ピース・又吉直樹が1月28日、YouTubeチャンネル「ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル」を更新。漫画の実写化を嫌がる原作ファンに対し、「原作だけを愛していればいい」などと“提案”した。
現在放送中の連続ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)について、又吉は原作を読んだ上でドラマを見ていると明かし、「ドラマの映像とか、照明とか、セットも含めて、むちゃくちゃいいなあと思って」「めちゃくちゃ面白い」と絶賛。
特に、菅田将暉演じる主人公の久能整(くのう・ととのう)が放つ「言葉の強さ」に魅了されているようで、「かなり好きなタイプの名探偵」「整くんが出てきた時に、『来た来た来た!』みたいな。かなり好きになってる」「久能整くんに独演会してもらいたい。オールナイトトークライブあったら、聞きに行く」などと“整愛”を語っている。
また、「原作があるドラマって、原作ファンの方が『映像化しないで』って言ったりするじゃないですか。期待を裏切られるの嫌やからって」と切り出し、その気持ちは「わかる」とした上で、「完結して原作が好きな人は、原作だけを愛していればいい」と提案。続けて、「仮にね、原作と全然違う映像作品ができてしまったとしても、原作の何かが損なわれるわけじゃないんですよね、実は。だから、別物として見てもいいと思うんですよ。再現性をすごく求める方もいるんですけど、必ずしもそうする必要ないと思ってて」と持論を展開し、今後の放送について「原作通り追っていくのか、選択していくのか、どうなるんでしょうね」と想像を膨らませていた。
なお、ドラマ『ミステリと言う勿れ』は、漫画家・田村由美氏が2016年11月から「月刊フラワーズ」(小学館)で連載している同題漫画の実写版。カレー作りが趣味の大学生・久能整(菅田)が難事件を解明していく物語で、第2~3話では、久能がバスジャックに巻き込まれ、犯人たちの邸宅に連れ込まれてしまう様子が描かれた。
「ドラマでは毎回、整の名言が注目されいます。第1話では、妻子を亡くした悲しみから殺人の罪を整になすりつけようとした刑事に『お前なんかに何がわかるんだ!』と胸ぐらをつかまれた際、整が『僕は子どもを持ったことはないですが、子どもだったことはあります』などと返すシーンが『ハッとさせられた』『このセリフで整くんのファンになった』とネット上で話題に。また、第2話では、いじめについて『欧米の一部ではいじめているほうを病んでいると判断する。でも日本では逆。あいつにいじめられたよ、病んでいるのかもしれないからカウンセリングを受けさせてやってよと、皆が簡単に言えるようになればいい』と持論を述べる場面が多くの視聴者を感動させたようです」(同)
そんな“整節”が毎回話題になる一方で、ネット上では原作との相違点を指摘し、「ドラマの都合で勝手に変えないでほしい」「改悪だ」などと批判する原作ファンも散見される。
「第2~3話に登場した白石麻衣演じる犬堂愛珠は、バスジャック事件に関わる犬堂我路(永山瑛太)の“妹”という設定でしたが、実は原作では“姉”でした。永山は現在39歳、白石は29歳であるため、役者の実年齢を考慮した上での変更だったのでしょうが、放送後に原作ファンから『キャストの都合で原作の設定変えないでほしい。姉と妹では全然違う』『このセリフは姉弟であるからこそ感動的なのに、納得いかない』と苦言が相次ぎました」
ほかにも、バスの中で整が“孤独死”について持論を述べるシーンをはじめ、原作の細かいエピソードが端折られていることに対し「違和感だらけ」と訴える視聴者も少なくないようだ。
「ただ、又吉と同じように『原作と若干違うけど、これはこれで楽しい』『原作とは違う部分が目立つけど、ドラマとしては面白いと思う』とわりきった見方をしている原作ファンも多い。加えて、ドラマでこの作品を知ったネットユーザーからは、『内容がちょっと違うみたいだから、漫画買ってみようかな』と原作に興味を示す声も上がっています」(同)
24日に放送された第3話の世帯平均視聴率は13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、第2話の12.7%を上回る数字を記録した『ミステリと言う勿れ』。今後も、又吉のような熱心なファンを獲得できるだろうか。