2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が1月9日よりスタート。その内容にはネット上で期待の声も多いものの、“ナレーション”について非難が相次いでいる。
同作は、過去にNHK大河『新選組!』『真田丸』を手がけた三谷幸喜が脚本を担当。舞台は鎌倉時代、源頼朝(大泉洋)にすべてを学び武士の世を盤石にした北条義時(小栗旬)が、いかにして武士の頂点に上り詰めていくのかを描いた物語だ。
9日放送の初回「大いなる小競り合い」では、平清盛(松平健)が大権力者として君臨していた1175年、義時の父・時政(坂東彌十郎)は3年ぶりに京から戻る。北条家はにぎわう中、流罪人・源頼朝(大泉)が姿を消したことが発覚。平家に仕えていた義時の祖父・伊東祐親(浅野和之)が、血眼になって頼朝の行方を追っているというウワサが流れる一方、実は義時の兄・宗時(片岡愛之助)は頼朝を独断で北条家にかくまっていた。
さらに、義時の幼なじみで初恋の相手でもある八重(新垣結衣)は、頼朝と恋仲になり、男児までもうけていたことも判明。平穏だった義時の日々が一変していく……というストーリーだった。
「喜劇に定評のある“三谷脚本”ということもあってか、ネット上では『遊び心があって面白い!』『初回からこんなに楽しめた大河は久しぶり』といった声が飛び交うなど、今後の展開を楽しみにしている視聴者は多い様子。一方で、『平家をぶっ潰すぜ!』『首チョンパ』『ぞっこん』といった現代風のセリフ回しには、『この時代、そんな言葉使う?』『大河っぽくない』などとツッコミが続出し、Twitterでは一時『首チョンパ』がトレンド入りしていました」(芸能ライター)
さらに、ナレーションを務める女優・長澤まさみに対しては、「言葉が聞き取りづらい」「プロのナレーターを起用すべきでは?」「ストーリーはよかったのに、ナレーションが気になって仕方ない」といったネガティブな反応が続出。「演者として普通に出演させたほうがよかったのに」「役者としては好きなのに、ナレーションには向いてないね」と指摘する声もある。
「ちなみに、14年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』は、女優・藤村志保がナレーションを担当していたものの、同1月5日の初回放送後から、ネット上で『滑舌が悪くて、何を言ってるかわからない』『ナレーションの雰囲気が怖い。ホラーみたい』などと批判が噴出。その後、NHKは定例会見で同作について『いろいろな意見をいただいていると聞いている』とした上で、『聞き取りやすくするなど工夫をしていると聞いている』とコメントを出していました。そんな中、同月末に藤村が背骨を圧迫骨折し、医師から絶対安静と診断されたことを理由に降板。第7話より元NHKアナウンサーの広瀬修子に交代しています」(同)
『鎌倉殿の13人』も、このまま長澤のナレーションに不満の声が出続ければ、交代もあり得るのだろうか。