NHKは2月2日、2023年度前期の連続テレビ小説は人気俳優・神木隆之介主演の『らんまん』に決定したと発表。同枠で男性が主人公となるのは20年前期に窪田正孝が主演した『エール』以来3年ぶりとなり、「業界内外で神木への期待値が高まっている」(芸能ライター)ようだ。
『らんまん』は、“日本植物学の父”といわれる学者・牧野富太郎氏をモデルとした主人公の波乱万丈の半生が描かれるそう。脚本は、同局ドラマ『群青領域』(21年10月期)や『旅屋おかえり』(BSプレミアム、22年1月)のほか、数多くの舞台作品を手がけてきた劇作家・長田育恵氏で、演出には、18年後期の朝ドラ『まんぷく』を担当した渡邊良雄氏らが参加するという。
「情報解禁にあたり、神木はNHKを通じて『人生でこんなにうれしいことが起きるのかと驚きました』などとコメントを寄せています。子役出身でドラマに映画、声優と幅広い活動を展開してきた神木は、07年前期の『どんど晴れ』でヒロインの弟役を演じており、朝ドラ出演は16年ぶり2作目。昨年4月には前事務所・アミューズ時代からの役者仲間である佐藤健とともに新事務所・Co-LaVoへ移籍し、今年は現在放送中の連続ドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)にレギュラー出演しているほか、3本の出演映画の公開が控えているなど、目覚ましい活躍を続けています」(同)
そんな神木の朝ドラ主演が決まり、ネット上には「楽しみすぎる!」「爽やかな好青年だし、朝ドラにぴったり」「最近朝ドラ見てなかったけど、神木くんの主演作なら絶対に見る」などと好意的な意見が飛び交っている。また、朝ドラはヒロイン視点で描かれる作品が多いが、「この短スパンでまた男性が主人公の朝ドラが見られるとは。それだけ窪田くんの『エール』が好評だったってことかな」「たまには、男性が主役の朝ドラで新鮮味を感じたいもんね」と、男性を主人公に据えた物語であることに沸くコメントも目立つ。
「実際、20年前期の『エール』と同後期の『おちょやん』(杉咲花主演)、21年前期の『おかえりモネ』(清原果耶主演)、同後期から放送されている『カムカムエヴリバディ』(上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がリレー形式で主演)を比較すると、初回世帯平均視聴率は『エール』のみ“20%超え”の21.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で発進。全話平均視聴率も『エール』が20.1%、『おちょやん』が17.4%、『おかえりモネ』が16.3%と、やはり『エール』が一番良い成績を収めています」(同)
こうした近年の傾向から、23年度前期は読者から反響の大きい男性主人公の作品を放送することになった可能性が考えられる。
「『らんまん』は神木に対する期待値からして、“『エール』超え”も予想されます。『エール』は窪田主演といいつつ、ヒロインを演じた二階堂ふみとのダブル主演のようなところもありましたが、『らんまん』では誰が神木の相手役を務めるのか、その点も重要になってくるでしょう」(同)
今後の追加情報にも注目していきたい。