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片付けのプロが実践する「コンパクト収納」12の技! キッチン・衣類・下駄箱まで“必ず”収納力アップ

整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!

 整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」を【プロの技】シリーズとして紹介していきたいと思います。

 1回目は、収納力が足りないときの「技」。減らす・捨てるだけじゃない方法、モノを「コンパクト」にして「収納力アップ」をかなえる方法についてまとめます。限られた空間でも、12の「コンパクト化」で収納空間の余裕が“必ず”生まれますよ。

プロの技【1】かさばる「箱」から中身を出す

 かさばる「外箱」を外して中身を出す。わかりやすい例が、写真上のティッシュボックスです。箱付きのほうがそのまま使えて便利ですが、総合的な収納力やコスパが変わってきます。片付け訪問では、家中の消耗品・食品・家電・季節の飾りなど、使うモノの「外箱」をほぼ外します。それにより、家中がティッシュボックスのように「コンパクト」になります。

大きな「箱」こそ、コンパクトに!

 クローゼットや押入れの「収納力が足りない」家ほど「大きな箱」が詰まっているもの。季節の飾りは、小箱を外してエアパッキンに包んで一つの箱へまとめます。

 箱付きのほうが高値が付くからと保管する家もありますが、コレクショングッズ、ブランド品以外は変わらないので処分しましょう。大型の箱を残すのは、形状が複雑なモノ(扇風機)、デリケートなモノ(ガラス製品)ぐらいです。中身が入ってない箱を残したいときは、たたみましょう。

プロの技【2】硬いBOX型の収納ケースをやめる

 硬質の収納箱はやめて、布ケースホッピングバッグビニールケース、透明の袋を使います。これは、何度も記事にしているのでバックナンバーでご確認ください。BOX収納をやめると、驚くほど軽くてスッキリします。小さな消耗品(ストロー、水切りネット、紙皿、お箸など)も、ビニールケースなら場所をとりません。扉裏や隙間に吊るせるので、収納スペースにゆとりが出せます。

プロの技【3】ワンパターンアイテムをやめる

 100円の掃除シートがずら~り! 片付け訪問で、よくあるケースです。さらに、そのほとんどが、洗剤液が乾いてウエットじゃない紙になっています。こういった「●●専用シート」をやめて、油汚れもOKの中性洗剤・1本化をおすすめします。

万能アイテムに1本化

 例えば、キッチンペーパーとウタマロクリーナーの組み合わせ。コストコの「カークランド ハウスホールドワイプ」も、万能シートです。どちらも、シートが乾きにくいので長く使えます(コストコのお掃除シートは価格が高く感じますが、1枚で何カ所も汚れを落とすことができます。ただし洗剤が強いのでニス付きフローリングはNG)。

 入れ子式にできるのが、キッチンの水切りボウル、ザル、保存容器です。取っ手が取れる鍋・フライパンを愛用している方は、わかりやすいと思います。カタチがバラバラなほど、場所を奪うので「重なる」モノが便利。カタチが揃わないと、取り出す時に崩れやすいので散らかる原因になります。お皿やグラスは、入れ子式に似た「スタッキング式」が理想的。使用頻度が低いわりに、場所をとりすぎる“ワイングラス”が良い例です。

 コチラで、入れ子式鍋のメーカーを紹介しています。

プロの技【5】凸凹したガラス蓋を、やめる

 ガラス製の「お鍋のふた」を持ちすぎていませんか? フライパンや鍋に付属するガラスぶたが、調理道具の収納スペースを奪います。取っ手の凸凹だけでも、数センチの幅。それに、割れたら面倒です。

 代わりに、1枚で3種の鍋サイズに対応できる、万能ぶたがおすすめです。

 写真上は、カインズの「ステンレス製ガラス窓付きフライパンカバー」 。たった2枚で6種のサイズに対応できます。取っ手も折り畳めるので、数センチの隙間でも収納できます。ほか、イケアのシリコン製の蓋「クロックレン」もおすすめです。どちらも食洗機OKなので便利です

プロの技【6】使用頻度の低い保存容器(大)をやめる

 写真上は、滅多に使わない大型保存容器(500mL以上)です。何も入っていないのに、大きく場所をとるので、うんざり。大量に作った煮込み料理や、他所様に家に料理を持ち寄るときに使う容器ですが、「洗って返却してもらう」手間も嫌になりました。

保存容器から、アイラップ・ペットボトルへ移行!

 「アイラップ」と「ペットボトル」で、大型容器の代用ができます。半分に切った「ペットボトル」を土台に、アイラップをかぶせて汁物を流し入れるだけ。持ち運びもコンパクトで、冷蔵庫のドアポケットにも保存できます。洗い物も減るので一石二鳥、おすそ分けやシェアも気軽にできるようになりました。

 最もわかりやすい例が「ハンガー」です。厚みのあるプラスチック、木製ハンガーをやめてスリムな針金ハンガーに統一するだけで、収納力が上がります。

 カタチを揃える時に、数の管理も同時にリセットできるのでおすすめです。収納力アップはもちろんですが、一気に運び出すときも型が揃っていると簡単です。ハンガーの選び方は、コチラを参考に!

プロの技【8】天井・壁・ドアを使って「宙に浮かす」

 モノをコンパクトにするなら、宙に浮かすのが◎。最近は、壁付タイプの家具・家電・トイレまであります。壁付だと、掃除をするときが便利。置型のミラーもドアにかけて宙に浮かせます。モノを地面に置かない方法から考えると、生活がスッキリします。

プロの技【9】空気を抜いて圧縮する

 洋服や布団用の「圧縮袋」は、余分な空気を抜くことができます。もはや定番の「コンパクト化」方法ですが、掃除機を使ったり、手で押したりの「圧縮作業」は面倒。筆者は、衣類やラグにハンディラップを使います。巻くだけで、かさばりが圧縮できるのでおすすめです。

プロの技【10】高さを使い切る(高さ調整)

 片付け訪問時で、必ず実践する作業のひとつが「高さ調整」です。下駄箱や戸棚など、棚板を使う収納空間はすべて調整しています。下駄箱は、下から上へ。床に着く戸棚は、上から下へと調整します。

 逆に、棚板のない場所(シンク下、コンロ下、洗面所下の戸棚など)は空間を区切ります。これらは重要な「収納力アップ」の方法です。

プロの技【11】クリップは「ダブルクリップ」だけ!

 ほとんどの家が愛用してるプラスチック製の袋止めクリップですが……。筆者宅にはありません。封を閉じるアイテムは、「ダブルクリップ」一筋です。

 写真上のように、空気を抜きながら圧縮できて背ラベルにもなります。多様な使い方ができるので、必ず「仕事道具」として持ち歩きます。

プロの技【12】紙類は、ペーパーレス(DATA化)にする

 取扱説明書は、スマホアプリの「トリセツ」で保管。アプリをダウンロードして、品番を打ち込むだけで紙資料を処分できます。収納スペースが空くのはもちろん、家電トラブルもその場で調べることができます。外出先で寸法を知りたいときも役立つので、満足度◎。

 ほかにも、ポイントカード、病院のお薬手帳などもスマホアプリが便利。人生の思い出(写真、学校のアルバム、仕事の記録など)も、外注で「DATA化」してもらうのもおすすめです。

【まとめ】

 かさばりを減らせば「収納力アップ」になります。わかりやすい例が「薬箱」。薬の外箱をなくすことで、大きな箱から小さな箱に移行できます。引き出しにギュウギュウに詰まっている家ほど、使用期限切れが多くなります。期限はしっかり管理するのが理想ですよね。

 薬箱を「お家」に変換してみましょう。かさばりを減らせば、探すときの時間、二度買いの無駄、維持する費用、処分する面倒などが少なくなります。

By Admin