• 日. 12月 22nd, 2024

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]900億円を超える資産を持つドクター・ドレ、離婚した妻への慰謝料は……?

 2020年に長年連れ添ってきた妻ニコール・ヤングとの離婚協議が報じられた、ラッパー、音楽プロデューサー、実業家のドクター・ドレー。21年の12月には、「離婚おめでとう」と書かれたお祝いバルーンをバックに満面の笑みを浮かべる写真をSNSに投稿し、有利な条件で離婚を成立させたものとみられていた。その直後、彼がニコールに支払う解決金(日本でいう慰謝料)の金額が明らかになった。

 米エンタメサイト「TMZ」によると、ドレーとニコールは昨年末に財産分与に合意した旨の書類を裁判所に提出。8億ドル(約926億円)を超える資産を持つドレーだが、ニコールに支払ういわゆる慰謝料は、現時点で5,000万ドル(約57億円)、1年後にもう5,000万ドルの合計1億ドル(約115億円)となる。


 ドレーは、カリフォルニア州マリブの豪邸をはじめとする不動産計7軒を保持。レコード原盤権、商標などの全権利、自身が手掛けたヘッドフォンブランド「Beats by Dr.Dre」からの収入、「Beats by Dr.Dre」を買収した「アップル」の株もすべてドレーの所有とすることで合意したという。

 ベントレー コンチネンタルGTやキャデラック エスカレードなど超高級車のコレクションについては、6台をドレーが、4台はニコールの所有に。またニコールは、婚姻期間中に彼女自身が手に入れたジュエリー、現金、銀行口座はすべてそのまま所有することで決まった。

 もともと、2人が住むカリフォルニア州では離婚の際、婚姻中に取得した資産の所有権は、どちらが取得したかは関係なく、50%ずつ分けることが決められている。多くのセレブたちが婚前契約書を交わすのは離婚時に自分の築いた資産を守るためで、ドレーもニコールと婚前契約を結んでいたためスムーズに進むはずだった。

 しかし、離婚申請した2カ月後の20年8月、ニコールは、「結婚する直前の1996年、婚前契約書に署名するようにと脅迫された。仕方なく彼の法務チームが手配した弁護士を雇い、不本意ながら署名した」「結婚して2年たち、彼は圧力をかけたことを恥じ、目の前で婚前契約書のコピーを何枚も破った。その日から、彼も私も婚前契約は無効だという認識だ」と主張する書類を裁判所に提出。

 21年1月にドレーが脳動脈瘤で救急病院の集中治療室に入った際には見舞いに駆けつけたものの、ドレーが倒れる直前には、ドレーに顔を殴られたり、頭に銃を突きつけられたりと、家庭内暴力(DV)やモラルハラスメントを受けていたと主張。接近禁止命令を申請したが裁判所に却下され、「ドレーの資産の半分、4億ドル(約463億円)を手に入れようと必死だ」とささやかれるようになった。

 一方のドレーは、離婚協議中もニコールが月に15万〜35万ドル(約1,700万〜4,000万円)使用するクレジットカード(ブラックカード)を含む生活費を支払っていたが、婚前契約書については「合意して署名したものであり有効だ」と主張。DVを否定し、平和に離婚協議を進めたいとしていた。

 DVを否定したドレーだが、15年に「昔、暴力を受けた」と当時の交際女性から告発されたのを受け、「過去に傷つけた女性たちに謝罪する。永遠に消えることがない傷を負わせてしまった。自分がしたことを深く後悔している」「25年前の自分は、酒を浴びるほど飲む、どうしようもない男だった。そんなことは言い訳にはならないけれど」「結婚して、家族にとってより良い人間になるよう、日々、努力している。過去の自分と今の自分は違う」などと謝罪声明を発表。

 17年にも、過去の自分を恥じて再び謝罪していたことから、ニコールのDV被害は慰謝料をつり上げるためのでっち上げなのではないかと見るファンもいた。

 加えて、ニコールが月々ドレーに要求していた生活費は190万ドル(2億2,000万円)で、その内訳は「衣服代13万5,000ドル(約1,500万円)、携帯電話および通信費2万ドル(約230万円)」など庶民の感覚から大きくかけ離れたものだったこと、彼女の弁護士費用122万ドル(約1億4,000万円)の支払い要求もしていたことから、「金に必死すぎる女」という印象を受ける人が多く、ネット上ではドレーに同情的な意見が占めていた。

 今回、資産分割に同意したことにより、ニコールへの生活費の支払いは打ち切りになり、弁護士費用についても、彼女自身が支払うよう取り決められた。

 ドレーの総資産の8分の1しか受け取れなかったニコールだが、「TMZ」は関係者の話として、「ニコールが工作せずスムーズに離婚話を進めていたら、もっと多くの慰謝料を手に入れられたはずだ」という関係者の話を紹介している。

 ちなみにドレーは、2月13日に開催予定の『第56回スーパーボウル』のハーフタイムショーで、スヌープ・ドッグやエミネムらとパフォーマンスすることが決定しており、離婚後もイメージダウンやキャリアへの影響はなさそう。ニコールも、ドレーとの子どもは2人とも成人していて、離婚後は大きな自由にが手に入るはず。彼女が第二の人生をどう歩んでいくのか、リアリティ番組への出演の可能性も含め、今後の動向が注目されている。

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