1月31日に放送された菅田将暉主演のドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)の第4話。世帯平均視聴率は13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調なものの、その展開にはネット上で疑問の声が集まっている。
同作は、漫画家・田村由美氏が2016年11月から「月刊フラワーズ」(小学館)で連載している同題ミステリー漫画の実写化。菅田演じる主人公・久能整(くのう・ととのう)が、淡々と自身の見解を述べることで、事件の真相や関係する人物の心を解き明かしていくストーリーだ。
第4話では、久能のもとに新人刑事・風呂光聖子(伊藤沙莉)から、闇サイトにアップされた爆破予告の捜査に協力してほしいとの依頼が届く。予告に添えられた暗号を解いた久能に先んじて爆弾を発見し、犯人と思われる男を逮捕した警察だったが、後日、再び爆破予告が届くことに。そんな中、久能は路上で記憶を失った爆弾魔と出会う……という内容だった。
「結局、久能が爆弾魔と会話する中で、彼の記憶を取り戻し、爆弾が仕掛けられた場所も看破。これにより事件は解決しましたが、ネット上では『捜査情報を一般人にほいほい知らせて協力させるとか、無理のある展開』『警察、無能すぎじゃない?』『警察が頼りなくてイライラした』などと、その展開に疑問を抱いた視聴者の声が寄せられていました」(芸能ライター)
また、原作の久能は“たまたま事件に巻き込まれる”という展開が多かったため、捜査に協力させるという展開に「ムダな改変はやめて」などの苦言も見受けられた。
「こうした原作改変についての批判的な声は、第2、3話でも聞かれていました。この回には、妹・犬堂愛珠(白石麻衣)を連続殺人犯に殺された兄・犬堂我路(永山瑛太)がバスジャック事件を起こし、犯人を探す……といった内容でしたが、原作では愛珠が姉、我路が弟という関係性なんです。そのため、『キャストの都合で原作の設定変えないで』『このセリフは姉弟だからこそ感動的なのに……改悪じゃん』などと批判されていました」(同)
第4話が放送された同日、こうした原作との違いについて、出演者の一人である永山が言及したことも話題を呼んだ。
「菅田がパーソナリティを務めるラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に永山がゲスト出演。『ミステリと言う勿れ』についてトークした際、『原作がある、ないとかも、やっぱりね。どうしたって気にもなったりしますけど』という菅田の問いかけに対して、永山は『原作ファンの方が多いっていうのは、もちろん知った上でオファーを受けていて。もちろん賛否両論っていうのは、こういう職業というか、演者、作り手側、出る側としても、やっぱり叩かれることも当たり前だし』と語っており、視聴者からの批判は覚悟しているようです」(同)
この発言については、ネット上で「原作は原作で楽しんで、ドラマはドラマで楽しんだほうがいいよね」「最初は違和感はあったけど、ドラマ版も面白いから見てる」などと話題になり、永山の考えを支持する声も多かった。今後、原作ファンも納得させられるような展開を期待したいところだ。