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東出昌大、「事務所退所」報道は誤報!? 確証なき「週刊女性」記事の不可解

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る

 作家であり政治家だった石原慎太郎氏が逝去した。メディア、特にテレビは追悼特集を組み石原氏の功績、その生き様を賛美してみせた。そして、女性や外国人差別発言などヘイトと思われる言動はスルー。亡くなったからといって、こうした問題にフタをするマスコミ、どうかしている。

第588回(2/3〜2/8発売号より)
1位「事務所ホームページでは今でも出演情報が更新されていて……東出昌大『1月末退所』が突然、“延期”の不自然」(「週刊女性」2月22日号)
2位「オミクロン株 軽症でも後遺症の恐怖『40代主婦が“認知症”状態に』」(「女性自身」2月22日号)
3位「深津絵里 子役の素朴なギモンに女心吐露『錠一郎 捨てられない…』」(「女性自身」2月22日号) 

 とても不自然で、なんらかの意図があるのでは? そんな少々不可解な記事が、「週刊女性」に掲載された東出昌大の事務所独立、退所に関するものだ。

 記事によると1月末日で所属事務所を退所すると報じられた東出だが、しかし、現在に至るまで東出の退所は公式に発表されていない。それどころか、事務所の公式ホームページには、今後の活動情報が更新さえされている。そのため、この退所情報自体に疑問符を投げかけているのだが、記事には逆に東出が“退所しない”という明らかな根拠もなく、断定はされていない。

 その一方、退所情報がマスコミに出回った理由は事務所の対応にあると、こんな指摘をするのだ。

「今回の独立報道においても、週刊誌編集部からの質問状に対し、《現状お話しできることはございません》と、否定とも肯定ともつかないコメントを出しています。“独立しない”のであればきっぱり否定するところですが、“現状では”といった含みのある表現をしたことで、また業界内で物議を醸してしまったようです」(芸能プロ関係者のコメント)

 つまり、事務所がどっちつかずの、そして何か匂わせるようなコメントを出したことが、この独立報道(誤報?)の原因だと指摘、というより糾弾さえしているかに見える。

 そして事務所批判の一方で、なぜか東出本人についてはこんな擁護をする。

「(不倫騒動以降東出は)仕事現場でとても物静かに過ごすようになっていました。飲み会などにもあまり顔を出さず、質素な生活を送っていますね。周囲と交流を持たず、あまり自分のことについて多くを語りたがりません」(映像制作会社関係者)

 いや、いや、東出は昨年10月、仕事現場に恋人を呼び寄せたことを「週刊文春」(文藝春秋)で報じられ、“全然懲りていない”ぶりを見せたではないか。実際、今回の「週女」記事にもこの一件が記されていて、“質素な生活”ではないのは明らか。にもかかわらず、「週女」はこんな矛盾した擁護的内容を臆面もなく記しているのだ。

 なんなんだ? さらに驚くのが、事務所批判だけでなく、東出の周辺スタッフの中には東出のネガティブ情報に興味津々な者がいるとして、ネタ元についてこんなくだりが。

「そうなると、業界内でも“事務所が怒っているんだって?”“どうやら辞めちゃうらしいよ”と、本人がいないところで噂話がどんどん大きくなってくるんです。そういう関係者内での噂レベルの話をマスコミに流してしまう人もいるんですよ」(同・映像制作会社関係者)

 まるで関係者(ネタ元)からのうわさ話をそのまま真に受けて、そのままマスコミが退所情報を適当に書いてしまった、そう受け取れる。でもこれって、週刊誌が裏も取らず書いてはいけないことなんじゃない? そもそも、うわさレベルだろうが情報をつかんだら、その裏を取って記事にする。それが週刊誌のお仕事では? 

 しかも退所情報を最初にスクープしたのは写真週刊誌「FLASH」(光文社)だが、「週女」はそれを「一部週刊誌」と表現。さらに、「週女」のニュースサイト「週刊女性PRIME」に掲載された同記事には、匿名の週刊誌記者コメントを含めたこんな一文も。

「それにしても、東出にまつわる報道が多いのはなぜか。冒頭の週刊誌が報じた“独立説”についても『まさか適当に話を作って書いたわけはないでしょう』(週刊誌記者)というが……。」

 これは完全に「FLASH」にけんかを売っているな。そしてこう主張したいらしい。独立説は誤報であり、その原因は事務所と「FLASH」にある、と。

 でも、しかーし。「週女」にしても“独立はない”という確固たる根拠は得ていないようだし、どうやら“誤報”とまでは言い切る自信がないと思われる。そのうち本当に退所したらどうしよう、いや、まだわからないしな――。そんな揺れ動く確信なき不思議記事だった。

 オミクロン株の感染拡大がなかなか収まらない中、「女性自身」がオミクロン株を軽視している世間に対し、警鐘を鳴らす特集を組んでいる。

 しかもこの特集、特筆すべきは新型コロナウイルス、そしてオミクロン株の脅威や深刻な後遺症について単に指摘するだけではなく、コロナ軽視発言をして物議を醸す著名人たちを批判、その反論としてコロナの恐怖を指摘していることだ。

 まず冒頭、芸能界の大御所・ビートたけしの「(オミクロン株は)大したことないって言えばいいんだよね。単なる風邪だと思えばどうってことない」(『新・情報7days ニュースキャスター』TBS系・1月22日放送)との発言を紹介、さらに、“オミクロン楽観発言”を繰り返すダウンタウン・松本人志、そして元東京都知事の舛添要一を名指しした上で、専門家である「ヒラハタクリニック」の平畑光一院長がこう一刀両断している。

「現実を何もわかっていません。こういう話を聞くたびに怒り心頭になります」

 平畑院長は新型コロナの後遺症に悩む患者3,300人以上の診察をしてきたプロだという。そしてオミクロン株の後遺症も、これまでと同等かそれ以上だと、具体的ケースを紹介しながら、説明していく。すごく納得できる特集だ。

 でも、それでもきっとビートたけしや松本人志や舛添要一は、自分の考えを変えることはないんだろうな。

 たとえば松本。記事では松本が『ワイドナショー』(フジテレビ系・1月16日放送)で行ったコメント「オミクロン株は怖いと思っていない。緊急事態宣言になることが怖い」とのコメントを紹介しているが、今回に限らず、松本は同様の発言をしてきた。

 同じく『ワイドナショー』で「感染者数を毎日のようにニュースで言うのも、もういいんじゃないかな」と言ったり、政府が接待を伴う飲食業を休業補償対象から外そうとした際には、「水商売のホステスさんが仕事休んだからといって、普段のホステスさんがもらっている給料を、われわれの税金で、俺はごめん、払いたくはないわ」と言ったり。

 今回の松本、そしてたけしもそうだが、こうしたコロナ軽視発言の背景には、弱者差別、排除の考えや、コロナは自己責任といった新自由主義的考え、そして「自分たちだけは安全だ」という根拠なき思考停止があるのだろう。

 しかし、こうした著名人たちの発言は影響力も大きい。そしてこうした発言で、コロナ・オミクロン株が軽視され、本来なら守られるはずの国民の生命が危険に晒されてしまう。そして政府、行政のコロナに対する失政批判も封じ込められる危険性もある。

 オミクロン株の脅威とともに、コロナを軽視する著名人たちにも警告を発するこの特集、素敵だった。

 NHK朝ドラ『カムカムエブリバディ』の舞台裏秘話を「女性自身」が報じていて面白い。該当部分の記事をそのまま引用したい。

「小学4年生のひなた役を演じたのは、音楽ユニット『Foorin』でも活躍した新津ちせさんです。
 新津さんは両親役の深津(絵里)さんとオダギリジョーさんに突然、『るいは、働かない錠一郎とよく離婚しないですね?』と聞いたそうです」

 これに対し深津は「捨てられないでしょ!」と答えたらしいが、ちせちゃんのお父さんは、あの新海誠監督。よく働いているものね、パパ!