歌手のブリトニー・スピアーズ(40)が、自叙伝のプロモーション活動でメディア露出が増えている10歳年下の妹ジェイミー・リン・スピアーズ(30)に対してインスタグラムで怒りを爆発。「本を売るためにガセを言いふらすな!」と、名誉毀損で訴えることも辞さないとの通告書を突きつけた。
2021年6月、13年間続いた成年後見制度を終わらせるために裁判所にリモートで出廷し、金銭だけでなく仕事も私生活も父親ジェイミー・スピアーズの監視下にあると激白したブリトニー。2人の息子に資産が渡るようにとブリトニーが立ち上げた信託「SJB Revocable Trust」の受託者に2020年に就任した妹ジェイミー・リンや、ブリトニーの財産管理者になりたいと裁判所に要求していた母リンについては具体的に語らなかったものの、「家族を訴えたい」「ひどい仕打ちを受けた」「裏切られた」と強い口調で話していたことから、母や妹もブリトニーを“搾取”していたと見る向きが強い。
ジェイミー・リンはインスタグラム・ストーリーで、「(ブリトニーの置かれた状況については)姉が自分の口で話すまでは発言を控えていた」「幸せを祈っている」と弁解したものの、ブリトニーはスルー。17年に妹が自分の楽曲をパフォーマンスしたことが本当に嫌だったと批判し、自分の味方になってくれなかった妹に対し、根深い怒りを抱えているとみられていた。
一方のジェイミー・リンは1月18日に自叙伝を発売。『Things I Should Have Said(わたしが言うべきだったこと)』とブリトニーを強く意識したタイトルで、小さかった頃は姉妹以上の深い絆で結ばれていたブリトニーの言動が「不安定で、パラノイア(偏執/妄想)的、スパイラル(旋回)的」になっていき戸惑ったなどと書かれている。
ジェイミー・リンは、本のプロモーションのために受けた米ABCニュースの単独インタビューで、「ブリトニーの成年後見人制度が始まった時、自分は17歳で、なおかつ出産間近だったから、それどころじゃなかった」「受託者の件については深く考えていなかった」と、彼女の資産を目当てにしたことは一度もないと主張。くだんのパフォーマンスについても、「あれは姉へのトリビュートだったのに、なぜそう思っているのか」と戸惑い、「姉のことを今でも100%愛している」と涙した。
その後、配信されたポッドキャスト『Call Her Daddy』Part.1でも、ブリトニーが2002年頃に変わってしまい、ナイフを持って自分の部屋にこもったために恐怖を感じたと回想。ブリトニーとジャスティン・ティンバーレイクの破局も「姉が悲しんでいる姿を見て、心が痛んだ」などと語った。
これに対して、ブリトニーがブチ切れ。弁護士を通してジェイミー・リンに通告書を送りつけた。弁護士が書いたその書類には「あなたが金もうけのためにブリトニーを利用していることに、彼女や多くのファンがショックを受けている」「ブリトニーは一族の大黒柱で、あなたの生活も(金銭的に)支えていたのに」と前置された上で、「虚偽や空想的な不満を公の場で語ることはよくない。とりわけ本を売るためにそんな発言をするのは間違っている。法にも触れるし、名誉毀損に当たる可能性もある」とバッサリ。「あなたは『彼女についての本じゃない』と言いましたね。ブリトニーはその言葉を信じています。だからプロモーション中、ブリトニーを傷つける発言をしないことを求めます。守られなかった場合、適切な法的手段に出ます」と警告した。
ブリトニーは、ジェイミー・リンがポッドキャストで語った「(姉が)母に家を買ってあげていたけど、変だなって感じた」という発言に対し、インスタグラムで「どういうこと⁉」と食いつき、「私と一緒だと安全を感じられないとかベラベラしゃべったりして、フ●ック・ユー!」とバッサリ。「(昔、ジェイミー・リンが)ママに口汚く歯向かっているのを見たときはあぜんとした」「ママはあなたのおしりを叩くべきだと思った」などと暴露した。そして、「(ジャスティンと)別れた時、悲しかったですって? うそ。あなたは友達とみんなで髪の毛をクリスティーナ・アギレラみたいな色に染めていたじゃない。私となんかつるまずに!!!」「あなたを最も必要としていた時、あなたは私を無視してきた」「私はあなたに傷つけられてきた」と不満を爆発させた。
ネット上では、ブリトニーに同情を寄せつつも、インスタグラムへの投稿が「40歳女性の投稿だとは思えないほど幼い」と彼女の精神状態を不安視する人が多い。
成年後見制度が終了して、ようやく自由を手に入れたブリトニー。ファンの多くが彼女の幸せを願っているが、家族との不仲や見えない歌手復帰への道筋など、まだまだ彼女を取り巻く状況は不安定なままだ。