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  • 金. 9月 20th, 2024

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朝日奈央のおかげで野呂佳代は変わった!? 自分を立て直すために「人と正しく比べる」必要性

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の有名人>
「奈央ちゃんのおかげで変わることができた」野呂佳代 
『あちこちオードリー』(1月12日放送、東京テレビ系)

 最近、女性誌やSNS上で、精神科医による「人と比べない」という論旨のコラムをよく見かけるように思う。確かに、いち会社員の女性がテレビで大活躍する女性タレントと自分を比べてもなんの意味もないし、一般人同士であっても、無駄に自分を傷つけることにつながりかねないから、「人と比べる」ことは得策とはいえないだろう。

 しかし、テレビもネットもない無人島に住んでいるのなら別だが、生きていれば人との接触は避けられない。一定の成果を常に周囲から求められる現代人が、まったく「人と比べない」というのも無理な話ではなかろうか。若い頃は特に、いろいろな意味で伸び盛りだから、「人と比べる」ことがモチベーションとなり、そこから自分の可能性に気づいたりすることもあるだろう。ということは、「人と比べる」のが悪いのではなく、「正しく比べる」ことが必要なのではないか。

 そんなことを考えていたところ、「人と比べる」ことで大きく飛躍できたのだろう有名人を見つけた。1月12日放送『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演した野呂佳代だ。

 元AKB48で『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)や『ゴッドタン』(テレビ東京系)に出演するなど、これまでバラエティを中心に活動していたイメージがあるが、最近では月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)や『科捜研の女』(テレビ朝日系)に出演し、女優としてのポジションを築きつつある。

 しかし、ここに至るまでの道のりが決して平たんなものではなかったことが、『あちこちオードリー』で明かされていた。年齢を偽り、顔や全身写真を加工してAKBのオーディションに挑んだ野呂。最終選考であまりに書類と実際の容姿が違ったため、野呂いわく審査員の間に「『あいつ呼んだの、誰?』くらいの衝撃」が走ったそうだ。

 しかし、総合プロデューサーである秋元康氏の「この子がスタイルがよくなって、きれいになっていく過程があったら面白いよね」という一言でAKB入り。そこからダイエットをして痩せたこともあり、2006年発売のシングル「会いたかった」では選抜メンバーにも入った。

 このまま順調に活躍するかと思いきや、歌番組収録の際、気合を入れすぎて「会いたかった」のセンターである前田敦子に気を使うこともなく前に出てしまう。これでメンバーからひんしゅくを買い、さらには次のシングルの選抜メンバーからも外された。一方、秋元氏は野呂にお笑いのセンスを見出していたようで、「指原(莉乃)並みに」目をかけられていた時期もあったという。

 実際に適性はあったようだが、調子に乗って間違ったスタッフいじりをしたため、野呂いわく、スタッフには「案の定嫌われた」。その後、SDN48に移籍してキャプテンになったものの、「スタイルが悪い」という理由で一切選抜メンバーに選ばれなくなり、劇場しか出番がなくなる。12年にSDN48を卒業した後は、タレントとしての活動を始めた。

 しかし、自分の思い描いていたようなタレント活動ができず、うっぷんが溜まるばかりだったそう。そんな中、野呂は13年に『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)内の企画「有吉先生のタレント“マジ進路相談”」に出演。「パチンコ番組しか仕事がない」と不平不満を述べたところ、有吉弘行に「パチンコ番組全力でやれよ、バカ」とバッサリ斬られていた。

 字面だけで見れば「有吉の言葉はひどい」「野呂がかわいそう」と感じる人もいるかもしれないが、有吉自身も猿岩石として大ブレークした後に仕事がなくなるというどん底を何年も経験し、そこから再ブレークを果たした芸人だ。野呂はすでに知名度があって、パチンコ番組という仕事もあるわけだから、全力でやって話題を集めれば次のステップにつながるはず。そう考えると、有吉の言っていることはすべて正論だろう。

 有吉に怒られたことが転機となったのか、野呂はバラエティ番組から声がかかるようになる。『ゴッドタン』(テレビ東京系)のプロデューサー・佐久間宣之氏は「コントの際に演技力があったから」という理由で、野呂に番組出演をオファーしたと告白。これをきっかけに、野呂はタレント・朝日奈央と交代で同番組の代理MCを務めるようになる。

 しかし、今度はコロナ禍の影響で、芸能界の仕事そのものが少なくなり、野呂のオファーも減少。そんな状況にもかかわらず、朝日はテレビに出まくっていた。その姿を見た野呂は「変わらなきゃダメだな」と気づいたという。

 朝日が誰に対してもきちんと挨拶をしていることに気づいた野呂は、この時「挨拶しよう、コミュニケーション取ろう、演者さんと喋ろう」と心に決めたそうだ。現在、自身の活躍があるのは「奈央ちゃんのおかげで変わることができた」からだと結んでいた。こうしてオファーは徐々に増えていき、前述のように、ドラマ出演まで果たすようになったわけだ。

 冷静に考えるなら、「挨拶をしたこと」と「仕事が増えたこと」の因果関係は証明できない。しかし、野呂が売れっ子の朝日と自分を比べた結果、「挨拶をしよう」と思うようになったことは事実である。おそらく、売れっ子・朝日にあって自分にないものを比べた結果、自分に足りないのは「周囲への気配り」だと気づいたのだろう。

 「人と比べる」というのは、「自分にダメ出しをすること」だと思われがちだが、実はショッピングのようなものではないかと思う。相手にあって自分にないモノをカートに入れて購入し、自分のモノにするという、積極的な選択ではないだろうか。

 番組司会のオードリー・若林正恭は、野呂を「運が強い」と言っていたが、加えて「勘もいい」ように思う。たとえば、野呂が朝日と自分を比べて「痩せたほうがいい」と考えたら、野呂の個性がなくなってしまうので、返ってマイナスだろう。自分の強みや個性はそのままに、自分に足りないものが探せるというのは、頭、もしくは勘のよさの表れではないかと思うのだ。

 なかなか周囲に認めてもらえず、悔しい思いをしたという経験のある人は多いだろう。そういう時、自分を立て直す方法はいろいろあると思うが、野呂のように近くにいる「憧れの人」と自分を比べて、いいと思ったところを取り入れてみてはどうだろうか。効果のほどは、今後の野呂の活躍が証明してくれるだろう。 


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By Admin