高級食パン、“変な名前”の店の味は？　【銀座に志かわ・レブレッソ】と食べ比べてみた結果……一番おいしいのはコレ！

　先日、ニュースサイト「デイリー新潮」が高級食パンブームの終焉を指摘する記事を掲載した。高級食パン屋を次々手掛けて話題を呼んでいるベーカリープロデューサー・岸本拓也氏について、開業をプロデュースした店舗の閉店が相次いでいるというのだ。中には、オープンからわずか1カ月で閉店したケースもあるとのこと。

　岸本氏の手掛けるパン屋で一番の特徴は個性的な店名で、「デイリー新潮」はTwitterに投稿された「変な名前の高級食パン店がバタバタ潰れていて気持ちがホッコリしています」というツイートを紹介。実際、その店舗名は「考えた人すごいわ」「わたし入籍します」といったインパクト大のネーミングで、およそパン屋とは思えないものだ。

　しかし、実際の食パンの味はどうなのだろうか？　サイゾーウーマンでは、2021年11月、人気の高級食パン店「銀座に志かわ」と岸本氏プロデュース店舗「キスの約束しませんか」の食パンを食べ比べした記事を掲載していた。あらためてこの記事を公開したい。

※記事内の価格や情報は2021年11月時点のもの

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　まだまだまだブーム継続中の高級食パン。前回は大阪発祥の有名高級食パンに注目し、【乃が美・嵜本・非常識】の3店舗を食べ比べしました。今回は第2段！ということで、全国的に有名な「銀座に志かわ」と展開店舗数が少ないけれどおいしいと噂の大阪発祥の高級食パンを食べ比べしてみました。

高級食パン専門店、銀座に志かわ・レブレッソ・キスの約束しませんか

　今回食べ比べをしてみたのは下記の3店舗です。

・高級食パン製造販売店【銀座に志かわ】
・食パン専門店×コーヒースタンドのお店 【レブレッソ】
・高級食パン専門店【キスの約束しませんか】

　全国的に店舗を展開している有名店から、名前のユニークなお店や行列のできる人気店など、大阪に店を構える3店舗をピックアップしてみました。

　順番にお店を紹介していきたいと思います♪

高級食パン製造販売店【銀座に志かわ】

　2018年9月、東京中央区銀座1丁目に1店舗目がオープン。以降、全国的に店舗を展開し、1日600本も売れる食パンとして絶大な人気を集めている有名店です。

　オリジナルのアルカリイオン水を使った“水にこだわる高級食パン”とのこと。ネットの口コミをみていると「生食でも焼いてもほんのり甘味がある」「耳も柔らかくて何も付けずに食べても甘味があっておいしい」などの声が多くみられました。

　かたい耳は苦手なので食べるのが楽しみです。実食の際には、そこに注目してみたいと思います。

高級食パン専門店【キスの約束しませんか】

　一度見たら忘れられないような名前と、カラフルで独特な看板やショッパーが気になるこのお店。20年4月、大阪の布施に1店舗目がオープン。現在は布施本店と、大阪の鶴見と沢良宜に合計3店舗を構えています。

　前回紹介した「非常識」と同じで、さまざまな高級食パンを大ヒットさせているジャパンベーカリーマーケティング株式会社の岸本拓也さんがプロデュースをしているお店とのこと。

　“食べた瞬間幸せになれる食パンを初めて口にしました。気づいたらあの日から食パンの事ばかり考えている私。あの唇の記憶が消えないうちに明日の朝も約束してくれますか？ ”（公式HPより）

　というコンセプトがあるようです。とてもユニークで惹かれます。

　ネットの口コミをみていると「柔らかくてふんわりしている」「何もつけなくても甘くておいしい」などの声が多く集まっていたので、食べるのが楽しみです。

食パン専門店×コーヒースタンドのお店 【レブレッソ】

　高級食パン激戦区の大阪でも特に人気を集めているのが「LeBRESSO（レブレッソ）」。14年に天王寺区の鶴橋に1店舗目がオープン。18年には東京1号店として目黒武蔵小山店がオープンしています。

　店内ではとってもおいしいトーストメニューを食べられるので、オープンする前からモーニングに訪れた人が行列をつくっています。

　とにかく人気のこのお店。平日にもかかわらず、お昼過ぎに訪れると完売している食パンもあります。ネットの口コミをみていると「サクッとモチっとしていておいしい」「耳がサクッ、中がふわもち」などの声が多くみられました。

　こちらのお店にはモーニングで訪れたことがあるのですが、とってもおいしかった記憶があります。なにがおいしさのポイントなのか、しっかり味わいながら食べたいと思います。

　今回は一番王道で代表的なノーマルな食パンを購入してきました♪

　まずは、「銀座に志かわ」からいただきます。

　今回購入したのは「水にこだわる高級食パン」2斤 864円（税込、以下同） です。

　想像していた何倍もおいしくてびっくりしました。さすが、高級食パンブームの先駆者と言われるだけあるな〜と納得しました。思っていたよりも甘く、柔らかい。

【生のままで食べた感想】
柔らかいけれど程よい弾力もあり完璧なのでは？　といった感じです。しっとりしているので口の中がパサパサにならないのも◎。味わいは5点満点です。

【トーストで食べた感想】
外カリ中フワ、食感が最高です!!　文句なしのおいしさでした。

キスの約束しませんか「ソフトキス（プレーン）」2斤 864円

　2つ目は「キスの約束しませんか」です。

　今回購入したのは「ソフトキス（プレーン）」2斤 864円 （税込） です。

　今回食べた3つの中で、一番甘く柔らかくしっとりしている。毎日食べたくなるおいしさでした！

【生のままで食べた感想】
まず、耳までしっとり柔らかくておいしいことに感動！　生なのにモチモチ甘くておやつ感覚で食べてしまいました。

【トーストで食べた感想】
トーストするとさらに、外側のカリっと中のモチモチさが際立ってとってもおいしいです。

　3つ目は「レブレッソ」です。

　今回購入したのは「lebresso bread（レブレッソブレッド）」2斤 650円 （税込） です。

香り　　：★★★☆☆
柔らかさ：★★★☆☆
味わい　：★★★★☆

　トーストがおいしい食パンでした。

【生のままで食べた感想】
ほかの2つに比べると少しパサパサしていましたが、ほんのり甘い味わいはとてもおいしいです。

【トーストで食べた感想】
トーストにぴったりの食パンだなと思いました。ほかの2つよりも甘さが控えめなので、ジャムなどをつけて食べるのにも適しています。弾力があるけど中はフワフワでとっても美味です。

「生で食べて」「トーストで食べて」それぞれ一番おいしいのは……？

　生食はダントツで「キスの約束しませんか」でした。普段は食パンを生で食べることはほとんどないですが、こちらは生で楽しみたいと思いました。菓子パンを食べているかのような満足度が得られるんですよね。

　一方で「レブレッソ」はトーストをして本領発揮！　といった感じ。香りも良く、程よい弾力があるけれど中はフワフワ。食感も一番よかったです。一緒に食べていた夫が言うには、「コーヒーが一番合うトースト」だとのことです。

　「銀座に志かわ」も、生で食べてもトーストして食べても完璧なおいしさや食感でした！　本当に文句なしですが、ほか2つには惜しくも負けてしまいました……。

　全国的に有名なお店、ネーミングセンスに惹かれたお店、行列のできる人気店、と気になっていたポイントは違いますが、3個とも本当においしかったです。味や食感へのこだわりがそれぞれに感じられて、食べながらとても楽しめました。

　前回も感じましたが、「一番おいしい」の決め手となるのは食べる人の好みだなと思います。それくらいどれも味が違うし食感も違うのです。味はもちろんですが、作り手のこだわりが感じられる高級食パンは最高です♪

※この記事は2021年11月6日公開の内容に再編集を加えています。