人気YouTuberのヒカルが1月14日、同じくYouTuberのエミリンとのコラボ動画「彼氏ができたエミリンを直接車で店舗までウーバーイーツしてみた」を公開。エミリンとのトークの中で、今夏以降、“テレビ進出”に挑むつもりであることを明かした。
エミリンから「2022年の目標」を問われたヒカルは、「俺の未来の話になってくるんやけど」と前置きした上で、「俺、テレビにも進出しようと思っとって」と発言。近頃、肌を美しくするために1,000万円ほど費やしてきたというヒカルだが、それも「(テレビの)画質に耐えられるレベルの肌を、まず手に入れたい」との思いからだという。
さらに、テレビ進出を目指す理由について、「有名になりたいっていうよりも、テレビを広告として使いたいって気持ちが今、芽生えとって。テレビに出ることでしか手に入らへん層っていうのが、やっぱ100%おるやんか」と語ったほか、「テレビを広告として見たら、めっちゃ優秀」「俺を知ってもらうツールって考えたら、テレビ最強やな。しかも広告費かからへんから。テレビ、タダで出れるやん? めっちゃ便利な広告」と説明。
続けて、「テレビで通用する可能性があると思うわけ、俺って。トークもある程度いけるし、YouTuberとして有名やし、プラス俺、実業家として実績あるから」「しかもNGないやん、俺。爆弾発言オッケー、炎上オッケーやんか。で、見た目がかっこよくなっとけば、かなりの需要あるんじゃないかと、俺は思ったわけ」と自信を覗かせ、加えて「宮迫さんがきっかけで、芸能人の人でもトークしやすくなっとうわけ、土俵的に」と、主にYouTubeで活動するタレント・宮迫博之との関係がプラスに働くと持論を述べた。
この発言を受け、ネット上では「満を持してのテレビ進出、楽しみ!」「話もうまいし、頭の回転早いし、成功できそう」「カリスマ性あるし、司会とかもいけるんじゃね?」という声が上がる一方で、テレビ進出を歓迎しないネガティブな意見もあるようだ。
「ネット上では、『常に上から目線で話してる感じがテレビでは受けない』『この人に限らず、YouTuberがテレビに出ても微妙っていうか、面白くないんだよなあ』『早口すぎて、老若男女が見るテレビでは厳しいと思う』という声も。また、ヒカルは宮迫や元NEWS・手越祐也と親交があることで知られていますが、『「土俵ができた」って言ってるけど、ヒカルが仲良い芸能人ってテレビに出られない人ばっかりで説得力ない』との指摘も見られます」(芸能ライター)
近年、テレビに出演するYouTuberは増えてきたものの、コンスタントに起用され、広くお茶の間に浸透している人は少ない。
チャンネル登録者数404万人(1月18日時点)を誇るYouTuberコンビ・水溜りボンドは、『水溜りボンドの○○いくってよ』(テレビ神奈川)やウェブ番組『水溜りボンドの青春動画荘』(ABEMA)といった冠番組を持っていたが、どちらも昨年6月にニュースサイト「文春オンライン」が報じたコロナ禍の「YouTuber31人飲み会」報道の直後に終了。
同じくYouTuberコンビのヴァンゆんは、「芸能界でマルチに活躍するタレントになりたい!」として19年9月に大手芸能事務所・太田プロダクションの所属となったが、レギュラー番組は1本も持っていない。
「YouTuberグループ・フィッシャーズは、昨年12月29日のゴールデンタイムに放送された『ナスD大冒険TV』(テレビ朝日系)で『無人島0円生活』企画に挑戦。ファンが喜ぶ一方、視聴者からは『フィッシャーズってYouTubeで見ると面白いんだけど、テレビで見るとなんか違う』『ノリがYouTube的で、テレビで見るとちょっとキツイものがある』といった厳しい声も多く、改めてYouTuberのテレビ進出の難しさが浮き彫りとなりました」(同)
なお、「サイゾーウーマン」が20年9月に「YouTuberのテレビ出演」についてアンケート調査(回答数:979)を行った際には、「賛成」が72%、「反対」が28%と、「賛成」が大多数を獲得。ただ、反対意見の中には「YouTubeで面白くても、テレビだと編集してる人が違うので、本来の面白さがまったく生かされない」「YouTuberは所詮素人。見てるとこっちが恥ずかしくなる」「空回りが見ていられない」という意見もあった。
「ヒカルの場合、“桁外れのお金持ち”というキャラだけでも十分話題性がありますし、チャリティ活動にも力を入れていて、アパレルの売り上げ約2,000万円を『赤い羽根共同募金事業』に寄付したことに対して、今月、国から紺綬褒章が贈られました。これにより、ネット上には『好感度が上がった』という声もあったため、テレビ進出には絶好のタイミングかもしれません。とはいえ、数々の人気YouTuberがテレビでは存在感を発揮できない現状を見ると、簡単ではないのも確かでしょう」(同)
継続してオファーがあるかどうかは別として、テレビ進出当初は大きな話題になりそうなヒカル。YouTubeで見せる戦略家としての一面を、テレビでも発揮できるだろうか。