1月23日に放送されたドキュメンタリー番組『情熱大陸』(TBS系)。さまざまな分野で活躍する人物に密着取材する内容の同番組に、YouTuberでピアニストのハラミちゃんが登場したが、ネット上では否定的な意見も寄せられたようだ。
番組内では「ポップスピアニスト」として紹介されたハラミちゃん。2年前にYouTubeへの投稿を始め、現在ではチャンネル登録者数190万人を突破、総再生回数は4億回を超えているという。そんなハラミちゃんの経歴や、人気を集めるきっかけとなったストリートピアノとの出会い、さらに、今月4日に行われた日本武道館での単独公演の様子などが放送された。
「番組後半では、国民的バンド・X JAPANのリーダーであるYOSHIKIとハラミちゃんのオンライン対談の様子も放送。この際、YOSHIKIがハラミちゃんの活動を絶賛したほか、ハラミちゃんがX JAPANの代表曲『紅』(1989年)のピアノアレンジを演奏。YOSHIKIに聞かせていました」(芸能ライター)
演奏後、感極まったハラミちゃんが思わず涙する場面も。一方のYOSHIKIは、「テクニックも素晴らしい」「全身全霊を込め……だから、ハラミちゃんのファンの人たち、どんどん増えていくんだろうな」と称賛したものの、「このように(『紅』を)解釈してくれたのも、すごい感動したけど……」と、ハラミちゃんが披露したアレンジについては、やや歯切れの悪いコメントを残していた。
「この件について、ネット上では『ハラミちゃんの演奏に感動して泣いちゃった』『私もピアノを弾いてみたくなった!』などと感動の声が相次いでいます。しかし、一部視聴者からは『YOSHIKIは原曲が一番いいと思ってるだろうし、アレンジ曲のコメントはしづらいでしょ』『ハラミちゃんの「紅」は、ただうるさかった。YOSHIKIが言葉に詰まる気持ちもわかる』といった、厳しい意見も見受けられました」(同)
ハラミちゃんといえば、昨年大みそか放送の『第72回NHK 紅白歌合戦』にゲスト出演予定だったものの、直前で急きょ取りやめに。12月24日配信のニュースサイト「スポニチアネックス」によれば、“大物ミュージシャン”との共演企画が「立ち消えになった」ためだという。
「この報道について、ネット上ではさまざまな臆測が上がっていましたが、その中でも目立ったのは、ハラミちゃんの“著作権侵害疑惑”が関係しているという説です。昨年9月、ハラミちゃんは大人気ゲーム『ドラゴンクエスト』の楽曲を“耳コピ”してアレンジ演奏する動画を投稿。しかし、翌月10月に暴露系YouTuber・コレコレが生配信の中で、ハラミちゃんの動画は“著作権を侵害しているのではないか”と指摘し、ネット上で話題になったのです」(同)
というのも、『ドラゴンクエスト』の楽曲を手がけた作曲家・すぎやまこういち氏の楽曲管理などをする会社「スギヤマ工房」の公式サイトには、「アマチュアの方の編曲はお断りしております」「作曲家の許諾なくカバーしたり改変して販売することは、人格権(同一性保持権)に抵触しますので、ご注意下さい。必ず作曲家の許諾が必要です」などの注意書きがある。そのため、ハラミちゃんのアレンジ演奏が「著作権侵害にあたるのではないか」といった指摘が上がったのだ。
「なお、コレコレの生配信後、ハラミちゃんが投稿した『ドラゴンクエスト』の動画は削除されています。この件が『紅白』出演取りやめにつながったのかは不明ですが、マイナスイメージを引きずったまま『情熱大陸』に出演したこともあって、一部で厳しい意見が出てしまったのでしょう」(同)
YOSHIKIは「ファンの人たち、どんどん増えていくんだろうな」とハラミちゃんを褒めていたが、実際には“好みの分かれるピアニスト”なのかもしれない。