1月27日発売の雑誌「STAGEnavi vol.64」(産経新聞出版)に掲載されている舞台『JOHNNYS' IsLAND THE NEW WORLD』のレポートが、ジャニーズファンの間で物議を醸している。「自分のツイートと記事内の文章が酷似している」と疑いを抱いた人物が、Twitter上に比較画像をアップ。同様の疑いを抱くアカウントが続々と名乗りを上げている状況で、同誌がファンのツイート内容を転用したのではないかとの疑惑が浮上している。
問題となっているのは「STAGEnavi vol.64」の53~59ページに載っている舞台『JOHNNYS' IsLAND THE NEW WORLD』のステージレポート。これは、ジャニーズJr.内ユニット・HiHi Jets、美 少年メンバーら68名が座長を務めた作品で、1月に東京・帝国劇場で上演されていた。
同誌は「1月1日ゲネプロ@帝国劇場」として、ステージ写真と共にストーリーを紹介しつつ、演出面や出演者の演技などについて劇評。また、過去に上演された『JOHNNYS' World』『JOHNNYS' ISLAND』のシーンを振り返りながら、今作では、誰がどの演目を引き継いだか解説している部分もあった。
そんな同誌について、一部のジャニーズファンのツイートが話題に。ステージレポートを読んだファンが、「自分も似たようなことをつぶやいていた気がする」と、該当文章の箇所と自身の過去ツイート画像を並べて投稿したのだ。
「問題視されたのは58ページの美 少年・佐藤龍我の紹介文。『球体フライング』という演目を務めた佐藤について、ツイート主は、かつて同演目に挑戦したKing&Prince・平野紫耀を引き合いに出し、『浮世離れ感によって球体に「捕らわれてる麗人」感が出てた』(1月3日の投稿)と感想をつづっていました。一方、『STAGEnavi vol.64』でも平野の特徴をおさらいした上で、『佐藤はその浮世離れ感によって球体に捕らわれてる麗人感が前面に』と表現。『浮世離れ感』『捕らわれてる麗人感』といったワードが一致しています」(ジャニーズに詳しい記者)
このツイートが拡散されると、ほかにも心当たりのあるファンが次々とTwitter上に出現。例えば、あるファンは「帝劇所作」なる言葉を用いた後、「帝劇の舞台は伝統の継承をリアルタイムに目撃できるので良い」とつぶやいていたが、「STAGEnavi vol.64」の57ページには「帝劇所作を知らない子どもたちが、ステージの上で先輩たちからさまざまな立ち振る舞いや演技、ダンスなどを学ぶ瞬間が見られる舞台はジャニーズイズムが確実に継承されていることをリアルに目撃できる」との記載があった。
「Twitterで『帝劇所作』と検索すると1件しか投稿が表示されませんし、ありきたりな言い回しではないため、『STAGEnavi』のライターがツイートを参考にしたことは間違いないのでは。このほかにも、58ページのHiHi Jets&美 少年メンバーの紹介文と、ファンのツイート内容はかなり似ています。いずれも、Twitterに書き込まれたのは雑誌の発売前であり、ファンのツイートと丸かぶりしている箇所が1つや2つではないため、ライターがファンの投稿をつぎはぎしながらレポートを書いた疑惑が浮上しました」(同)
この事態について、ネット上のジャニーズファンからは「ステナビ、ファンのレポートを丸々パクるってヤバくない?」「ファンのツイートをあまりにもそのまま盗用しててビックリ」「写真は好きだったからショック……」「ステナビは読者の知識をみくびらないほうがいい」「こんなことしてたら雑誌の存在意義もお金を払って読む価値もなくなる」と、怒りや困惑の声が続出している。
なお、今回の騒ぎを受けて「TVnavi&SMILE&映画&ステージ」名義のTwitter公式アカウントが2月1日午後5時台に「STAGEnavi vol.64 掲載記事についてのお詫び」と題した画像をアップ。「この度、ステージナビ64号『JOHNNYS' Island THE NEW WORLD』のステージレポートにて、SNS上にアップされている表現を記者が転用して掲載していたことが判明しました。社内で検証したところ、転用と言わざるを得ない箇所が複数みつかりました」と認めた上で、「SNS上の記事を書かれた方、また弊誌をご愛読いただいている皆さまに不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます。今後は二度とこのようなことが起こらないよう社内管理を徹底し、編集部一同あらためて身を引き締めてまいります」と謝罪した。
しかし、ジャニーズファンの怒りは収まっていないようで、「転用じゃなくて盗用でしょ」「読者を不快な気持ちにさせたことより、SNS上の文を無断転載したことが問題なのに」「今後はもう買わない」と、編集部サイドに不信感を募らせている。果たして、記事を見たタレントたちや舞台関係者は、一体なにを思うのだろうか……。