄えた山村でしたが、林業の衰退を受けて、村を存続させようと地域作りや特産品を開発することに。そんな中で、いつも食卓に並ぶゆずの汁と醤油と合わせたものを加工品として、誰にでも愛される味わいに試行錯誤して作り上げたのが「ゆずの村 ぽん酢しょうゆ」です。
それから34年間、変わらぬおいしさを届けています。ゆずの木はこだわりの有機循環農法、化学系肥料や化学系農薬、除草剤を使わない土づくりにこだわり、木製の絞り機を使い手絞りし、かつお節や昆布、醬油等を加えて作られています。
現在では村人の半分くらいがゆず作りに携わっているとか。90歳代で現役の方もいらっしゃり、ゆず作りは健康寿命につながると皆さん、お元気です。ゆずには免疫力を高めてくれたり、爽やかな香りは身も心もリフレッシュさせる効果があると言われています。
「ゆずの村 ぽん酢しょうゆ」オリーブオイルを足せばドレッシングに!
「ゆずの村 ぽん酢しょうゆ」は用途の幅広さが何よりの魅力です。和食はもちろん、洋食にも使える万能調味料。定番の鍋のたれ、白菜と豚バラ肉のミルフィーユ鍋だれ、餃子のたれとしてラー油をプラス、釜揚げうどんには大根おろしと一緒に、オリーブオイルを足せばドレッシングに、ゆずこしょうなどの辛味を加えれば大人の味わいに。
おススメはナスなどの野菜をサッと素揚げにして、香味野菜と一緒に和えるとおもてなしの一品になります。
ほかに、ゆず鍋すーぷ、ゆずしぼり、ゆずドリンクなど、商品数も豊富です。ゆずには美容にうれしい成分がたっぷり含まれているとか、化粧品も人気です。
これ1本あれば、あなたも料理上手に♪
「ゆずの村 ぽん酢しょうゆ」アレンジレシピ:ハムと卵のゆずぽんチャーハン
ゆずの爽やかさが、ご飯にしみじみ合う♪
【材 料】(2人分)
ハム 60g、長ねぎ 1/3本、卵 1個、温かいご飯 茶碗2杯分(300g)、こめ油 小さじ2、ゆずの村 ぽん酢しょうゆ 大さじ1強
【作り方】
1)ハムは角切りに、長ねぎはみじん切りにする。卵は溶く。
2)フライパンにこめ油を加えて、溶き卵を入れ、大きくかき混ぜる。ご飯と長ネギ、ぽん酢しょうゆを上から入れ、焼目がつくまで炒め混ぜ合わせる。
3)器に盛る。
*ぽん酢はフライパンの鍋肌から加えて炒め合わせるとよい。
「ゆずの村 ぽん酢しょうゆ」アレンジレシピ:かまぼこと干し柿のマヨぽん和え
【材料】
かまぼこ 1/4本(85g)、干し柿 2個(50g)、カイワレ大根 1/4パック
A:ゆずの村 ぽん酢しょうゆ 小さじ1/2、マヨネーズ 大さじ1
【作り方】
カマボコと干し柿、カイワレ大根は食べやすい大きさに切る。ボウルにA)と切った材料をすべて入れて混ぜ合わせる。お好みで七味唐辛子をプラスしても。