ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、関西ジャニーズJr.(火曜)、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、12月30日~1月5日公開の動画を注目度順にチェックします!
少年忍者、流出騒ぎを受けて「甘すぎ」「ファンのこと舐めてる」の声
1月5日の動画「少年忍者【2022あけおめ】全員で今年の抱負!」では、少年忍者22人全員が登場。
今年は、川崎皇輝と深田竜生、安嶋秀生、内村颯太が20歳を迎えるとのことで、安嶋は「『カウントダウン』出てみたいですね」と、大みそか恒例の『ジャニーズカウントダウン』への出演を希望していた。川崎も「入所して10年で、ちょうど生まれて20年っていうことで、スゴく節目な年なので。YouTubeともども盛り上げていきたいなと思いますのでよろしくお願いします!」と真面目に挨拶すれば、深田は「これからも園長先生、お願いします!」とコメント。
そんな川崎は、続いて「ちょっとごめんなさい、青木くんにも聞いていいですか? 去年、いなかったんだよね。このタイミングでね」と、受験のため欠席していた青木滉平にパス。青木本人と、そのファンのためにも見せ場を作ってあげたのだろう。こうした周りを見る力、配慮こそ“園長先生”と言われる所以なのかもしれない。しっかり者のリーダー・川崎と、時折ガヤを入れて現場の雰囲気を明るくする深田のバランスも絶妙だ。
一方、最近の少年忍者に関してはネガティブな話題が続出している。安嶋のキス動画とされるものがネット上に出回り、平塚翔馬によく似た男性と女性のツーショット写真などが流出。いずれも、本人とは断定できず、あくまで“疑惑”の段階だが、次はどのメンバーのスキャンダルが発覚するのか、ファンは不安な日々を送っているようだ。
コメント欄を新しい順に表示してみると、「みんなの言動が嫌でも嘘に見える。真面目に頑張ろうとしているメンバーのためにも、このまま22人でいてほしいと思えなくなった」「いい子たちばっかりだと信じてるので、今年はしっかりと気を引き締めて頑張ってほしい」「流出したメンバーも、そうじゃないメンバーも甘すぎる。ファンがいるから活動できてることを自覚してる?」「遊んでいるメンバーの方が多いんだろうな。ファンのこと舐めてる」などとシビアな意見が書き込まれていた。
前述の通り、プライベート写真や動画は本人と決まったわけではないが、一部ファンは“クロ”とジャッジしたのだろう。新年1発目の動画に辛らつなコメントがついてしまった少年忍者だが、疑惑を払拭するなど、汚名返上できるのだろうか? 再生回数は7日時点で8万台。
12月31日に公開されたのは「7 MEN 侍【2021総決算】俺の10大ニュース発表!」で、年内最後の動画とあって、2021年の思い出を語る1本だ。そんな記念回にもかかわらず、動画を再生してすぐ目に飛び込んできたのは、中村嶺亜の服にかかったモザイク。
オレンジ色のパーカーのロゴか、デザインに何か問題があるのか、大きめのモザイク処理が施されているのだ。中村が動くたびにぼかしが入っているため、彼の私服のフロント部分がNG判定されたのは間違いないだろう。冒頭、自身のおばあちゃんとメールのやり取りをしているというほっこりエピソードを明かすのだが、正直に言ってモザイクが気になって話が入ってこないほどだ。
一方、本題は21年に起こった印象的な10個のトピックを振り返る企画。佐々木大光は「佐藤勝利くんに渡したプレゼント」を3位に挙げており、菅田琳寧はSexy Zone・佐藤について「いつもお世話になってるわけじゃん、大光が」とコメント。この発言に対し、佐々木は「俺にとっては結構ハプニングで。イヤホンのカバーをお渡ししたんだけど、機種がちょっと違くて、全然ハマらなくて。スゴい気まずい雰囲気になった」とぶっちゃけトーク。このプレゼントを受け取った佐藤は「ハマらないけど(無理やり)ハメてくれた」そうで、メンバーは「優しい~」と感激していた。
そんな佐々木は先輩と交流するだけでなく、後輩とも付き合いがあるとか。ジャニーズJr.の大東立樹と焼肉を食べに行ったところ、「なんか食べるの遅かったの、大東くんが。『すみません、僕ちょっと食べるの遅いんですよ』って。で、結構食べた後に、牛タンとか、カルビ、シャトーブリアンとかいっぱい食べた後に『大光くん、ちょっと暴露していいですか?』って言われて、急に。なんだ? ここで?(と思ったら)『僕、お肉食えないんすよ……』。こわっ! と思って。サイコパスやん!」と告白。今野大輝が「言えばいいのに」とつぶやくと、「そうなんだよ! でも、あっちはやっぱ先輩と行くってあれで、気を使ったらしくて……」(佐々木)とフォローを入れていたのだった。先輩へのプレゼント、後輩との食事でもそれぞれアクシデントがあったという佐々木。2022年は、ジャニーズ仲間とより良い思い出を作ってほしいものだ。
また、矢花黎の1位は「自分の音が初めて…!!」。これは、Hey!Say!JUMP・伊野尾慧と八乙女光がパーソナリティを務めるラジオ『らじらー!サタデー』(NHKラジオ第1)に出演した時の話で、「『Hey!Say!JUMPさんの曲を弾いて、録音して持ってきてくれ。収録の当日に』って言われて。自分で録音して持って行ったんですよ、『らじらー』ってやっぱ国営ラジオじゃない。NHKさんの自分の弾いた音が国営放送のラジオで流れた。それはちょっとなんか、感動しましたね。スゴい、楽器やってきて良かったなって思いましたね」と感慨深げに述べていた。
ちなみにこの部分について、ごく一部のネットユーザーからは「矢花さん、NHKを『国営放送』って……。言いたいことはわかるけど」「矢花さんの『国営』連呼に驚いた。周りがツッコまないことも心配」「NHKのこと『国営』って言ったらマズくない?」との指摘が入っている。
NHKは「公共放送」であり、公式サイトにも「一般的には営利を目的として行う放送を民間放送、国家の強い管理下で行う放送を国営放送ということができます。これらに対して、公共放送とは営利を目的とせず、国家の統制からも自立して、公共の福祉のために行う放送」「NHKは、政府から独立して 受信料によって運営され、公共の福祉と文化の向上に寄与することを目的に設立された公共放送事業体であり、今後とも公共放送としての責任と自覚を持って、その役割を果たしていきます」と記載がある。違いを認識しているファンは、「国営」発言が引っかかってしまったようだ。
そのほか、本高克樹はSixTONES・ジェシーとプライベートで遭遇した際、「良いブランドのお店」に連れて行ってくれたものの、“恥をかかせてしまった”というエピソードを披露している。モザイクが関係しているのかどうかは不明ながら、今動画は通常の午後8時ではなく、約2時間遅れでアップされ、再生回数は11万台。7 MEN 侍は、1月1日更新の「ジャニーズJr.チャンネル【あけおめ2022】7グループ総出演!」内でもほとんど同じ服装で登場しているが、こちらでは中村の私服がモザイクなしでバッチリと映っていた(7日時点)。
1月2日に上がったのは「HiHi Jets【2022絶対に…】あけおめで決意表明!」。
2021年は全グループ対抗の運動能力テストで優勝し、ご褒美として「Eyes of the future」のミュージックビデオを撮影したHiHi Jets。今年も猪狩蒼弥は「MV撮りたい!」と目標があるようで、「早くまた運動会やりましょ! MVチャンスまた来ないですか?」とスタッフに催促していたが、「時期未定ですが運動会系企画を考えています!」と色よい返事が。
すると、猪狩はTravis Japan・川島如恵留、7 MEN 侍・菅田琳寧、少年忍者・安嶋秀生、美 少年・浮所飛貴&那須雄登の名前を挙げ、「そのへんは一回ちょっとお休みしていただいて……」と運動神経の良いメンバーを勝手に除外。
井上瑞稀も「(Aぇ! group)福本大晴くんとかさ」と新たな強敵を思い浮かべていた。川島、浮所&那須、福本は「ジャニーズクイズ部」としてクイズ番組に出演する機会も増えているため、井上は「クイズ部の仕事してもらえば」とさり気なく排除していたが、猪狩も“名案”とばかりに手を叩いて賛同しつつ、「ってか、その人たち、文武両道すぎない?」と驚いていた。
そして、後半は19年4月28日・5月5日配信の「【激走バトル】ゴーカート最速メンバーは誰だ !?」「【試練】釣り堀でお蔵入り企画か!?」について回想。釣り堀企画はファンの間でも「今回の動画は正直言ってあまり面白くない」「『お蔵入り企画か!?』ってタイトルでアップにしてるけど、これはさすがにネタにできないレベル」などと大不評で、ある意味で“伝説”とも言える1本に。
高橋は「才能を使いすぎて。ゴーカートで。だから釣り堀の動画があんなに地獄みたいになった」と爆弾発言し、井上も約2年越しで「あれは面白くなかった、釣りは」と正直な感想を述べていた。
なお、今回の動画はHiHi Jetsのトークとともに、過去回の映像もおさらいしており、かなり凝った編集になっている。再生回数は7日時点で13万台。
12月30日に配信されたのは「Travis Japan【2021年振り返り】一番の思い出はやっぱり…」(再生回数は1月7日時点で23万台)。タイトル通り、2021年の出来事を振り返る企画となっている。
まず、1月~3月のターンでは、ジャニーズアイランドストアオンライン限定で販売されたDVD『MUSIC STATION × ジャニーズJr. スペシャルLIVE』(3月31日リリース)の話題に。「関西、関東関係なくみんな集合したじゃん。お祭り感覚というか」(宮近海斗)「東西でちょっと争ってるじゃないけど、バチバチじゃないけどさ。負けねぇぜみたいな」(松田元太)と述べており、複数のJr.グループが集まった撮影は貴重な機会となったようだ。
七五三掛龍也が「なにわ男子と結構話したかも」と言うと、吉澤閑也が「丈くん(藤原丈一郎)ずっとイジってたもんね」と思い返し、松田も「丈くんを中心に、ホントに囲んで突っついてたよね。『イェーイ』みたいな」と振り返っていた。
7月~9月は、8月に開設されたTravis Japanのダンス専門チャンネル「+81 DANCE STUDIO」についてトーク。松田は「先輩方の名曲を使わせていただいて、プロのダンサーさんたちに振り付けしていただいて。新しい俺たちの武器を身につける場所をいただけて。ジャニーズの先輩もたくさん見てくださってる」「有岡くん(Hey!Say!JUMPの有岡大貴)なんてチャンネル登録もしてくれてる」と明かしていた。
また、七五三掛は8月12日公開の「【寝起きドッキリ】中村海人が再び!ガチガチです!!」に関して、「これは(中村)海人がリーダーっていうか仕掛け人で。一番最初に俺だったじゃん。みんなも仕掛け人ってことは知らなかったじゃん。確か、しず(吉澤)の部屋行ったんだよね。いなかったの、閑也が。で、その後、まつく(松倉海斗)の部屋行ったら、布団、海人と一緒にパって開けたらしずがいる。その時に、あれ? デキてたのかな? みたいな」と、当日の動揺ぶりを回顧。
吉澤が「グループ内恋愛?」と聞くと、「そう」と肯定しつつ、「徐々に逆ドッキリっていうか、海人に仕掛ける方になってんだなっていうのを薄々気づき始めて。だとしたら、なんで(自分は)知らないんだろう? ってなって、連絡ミスかな? とか。ってことは、企画おかしくなっちゃったのかな? とか、いろいろこう、あの場でめっちゃ考えて。後悔したりとか」と告白した。メンバーは初耳だったそうで、「そんなこと考えてたんだ」(宮近)「それ聞いた上で見てみたらおもろいよね」(松倉)とビックリ。
最後の10月~12月は、同期間に京都、東京、愛知、広島で上演された主演舞台『虎者―NINJAPAN―』でのメンバーの涙に言及。「ちゃかちゃん大泣き」と書いた七五三掛は「大千秋楽、広島の。『Together Now』。ちゃかちゃん(宮近)がね、ポロッと泣いちゃって。その後さ、止まらなかったでしょ、涙。で、それ終わった後にちゃかが移動車でこの言葉を言ったの。『俺はこの7人だから今も活動続けてんだよ』。俺はそれにめっちゃ感動した」と語ったほか、川島如恵留は「元太のが早く泣いてたからね。『この7人じゃなければトラジャじゃないんだ……』」と松田の姿を再現していたのだった。
1月1日に更新されたのは「美 少年【2022あけおめ】今年は色んな人とコラボしたい!」(再生回数は7日時点で12万台)。今年の抱負・やりたいことを発表する動画で、まず浮所飛貴は「ちょっと1つ、大掛かりなことがやってみたい。前、金指(一世)とも話したかもしれないけど、例えば穴とか掘って落とし穴ドッキリとか、例えば無人島生活なのか。体を張った大掛かりなものに挑戦して。しのぎを削って」とYouTubeでの大型企画を持ちかけた。
さらに、藤井直樹は「なんか育てたい」と切り出し、那須雄登も「畑、どこか買うかなんかして、美Tubeで育てたいよね」「メダカとかさ、どんどんどんどん生物増えていって。よくない?」と同調。確かに、何かを育てるといった企画はほかのグループでも手を出していないテーマであり、毎週更新している「Jr.チャンネル」だからこそ、定期的な報告も挟めるはず。ぜひ、メンバーがケアできる植物などを探し、実現に向けて動いてほしいと感じた。
また、金指はYouTuberとのコラボレーションをリクエスト。「やっぱり、朝倉未来さん!」と人気YouTuberで格闘家の朝倉を指名した上で、「(朝倉が)見てるかもしれない!」「今のは僕の個人の(希望)なんですけど、誰かビッグな人とコラボしたい」と宣言していた。岩崎大昇が「朝倉未来さん美 少年ボコしてみた」と仮タイトルを発表した時は、「ムリ、ムリ!」(佐藤龍我)「それはヤバいけど」(金指)と弱腰になる2人。格闘技イベントなどで何かと話題になる朝倉だけに、正統派ジャニーズ・美 少年と共演した動画は、注目を集めること間違いなしだろう。
なお、1月1日には「ジャニーズJr.チャンネル ラインアップ2022Ver.」「ジャニーズJr.チャンネル【あけおめ2022】7グループ総出演!」なる動画も公開されており、再生回数は25万台、26万台を記録していた(7日時点)。
1月3日の動画は「Lil かんさい【2022の抱負】新年のご挨拶!」。昨年より「Jr.チャンネル」に進出したLil かんさいは、新年から意欲満々で、嶋崎斗亜は「ジャニーズを超えたコラボレーション」を熱望。YouTubeをよく見てきた世代である彼らにとって、YouTuberはスターという位置づけなのだろう。「全部のYouTuber知ってるもんな!」(嶋崎)と豪語していた。
かたや、西村拓哉は「YouTubeで東京の方(東京Jr.)とコラボして、曲を披露してそれを配信するとか。ライブってなると、1時間半とか2時間作るのって難しいと思うので。YouTubeだったら1本、1曲であればすぐリハーサルしてパってできると思うので。絶対、Good Luck(高評価)もいっぱい来ますから」とのアイデアを発表。
前出のYouTuberとの共演も、Lil かんさいの素の表情が見られそうだが、西村発案のJr.同士のコラボは多くのジャニーズファンにとっても需要があるはず。スケジュールの都合上、関西・関東Jr.で一緒に撮影するのはなかなか難しいことなのかもしれないが、ぜひ恒例企画として検討をお願いしたいところだ。岡﨑彪太郎も「1週間、Jr.チャンネル全グループとコラボ」を望んでいただけに、今年はLil かんさいと関東Jr.の絡みに期待が高まる。
また、4日はAぇ! groupの動画「Aぇ! group【2022あけおめ】今年やりたいこと発表!」「Aぇ! group - 泥んこシリーズ第1弾 - 末っ子3人組」の2本がアップされていた。今年の企画は、3月13日に成人を迎える佐野晶哉を“もてなす回”が候補に挙がったほか、末澤誠也は「ミュージックビデオを撮りたい」と発言。この前に、小島健が「目標は何かの動画が1000万回再生」と打ち出していたため、末澤は「それが(再生回数で)1000万回いけばいいんだね」とも述べていた。
なお、草間リチャード敬太が「Aぇちゅーぶ、週2欲しいですね」と野心をのぞかせると、メンバーの口からは「めっちゃ使われてないとこあるよ、Aぇちゅーぶ」(末澤)「正直いけるっしょ」(佐野)「正直、使われへんのも多かったりするんですよね」(小島)「2時間回したのが15分に」(佐野)と、普段の撮影に関する愚痴が漏れる場面も。再生回数はLil かんさいが7万台、Aぇ! groupの挨拶動画は14万台、ショート動画が16万台(7日時点)。