ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、関西ジャニーズJr.(火曜)、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、1月13日~19日公開の動画を注目度順にチェックします!
美 少年・佐藤、BTS公式Tシャツを着用?
1月15日の動画は「美 少年【那須の緊急企画】祝!二十歳のお祝いで初出しトーク!!」(再生回数は21日時点で19万台)。今回は「美 少年は那須愛にあふれている 那須雄登との想い出クイズ」を開催。公開翌日の16日に、那須が記念すべき20歳の誕生日を迎えるため、急きょ企画を変更したそうだ。
なお、オープニングでは「最近のジャニーズ交遊録を教えてください」と指示を受け、美 少年メンバーがNEWS・小山慶一郎、ジャニーズWEST・小瀧望、SixTONES・京本大我、Sexy Zone・佐藤勝利、菊池風磨らジャニーズファミリーとの交流エピソードに言及している。
本題に入ると、那須が「僕との思い出を振り返っていくクイズです。そのための今日はフリップあります。例えば、『那須と初めて会った場所はどこですか?』ってお題に対して、それぞれが覚えている場所を書いて、僕と一致するか」とルールを説明。ポイントの判断は主役の那須次第と知り、佐藤龍我は「まぁ、言っちゃえば“クソゲー”だ」と暴言。さっそく、那須の機嫌を損ねてしまい、「マイナス3ポイント」と宣告されていた。
しかし、このクイズではそんな佐藤との絆が垣間見える。グループ結成時からの“シンメ”(シンメトリー)である“なすりゅ”とあって、1問目の「那須と初めて交わした言葉は?」の時点で2人の記憶はバッチリ。「まさか正解出るとは」(浮所飛貴)と言われた佐藤は、「よかった」と安堵していた。
続く「2人にとって一番印象的な想い出は?」の問題では、浮所が2019年7月放送の『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)での怖かった体験を回顧。「初めてバラエティ番組、2人で出るってなったクイズ番組が『ミラクル9』だった」(浮所)そうで、クイズに正解した場合、浮所が特技のバク転を披露する流れになったとか。那須も「ファイブフォーティー」と呼ばれるアクロバットの技を行うことになり、「思いっきりガーンってやったら、靴がポーンって飛んでいって。カメラさんのここ(顔の横)ぐらいにポーン」と当たるアクシデントが発生。このシーンは未公開になったそうで、浮所は「マジでヤバかった。ホントにね、現場凍ったの。その瞬間。マジで“あ、もう俺、一生バラエティ出れねぇ”と思ったぐらい、すっごい怖かった」と振り返っていた。
かたや、佐藤は一番印象的な想い出は「ケンカ」だと回答。「俺がこうやって水を飲んでて。リハーサル? 休憩かな? 飲んでたら那須がバーンってやってきて。しかも、衣装ですよ。衣装! 濡れたら怒られちゃうし。もう、こぼれちゃったんですよ。バーって。衣装用にはかからなかったけど。で、俺が怒って那須が飲んで俺もバーンってやって。そして、ちょっとこぼれた。そしたら那須に俺、めっちゃ怒られた」と振り返った。
那須も「スポーツドリンクをかけ合う」と書いていたが、「覚えてる。スゴい、ケンカしたんだよね。これだけじゃないんですよ、その時ケンカしたの。マジごめん、あれは。あの時はホントにごめん」と素直に謝罪。佐藤によれば、那須からは「俺がいないとなんもできないんだから」「俺がいるからこうやってできてるんだからな」などと言われたそうで、この言葉を聞いた岩崎大昇は「怖すぎだろ」とツッコんでいた。
一方、一部の視聴者は佐藤の私服に注目。佐藤といえば、韓国のアイドルグループ・BTS(防弾少年団)のファンとして知られているが、公式グッズを着用しているのではないかと話題になっている。柄物の上着の中に着用したTシャツが、ファンクラブ限定で販売された「MOS TOUR LONG SLEEVE T-SHIRT: VER.1」だとして注目を集め、「龍我くん、BTSのTシャツ着てる……?」「龍我ちゃんが着てるシャツ、BTSのグッズのTシャツ? 公式ロゴマークに似てる」と反応していた。
1月14日にアップされたのは「7 MEN 侍【獅子舞ダンス】誰が一番上手く舞う!?」で、今回は縁起の良い獅子舞をテーマにした企画だ。獅子舞師歴25年の改田雅典氏を講師に招き、“獅子舞ダンス”を教えてもらった上で、「誰が一番センスがあったか」を審査してもらうというもの。まずは、獅子舞の持ち方、姿勢、歩き方といった基礎レッスンを受け、本格的な振り付けの練習に入った。
実演タイムでは、菅田琳寧がキレのある舞いを披露すると、中村嶺亜が「ジャニーズっぽかったよ」と評価。本当に意識していたのかどうかは不明だが、本人も「やっぱ、ジャニーズであることは忘れちゃいけないから!」とコメントした。各々が独自のパフォーマンスを見せた後、エンディングで改田氏は「みんなスゴいです。ホントに、ここまでできるってさすがです」と絶賛。佐々木大光らはやや照れた様子で「いやいやそんな、そんなですよ~」と謙遜していた。
こうして、獅子舞と奮闘した7 MEN 侍に対して、改田氏や一般社団法人日本獅子舞協会サイドは好印象を抱いたようだ。動画配信後、「一般社団法人日本獅子舞協会」のTwitterアカウントは収録に関する裏話を明かしている。収録後は、メンバー本人が“お見送り”をしてくれたというエピソードもつづっていたとか。
7 MEN 侍ファンは「ニコニコでお見送りしてる6人の姿が想像できる」「全員で改田さんを見送ることができる7 MEN 侍の真面目でちゃんとしてるところが大好き」と喜ぶも、同アカウントは15日午前~午後にかけて「短い時間ではございましたが、楽しく交流させていただきありがとうございました。諸事情により、昨日からの一連のtweetは削除いたします」「ファンの人たちが温かいって最高ですね。ほんのお裾分けをいただいただけですが、一緒に温かくなりました。ありがとうございました」と投稿。
7 MEN 侍のファンの名称「痺愛(ひめ)」についても、「キラキラネーム系はあまり好みではないのですが、痺れる愛と書いてヒメと読む人たちがいい人たちだったことはメモしておきます」と触れていただけに、ツイートへのリアクションもチェックしていたのだろう。
さらに、7 MEN 侍の名前は出していないが、19日には「先般の件で直接メールやお手紙を下さる皆様へ。お気持ちだけ頂戴します。そのエネルギーをぜひ押しの皆様のためにお使いくださいませ。これ以上なにもお返しすることも発言することもできかねます。どうかご容赦を」と宣言している。
“諸事情”の原因はわからないが、削除されたのは7 MEN 侍にとってもネガティブな情報ではなかったようだ。ファンは「獅子舞協会さんのツイート、夜中だったからわざわざ事務所に許可とかも取ってないだろうし、朝になったら消されそうだなと思ったら……。スクリーンショットとっておけばよかった」「獅子舞協会、『諸事情により』ってツイート消したけど、絶対に事務所から指導入った」「獅子舞協会のツイート、事務所に怒られたのかな」「獅子舞協会さんのツイート、そこまでNGな内容じゃなかったし、消さないでよかったのに……」と落胆していたのだった。動画の再生回数は21日時点で12万台。
1月16日にアップされたのは「HiHi Jets【巨大魚を釣る!?】海釣りで起こった奇跡!!!!!」で、HiHi Jetsが釣りにチャレンジしている1本だ。早朝に集合した彼らが行うのは「理想の休日in橋本涼編」。
以前の動画「【試練】釣り堀でお蔵入り企画か!?」(2019年5月5日配信)では良い結果が出せず、ファンからも厳しい声が上がっていたためか、高橋優斗は「釣りってことでしょ? いや、怖いよ、これ!」と“悲劇の再来”を恐れていた。さらに、橋本が「釣れたらお昼ごはんがそれで食べれるんだけど、釣れなかったら昼飯がない」と伝えると、「ヤバい」と動揺するメンバー。なお、白米の用意はあるとのことだったが……。
東京・門前仲町付近から船に乗り込むも、高橋は再び「怖いんですよ。もうね、釣り動画はね、俺ね、ホントね……」と不安一色。井上瑞稀もトラウマになっているのか、「『面白くない』はさ、正直な声で全然いいんだよ。『HiHiはこんなんじゃない』が一番つらいよね」と最も恐れているコメントを打ち明けていた。
船で千葉県・木更津沖まで向かうと、高橋&井上はやや船酔い状態で、睡魔に襲われた猪狩蒼弥も顔を突っ伏して休憩。到着後は船長に釣り方を教わり、釣りが始まれば「超楽しい!」(高橋)「超楽しいよ! 楽しいよ! 最高だよ!」(猪狩)と一気にテンションが上がっていた。すると、“お蔵入り”寸前だった過去動画を上回り、今回はアジやハゼなどをゲット。
コメント欄でも「3年前はまったく釣れなくてどんよりしてたのに、今回はたくさん釣れて、楽しんでる姿を見たらなんだか泣けてくる」「釣りの前は乗り気じゃなかったのに、魚が釣れまくって楽しそうにしてる5人が微笑ましい」「前回の釣り掘は本人たちも楽しそうじゃなかったけど、今回は楽しそうに目をキラキラさせてるのが見れてうれしい!」と興奮気味の感想が相次いでいた。再生回数は21日時点で15万台。
Aぇ! groupはパフォーマンス動画の「Aぇ! group【ジャニーズカウントダウン 2021→2022】SPメドレー in 東京ドーム」(1月17日)をはじめ、18日には「【謎の泥パック】れんこん掘りで奇跡!!」と、ショート動画「泥んこシリーズ第3弾 - 末っ子3人組」が公開されている。通常回では、6人がロケに出てれんこん掘りに挑戦。小島健&佐野晶哉、末澤誠也&正門良規、草間リチャード敬太&福本大晴の3チームに分かれて、一番長いれんこんを掘り出したチームが勝利というルールだ(制限時間は30分)。
動画に出演している畑の持ち主・中西正憲さんは、いわゆる“関西のおっちゃん”といった気さくな雰囲気の男性。Aぇ! Groupは中西さんにれんこんの掘り出し方を聞いた後、畑の中へ飛び込んだが、ぬかるみにはまって身動きが取れずにいると、福本は「マイケル・ジャクソンやろ!」と笑っていた。正門も「ゼロ・グラヴィティ(マイケルのダンスパフォーマンスの一種)や!」と気づき、撮影地である大阪・門真市にかけて「門真のマイケル」と命名。正門の一言を受け、草間は「門真のマイケル。“かどマイケル”」と新たな名前をつけて楽しんでいた。
泥に苦戦しつつ、中西さんからアドバイスをもらって収穫する一同。6分35秒頃は、畑の中で立ち尽くす小島に向けて、中西さんが「何してんねん!」と激しいツッコミを入れる一幕もあった。その中西さんはTwitterを開設しており、19日に「Aぇ!groupさんにれんこん堀りの指導をし、門真れんこんの料理も召し上がっていただきました。1月18日からYoutubeに動画が上がっているので是非見てください。すごく面白い内容になっております」とツイート。グループ名などとともに、「#小島何してんねん」「#みなさんイケメン」とのハッシュタグもつけていた。
さらに、「門真市公式ツイッター」アカウントも、「Jr.チャンネル」の更新ツイートを引用しながら、「関西ジャニーズJr.の6人組ユニット『Aぇ!group』が、幻のれんこんと言われる『門真れんこん』の収穫にチャレンジされました 歩くだけでも大変な、100年続く伝統のれんこん掘り。農家の皆さんの大変さがとてもよくわかります。#門真のマイケルかどマイケル」と、撮影時の発言を入れ込んでPRしていた。再生回数はパフォーマンス動画が58万台、通常回は27万台、ショート動画が8万台(21日時点)。
1月19日の動画「ジャニーズJr.5グループ対抗1/5【超豪華SP企画】その2択…そっちでいいの?」から、関東の5グループ(Travis Japan・7 MEN 侍・美 少年・HiHi Jets・少年忍者)による合同企画がスタートした。CDデビューしたSnow Manに代わり、2020年1月より少年忍者が「Jr.チャンネル」に加入。しかし、その後に新型コロナウイルスが感染拡大したため、少年忍者が同チャンネルに参加して以来、初の合同企画となった。
今回は、勢揃いした5組でクイズ・ガチンコ企画ありのグループ対抗バトルを実施。優勝したグループは、「豪華食事券」「1カメSHOWミュージックビデオ」「ハズレ」の中からくじを引き、賞品を選ぶことになるとか。少年忍者は22人が在籍するだけに、川崎皇輝は「優勝して、運営泣かせようぜ! 俺らで!」と奮起。確かに、豪華食事券が当たった場合はかなり高額になりそうだが、個人的には比較的に優等生の川崎の口から「運営泣かせようぜ!」との攻撃的なワードが出た点に衝撃を受けてしまった。
そして、1本目は「あなたはどっち? 2択クイズ」を行い、「目玉焼きはソース派か? 醤油派か?」「野球派か? サッカー派か?」といった問題に答えている。46人が集まっている分、通常のグループごとの動画よりも、賑やかな収録となっていた。
とはいえ、「Jr.チャンネル」はコロナ禍以降、22人の少年忍者ですら、全員集合する機会が減っている。今回のような合同企画は、なかなか見られないメンバー同士の絡みが楽しめるも、一方で現場が“密”であることは否めない。引き続き、個別の撮影においても、感染防止対策をしっかりと講じた上で臨んでほしいものだ。なお、こちらの再生回数は21日時点で45万台を記録している。
1月13日の動画は「Travis Japan【超巨大とび箱】20段を跳べるのは誰だ!?」。昨年12月公開の動画から、貸し切りにした体育館での撮影が続いているTravis Japan。今回はとび箱を何段までクリアできるのか、運動神経が試される企画にチャレンジしている。
なお、オープニングで吉澤閑也が「俺と中村(海人)さんはちょっと足を痛めてるんで、今日は見学という形で……」と報告。中村は審査員、吉澤がMCを務めることとなった。体育館で撮影を行うとあって、おそらくこれは当初から予定されていた企画なのだろう。2人の挑戦が見られないのは残念だが、次なる機会に期待したいものだ。
一方、残る5人は10段(高さ155cm)からスタートし、成功するごとに追加していく(1段分の高さは10cm)。順調に進む中、七五三掛龍也は上着を脱いでやる気満々。しかし、助走の段階でコケてしまい、メンバーは思わずストップをかけた。そんな七五三掛はとび箱自体もうまく越えられず、宮近海斗に「本気だった? 今」と疑われてしまうも、以前に「顎から落ちた」とのトラウマがあったと言い訳していた。
また、“Travis Japanのアクロバット隊長”こと川島如恵留や、幼稚園の頃に挑んだ経験があるという松田元太は余裕しゃくしゃく。松田は「最高、マジで20(段)。大会で。20跳べなかったの。20に突っ込んで……」とも話しており、川島と並んで大活躍していた。果たして、誰が何段跳べたのかは、ぜひ動画で確かめてほしい。再生回数は21日時点で45万台。