タレントの伊集院光が1月17日深夜放送のラジオ番組『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で、同局朝の帯番組『伊集院光とらじおと』終了について初めて言及した。しかし、番組が打ち切りに至った経緯は明言しなかったことから、ネット上では「上層部から相当な圧力が掛かってるのが感じ取れる」「なんでもズバズバ言ってきた伊集院が終了について何も言わないってことは、相当の事情なんだろうな」とさまざまな意見が飛び交っているようだ。対して局関係者は、「伊集院のこの発言の根本には、TBSラジオサイドに対する不信感がある」と指摘する。
伊集院はオープニングトークで、「この番組では何も言ってないんだよね。でも、その話をしたところでそんなに面白くならないでしょ」と、今春の『らじおと』終了について切り出し、「言ってもいいことが何もないから」と、その理由はあえて明かさないと説明。「今やっているラジオを続けるには言わないほうがいいんだって……」と、『馬鹿力』を継続するためにも、『らじおと』終了の内幕はオープンにしないスタンスでいることを表明した。
『らじおと』については昨年9月16日発売の「女性セブン」(小学館)が、伊集院の“パワハラ疑惑”をスクープ。伊集院は月曜アシスタントを務めていた新井麻希アナウンサーにたびたび厳しい“ダメ出し”を行っていたといい、結果的に、新井アナは同月20日の放送をもって番組から去ることとなった。その後、同11月にはニュースサイト「東スポWeb」が今春をもって『らじおと』が終了すると報道。今年1月11日の放送では伊集院の口からあらためて番組終了が発表された。
「伊集院と新井アナの両者ともに、パワハラ報道については認めなかったものの、当時局内では『ついに報じられたか』と別の意味で騒ぎになっていた。ただ、局としては去りゆく新井アナよりも、やはり長年看板番組のパーソナリティーを務めてきた伊集院を守ろうと、騒動にはフタをする形で“封殺”する姿勢でした」(TBS関係者)
ところが、新井アナが番組を去って以降も、TBSラジオの内情を伝える記事が各メディアから次々と飛び出した。
「当初、伊集院はメディアの情報源を新井アナではないかと疑っていましたが、彼女が番組を離れてからも複数メディアで番組について詳細な話が報じられたことで、『真のリーク犯は「らじおと」のスタッフ』と考えるように。その結果、『マスコミに情報を流すようなスタッフと番組は続けられない』として、自ら『らじおと』の降板を切り出しました」(同)
ネット上では、TBS上層部と伊集院との“確執”が盛んに取り沙汰されているが……。
「実際にその問題もくすぶってはいるものの、伊集院が疑心暗鬼に陥っている一番の原因は、『らじおと』スタッフとの関係にあるようです。今後、この状況が改善されなければ、いずれ伊集院はTBSラジオからも離れてしまうことでしょう。実際に、伊集院の言動を問題視する番組スタッフは少なからず存在するだけに、どう転んでもおかしくはない状況です」(週刊誌記者)
それでも『らじおと』終了の経緯を公にしていないところを見ると、伊集院自身が『馬鹿力』やTBSラジオに気を使い、今後も番組を続けていきたいと意思表示していることが伝わってくる。果たして、伊集院とTBSラジオの関係は今後修復されるのか、これからの展開に注目していきたい。