2月4日に配信した動画で、会食に同席したお笑い芸人への怒りをあらわにしていた人気YouTuber・ヒカルが、10日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「僕が未熟でした」と謝罪したことで、騒動はあっさりと幕引きとなった。業界内では「ヒカルによる“虚言”を疑う声もある」(芸能事務所関係者)ようだ。
10日、自身のYouTubeチャンネルに「連日ニュースになっている芸人さんの件について」というタイトルの動画を投稿したヒカルは、「真っ先に言わせていただきたかったのは、本当に僕が未熟でした」「僕って、怒っている動画がバズるっていう習性があって、それに甘えていたっていうか。それを利用しようという気持ちもありました。自分の認識が甘かったです。本当にお騒がせして、すみませんでした」と陳謝。
ヒカルを会食に招いた人物からは、騒ぎを大きくしないよう懇願されたといい、当該芸人とはすでに和解済みであることも明かした上で、この件について「何も言わないということに決まりました」と、事態の収束を宣言した。
「発端となった告発動画で、ヒカルは“こきおろされた”芸人を『お前』と連呼し、さらに『40(歳)くらい』『中途半端に売れとる』『世間では好感度高い』など、さまさまな“ヒント”を投下していました。そのため、動画の配信直後からネット上ではさまざまな芸人が候補として浮上し、メディアが取り上げる頃には、芸人たちの間でも犯人探しが始まると同時に、自ら名乗り出てネタにする者まで出現。しかし、ヒカルが挙げたすべての条件に当てはまる人物は見つからず、一部ではヒカルによる虚言説も浮上していました」(前出・関係者)
なお、特に芸人たちの間で「最も疑問視された」と言われるのは、その芸人がダウンタウンの名前を出して、ヒカルにマウントを取ったことだとか。
「ヒカルいわく、該当芸人は『テレビ界にはダウンタウンさんがいる。あんなレジェンド、YouTubeにいない』と発言したようですが、少なくとも吉本興業所属芸人には、こんな不用意な発言をする人はいないでしょう。もし勝手に名前を出したことが松本人志の耳に入り、逆鱗に触れでもすれば、吉本サイドから“要注意人物”扱いされかねませんから。強いて松本の名前を口に出す芸人を挙げるとしたら、2020年7月に専属マネジメント契約から専属エージェント契約に切り替えた、たむらけんじくらい。吉本以外の所属芸人では、三又又三も疑われていたようですが、彼は現在54歳のため、年代が一致しません」(現役中堅芸人)
一方でメディア関係者たちも、犯人を割り出そうとしていたようだが……。
「ヒカルや周囲の関係者に取材を申し込むと、逆にYouTubeでネタにされかねないと、どの媒体も及び腰になっているようです。また、複数の候補芸人に確認を入れるも、自分だと認める者は皆無。結局、ヒカルか芸人本人が口を割らない限りは、真相は闇の中でしょう」(週刊誌記者)
こうして騒動は収束したが、業界関係者の間では今後、ヒカルの言動には常に懐疑的な目が向けられることとなりそうだ。