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プレイボーイマンションでの「劣悪な」女性支配が明らかに!  ヒュー・ヘフナーの闇を暴露したドキュメンタリーに反響

ByAdmin

1月 28, 2022 #海外

 2017年に91歳で大往生した男性誌「プレイボーイ」創刊者ヒュー・ヘフナーと、彼がビバリーヒルズの近くに築いた“オトナの楽園”ことプレイボーイマンションの真実を暴露するドキュメンタリー番組『Secret of Playboy』の放送が、現地時間1月24日から始まった。男女が合意の上で楽しむ“性の解放区”と見られていたプレイボーイマンションだが、元プレイメイトらによりヒューの劣悪な行為が次々と露呈され、ネットを騒然とさせている。

 全10話で構成される『Secret of Playboy』は、2019年に歌手R・ケリーの性的虐待を明らかにしたドキュメンタリー『サバイビング・R.ケリー : 全米震撼! 被害女性たちの告発』を手掛けた米ケーブルテレビ局「ライフタイム」の姉妹チャンネルで、ドキュメンタリーを得意とする「A+E」が放送。24日はプレミア公開として2時間枠(エピソード1&2)で放送された。

 トレードマークである赤いガウンとシルクのパジャマを身にまとい、常に複数の若い女性をはべらせいていたヒュー。プレイボーイマンションはヒューに群がるガールフレンドたちや「プレイボーイ」で活躍するプレイメイトらがセレブや著名人と“楽しいひととき”を過ごす夢のような場所で、パーティに招待されることはステイタスだといわれていた。

 今回のドキュメンタリーで、複数の女性が「マンションの至るところに小型カメラや盗聴器が設置されていた」と証言。ヒューは泥酔した女性たちが裸で他人には見られたくないことをしている写真を撮り、それをプリントアウトして女性たちの間で回し見させていたそう。

 昨年、祖父ほど年齢が離れていたヒューとの最初のセックスが「トラウマ的なものだった」と告白しているリアリティ番組のスター、ホリー・マディソンは、今回の番組で、リベンジポルノへの恐怖でマンションにずるずると居続けてしまったと打ち明け、「(そのうち)ヒューのことを愛してると思うようになったけど、完全にストックホルムシンドローム(※1)だった」と回想。ヒューがセックスの際、コンドームをつけようとしなかったことも暴露した。

 1970年代後半にヒューのガールフレンドの1人だった女性ソンドラ・セオドアは、ヒューがマスコミ関係者をマンションのパーティに招いて羽目を外させ、その様子を撮影した写真やテープをネタに「ヒューにとってマイナスになる情報」をすべてもみ消していたと証言。

 元プレイメイトのミキ・ガルシアは、ヒューは女性たちを「ファミリーの一員なんだ」と思うようにグルーミング(※2)し、そんな女性たちを「自分の所有物」扱いしていたと断言。ヒューのことをチャーミングだと思い、フレンドリーなコミュニティだと思ってマンション入りしたホリーも、「週に1,000ドル(約11万5,000円)の手当をもらう」代わりに「外でのバイトを辞めさせられ」「門限は午後9時、友人を招いてはダメ、家族と過ごすようなホリデー以外は外出が許されない」と行動を制限され、まるでカルト教団のような生活だったと明かした。

 「ファミリー」と呼ぶコミューンを作って集団生活していたカルトの指導者チャールズ・マンソンにヒューが興味を抱いていたという証言もあり、「ビッグ・ハッピー・ファミリー」が口癖だったり、女性に乱交を勧めたり、ヒューのお気に入りナンバーワンの座をめぐって争うように女性たちに仕向けたり、セックスの時にはドラッグを与えていたことも暴露された。さらにはマンションの警備員の多くが元警察官だったため、地元警察と強いコネがあり、無法地帯になっていたという証言まで飛び出した。

 放送後、ヒューの息子クーパー・ヘフナーは、「父が選択した人生を認めない人もいるだろう。でも、私の父はうそつきではなかったと断言できる」とツイート。ヒューは気前がよく面倒見がよい人だったとし、「(番組は)後悔が復讐へと変貌した事例だ」と、一連の暴露は出演者側の恨みによるものだと父を擁護した。

 「プレイボーイ」の広報は、「今日のプレイボーイは、ヒュー・ヘフナーのプレイボーイとは別物」と前置きした上で、番組に出演した女性たちの発言を否定せず、「大切なのは彼女たちの経験を聞き、学ぶことだ」とし「プレイボーイ」は良い方向に進化していると強調している。

 ネット上では、「ある程度は想像していたけど、盗撮し、それをネタに脅迫まがいのことをしていたのは卑劣」「洗脳されていた女性たちが気の毒」などという意見が多数を占めている。

 ヒューをみとった最後の妻クリスタル・ヘフナーはTwitterでホリーに向け、「あなたが言っていたインスタントカメラで撮影した写真、何千枚も見つけた」「すぐに破り捨てた。あなたの写真もほかの女性の写真も全部、一枚ずつ」「だからもう存在しない」と報告。ホリーは「ありがとう」と感謝のツイートを投稿している。

 女性の中絶の権利や同性愛者の権利を求める運動を支持し、黒人差別が激しかった時代から黒人とも堂々と交流するなど、進歩的な人物として持ち上げられることが多かったヒュー。しかし、今回のドキュメンタリーで、女性の性を解放すると見せかけ、若い女性たちを性的に搾取していたと告発され、批判が高まっている。第1・2話でこれほどの話題を集めただけに、残り8話で一体どのような“闇”が暴露されるのか、注目が集まっている。

※1 犯罪被害者が加害者と長時間過ごすことにより、好意的感情を抱くこと
※2 性的な行為が目的で、被害者に寄り添い、手なずけようとすること

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